楽天3000億円の増資で株価急落!楽天モバイルの行方は?
楽天3000億円の増資が話題になっています。それにしても、増資で3000億円も調達できてしまうところが凄いと言わざる得ない訳ですが、その3000億円も楽天モバイルの赤字ですぐになくなってしまうというのです。
今の状況ならすぐに潰れない
楽天グループ自体は、体力は「まだある」と言われていて、すぐに倒産するという事態にはならないでしょう。ただ、楽天グループの赤字の元凶となっている楽天モバイルの損益分岐点を計算すると、どう計算しても2000万回線以上は必要になるので、今の500万回線から、どうやったら2000万回線になるのかな?というのは疑問になります。
三木谷社長の人生をかけた戦い
三木谷社長は、楽天を1代で築き上げた凄い社長だとは思いますが、楽天モバイルに関しては、人生をかけた最大の試練とも言えるでしょう。携帯の契約数というのは、単なるパイの奪い合いであり、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの3社から「顧客を奪い取る」という姿勢を鮮明にしているわけです。
楽天モバイルに多額の投資
三木谷社長は、楽天モバイルにとにかく多額の投資を行ってきました。携帯の胴元を何としても押さえたいという意図なんですけど、楽天グループが大赤字を出す要因になってしまっています。
グローバル戦略に失敗
楽天は、グローバル展開にほとんど成功していません。そのため、国内で稼ぎ続けることに限界を感じているのでしょう。国内で大きく成長することが見込めない中で、モバイル利権を確保して大きく飛躍したいという思いがあるのだと思います。
楽天銀行の上場
楽天銀行が上場したことで、楽天はキャッシュを得ることができると同時に、担保も得られるようにはなりました。しかし、楽天銀行の時価総額は、3000億円でしかありません。楽天銀行の時価総額ですら、楽天の1年間の損失の穴埋めぐらいにしかならないということになるのです。