ソフトバンクがLINE社を買収?!
2014年夏にも株式上場を果たすとされていた韓国NHN社の子会社であるLINE社ですが、何とソフトバンクが買収の意向を示していると報道されています。もちろん、真相は私なんかには分からないのですけど、報道の内容を見るとかなり具体的で、ある程度の信憑性があると考えるのが普通ではないでしょうか。
LINE社が上場した場合には、その時価総額は1兆5千億円とされていますけど、ソフトバンク社の時価総額と言えば、10兆円を超えてきており、ソフトバンクであればLINE社の買収も十分に可能であると考えられます。しかも、ここまで大型買収であるにも関わらず、現在のソフトバンクにとってみると、株主の許容範囲であると考えられます。
LINE社がソフトバンクに買収されると
仮にLINE社がソフトバンクに買収されるとなると、LINEアプリがソフトバンクと連携する事になるので、YahooポイントなどYahoo系のサービスが充実していく事になります。また、ソフトバンク社は携帯事業を直接的に保有しているので、LINEアプリを携帯に組み入れた音声の完全に無料通話などが実現する可能性もあります。ソフトバンク社以外のNTTドコモであったり、AU社などが音声通話事業において大きな打撃を受ける可能性がありあます。
LINEの音声通話を使っている私の感想では、Skypeに比べても音質が良い(Skypeの音質は以前と比べて改善が見られない)ので、LINEの音声通話というのは十分に実用可能なレベルになっています。もちろん、お金を支払った通話には勝てないわけですけど、LINEのIDを保有するものどうしであれば、LINEの無料通話の方が連絡を取り合う上で有利な事は間違いありません。
LINE社が買収された後のNAVERまとめ
ソフトバンク社にLINE社が買収されるとなると、LINE社の事業の1つであるNAVERまとめも一緒に買収される事になります。NAVERまとめが買収された後は、どのような収益配分が行われるか分かりませんが、現在でもYahoo!Japanの検索にNAVERまとめが表示されていたり、Yahoo!Japanの中核広告事業のひとつであるインテレストマッチがNAVERまとめに採用されたりと、関係はかなり良好そうです。
NAVERまとめがYahoo!Japanのものとなれば、Yahoo!Japanとしては、完全にNAVERまとめを中心とした検索エンジンの提供を始めて、Google社と差別化を図る可能性も出てきます。日本を代表するIT企業であるYahoo!JapanがNAVERまとめの運営に乗り出してくれば、今までのNAVERまとめとは違った展開が行われてもおかしくありません。例えば、Yahoo!JapanのトップページにNAVERまとめが掲載されたり、ニュースの場所にリンクが貼られるだけで、NAVERまとめのアクセスが飛躍的にアップする可能性があるでしょう。
NAVERまとめのキュレーターが心配するインセンティブについては、NAVERまとめからYahoo!Japanに運営が移っても、すぐには廃止されないと考えています。ただ、報酬配分のシステムに大きな変更があったり、Yahooのポイントで支払われるなど、支払いのシステムが大きく変更になる可能性があるでしょう。また、現在は楽天のメルマネが使われていますが、Yahoo系のジャパンネット銀行の方も使われるようになるかもしれません。
ソフトバンク、LINEの株式取得目指す-関係者
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N1J1CK6K50YZ01.html