スキー場

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スキー場は、気軽に楽しむには高すぎる!付加価値でビジネスモデルの転換が必要

  • 20 February 2022
  • のぶやん
スキー美女

スキー場は、1回で交通費、レンタルウェア、リフト券で1万円もかかってしまいます。週末のリフト券付きで9800円と宣伝されていますが、実際にはレンタルが必要な人が半数以上で、レンタル費用を合わせると、1.5万円もしてしまうのです。最近の流れとして、リフト券が安いことではなくて、レンタルが安いことを求めるようになってきているのです。

レンタルの費用が高すぎる問題

最近では、スキー人口が激減していることもあって、板を持っている人も減ってきてるのです。板を持っていない人の場合には、レンタル費用のコストがあまりに高いという問題が起こってきます。レンタル板だけで5000円もするので、スキーに行く気にならないのです。

確かにスキー場にいけば楽しめるかもしれませんが、数時間だけ滑るために、1万円も2万円も支払うのは、あまりにコスパが悪すぎるのです。

若い人を呼び込めない問題

若い人は、そもそもスキー&スノボに年間何度も行くわけではないので、板を持ってない=すべてレンタルしないといけない問題がある訳です。そこのコストを解決できない限り、スキー人口が増えることもないでしょう。

スキー&スノボは、友達と行く機会が多いでしょう。そんな場面を想定して、板を持っていない人は、レンタル代金だけ高くなるのです。それは、友達と一緒にいく場合に受け入れがたい事実なのです。スキー&スノボ板を持っている人は、レンタル代金が安いところを選びたいということになり、そうでなければ行かないという選択になります。

間違ったキャーンペーンの手法

最近、19歳ならリフト券が無料という感じでキャーンペーンをしたりしますが、リフト券を無料にしても、スキー板を持っていないのだから行けないのです。思い切ってレンタルも無料にしないと、コストが高すぎていく気にはならないでしょう。もう、スキーで儲けようと思ってはいけないということです。宿泊、飲食などの付加価値で儲けないといけないということです。

安く呼んでから楽しませる

伊藤園グループのように「安く呼び込んでから楽しませる」工夫が必要でしょう。スキー場は、「とにかく来て貰うこと」を優先すべきです。もう、首都圏から無料バスを走らせてもいいでしょう。学生が気軽にスキー場に行ける料金は、総額で8000円ぐらいが限界なのです。レンタル込みで8000円ぐらいにしておかないと、若者が集まる場所になりません。

ガストがWifi無料提供と同じこと

ガストは、カフェではないし、長く居て欲しくないから「作業して欲しくない」というのは昔の話です。今では、お客様に快適な環境を提供することで、長く居て欲しいと思うのが普通になっています。いいサービスを受ければ、人は金をきちんと使います。長くパソコンをしていることが問題よりも、長くパソコンをして、注文をして貰える環境にした方がいい訳です。

スキー場がレンタル分を無料にしたところで、レンタル以外の所で金を使って貰えばいいのです。


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湯快リゾートがスキー場よりも人気の理由は?

  • 30 December 2021
  • のぶやん
湯快リゾートがスキー場よりも人気の理由は?

スキー場のレンタルが高額すぎる

スキー場にファミリーで行くのは、温泉地に行くよりも随分と高くついてしまうのです。スキー場は、ツアーで休日に参加するとレンタル込みで1.5万円もかかるのです。他に楽しいことがなければ、それでもスキー場にいくかもしれませんが、他に楽しいことがあれば、1人で1.5万円もかかるスキーは、コスパが悪いということになります。

愉快リゾートの能登半島の施設などは、新大阪駅から能登半島までの7時間半もかかるバス往復1泊2食付きで1万2000円という激安価格を実現しています。これは、スキーツアーより「温泉ツアーの方がいいのではないか」と思えてしまいます。バスで遠くの大都市から客を連れてくるビジネスモデルなのです。

ディズニーランドより高額

スキーに行くためには、ディズニーランド(入場料が約9000円)を支払う必要があります。それでも、スキーをするよりも安上がりなのです。スキーは、それだけコストが高いということになります。しかも、何度も行かないと上達しないので、簡単に楽しめない娯楽なのです。そんなに簡単・手軽に楽しめない娯楽に手を出すより、簡単・手軽にディズニーランド・USJに行った方が良いというのは、理解できる話です。

料金の明確化と価格破壊

湯快リゾートの特徴は、料金が明瞭であることと、価格破壊を行った事です。1万円ほどで、朝食、夕食、温泉が付いてくるので、ファミリーで行って旅館の中で楽しむことができます。いつ宿泊しても7800円で朝食、夕食、温泉付きという分かりやすい料金設定で、多くの顧客の獲得に成功しました。

最低限の従業員しか配置せず、1つの大型施設に10人以下の正社員しかいません。他は、アルバイトスタッフを大量に雇用するスタイルになっています。ただ、アルバイトスタッフでも募集をかけることが難しいので、年末年始などに派遣社員を雇用するようになっています。

経営破綻した温泉旅館の買い取り

石川県・能登半島の温泉旅館「金波荘」は、2009年12月に経営破綻して130年の歴史に幕を下ろしました。そこで買い取ったのが湯快リゾートだったのです。従来の旅館の不要なサービスを取り除き、布団を最初から敷いておいたり、浴衣が入口においてあって自分で持っていくスタイルになっています。

温泉のテーマパークであり、漫画本などもおいてあってファミリーで楽しめます。

外国人観光客がゼロになって壊滅したスキー場の現実

  • 5 January 2021
  • のぶやん

昨年まで、東北・安比高原スキー場など、「外国のスキー客の誘致に力を入れてきたスキー場」は、コロナ騒動で深刻な打撃を受けています。外国人観光客の割合を伸ばし続けてきたスキー場ほど、危機的な状況に陥っています。

外国人がまったく来日しない

外国人の訪日観光客は、ほとんどゼロになって悲惨な状況になってきています。今まで、外国人観光客が多かったスキー場ほど、その大きな打撃を受けています。インバウンドは、コロナの影響下で「もう数年は戻ることがない」とされているので、インバウンドに力を入れてきた所ほど、その打撃が極めて大きいと言えるでしょう。

日本人の若年層に見放された

日本人の若年層から見ると、スキー場で遊ぶための価格設定は、明らかに高すぎます。交通費、レンタル、リフト券を合わせて1回のスキー場に行くのに2、3万円もかかる出費に見合う満足度を提供できるスキー場は皆無でしょう。特に初回にスキー場に行く人は「少し体験したい」と思っていくのですが、その体験をサポートする体制がスキー場に多くありません。

交通費・レンタル・リフト券を合わせて1回のスキーで2,3万もかかった上、最初のレッスンを受けるとなると、レッスン料までかかるようになります。そんな出費には、一般的な庶民が耐え続けるほどに日本人の収入は高くありません。スキー場に行って出費できるほど、日本人の経済力は高くないのです。

楽しむのに手間がかかりすぎる

スキー・スノーボードは、とても「手軽に楽しめる」スポーツではありません。「初心者が全くの手ぶらで楽しめるようなプラン」も出ていますが、そのようなプランを遣ったとしても、ボードの装着から、リフトに乗り降りしたりすることまで、楽しむためのハードルが極めて高いスポーツであると言えるでしょう。

ありとあらゆる点において、お客の新規参入のハードルを下げるような努力をしなくてはいけません。新規参入のハードルを下げて、ようやく人々が興味・関心を抱いてくれるようになるのです。

コスパをあげる取り組みが不十分

スキー場は、付加価値を高める取り組みが不十分です。初心者に対するサポート体制が全くできていなかったり、若い人の需要を全く捉えきれていない状況が起こっています。若年層が求めているのは、コミュニケーションであったり、インスタ映えであるにも関わらず、それをスキー場は重視していない傾向があります。

出来る限りの自動化を進めることで、初心者向けのインストラクターなどを充実させて、長期的な視点で見てスキー&スノーボードの普及をすることが重要と言えるでしょう。

スキー場全体の雰囲気作り

スキー場全体に雰囲気を作り出すことは、スキー場のコスパをあげる上で非常に大切になります。例えば、お尻のパンダクッションの貸し出し、サンタクロースのコスプレの貸し出しなどは、来場者を喜ばせるのに役立ちます。スキー場は、単なる運営をするだけではなくて、インスタ映えをするスポットを用意するという発想が必要になります。

カップルで来ても楽しいし、友達と来ると更に楽しいという雰囲気作りが大切になります。

20年前の設備と人材が劣化

今の日本のスキー場の多くがバブル時代に建設されたものであり、既に20年前の設備、人材で変わるところがありません。設備の更新は必要だし、人材の更新も必要になっていくのです。設備の更新を行うことは行っていますが、人材の更新はなかなか行われていません。

その理由は、リゾート地に優秀な人材を採用する魅力が皆無だからです。都会から離れたような僻地に多いリゾート地に優秀な人材が来るはずがないからです。結果として、リゾート地では、そこでしか働けないような人材しか残らなくなります。

従業員の質が大幅に低下

多くのスキー場では、従業員は社員でも、地元の人でもなくて、どこから来たのか分からないような寮に住んでいる派遣社員を使っています。そうなると、従業員の多くがスキー場の経営から離れた状態にあることになり、スキー場での接客サービスの品質が大幅に低下することに繋がってしまいます。

現場でクレームを伝えたとしても、そのほとんどが派遣されたアルバイト社員であるので、全く無意味で無視されるのがほとんどです。派遣されたアルバイトにとって見ると、現場で受けたクレームなど改善のために上部に報告する必要すら感じないのが普通です。

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現在300万円以下の70年代中古物件は、10年後に物件価値がゼロになり、値段が付かなくなる!苗場・湯沢リゾートマンションに見るババ抜きゲーム

  • 29 January 2017
  • のぶやん

現在、300万円ぐらいで売られている中古物件は、全国に沢山あります。その中には、湯沢町のように10万円で売られている物件もあります。もう、10万円となると、タダみたいな物件で『どうかお引き取り下さい』という状況です。

湯沢町の45万円物件

完全に負の遺産になる不動産

不動産は、10万円の価値となると、完全に負の遺産になります。湯沢町では、リゾートマンションを年に1回も利用しない人が全体の半数以上とされています。都心から遠くてアクセスができなかったり、高齢になってスキーをやめたりして湯沢町に来なくなった人たちです。全く使わない状況であるにも関わらず、月額2万円もの管理費がかかっていて、完全に負の遺産と化しているのです。

湯沢町の物件が10万円だからと言って、それを購入しようとする人は誰もいません(だから10万円)。また、現在300万円ぐらいの価格が付いている物件も、10年後に売却不可能である事を考えると、実際の売却価格は10万円になると考えても良いでしょう。こうなってくると『手放そうと思っても、貰ってくれる人がいないババ抜きゲーム』となります。全く使わない物件なのに、維持・管理費だけがかかるマイナス物件という訳です。

湯沢に見られる大量の売り物件

湯沢のリゾートマンションでは、どこも売りたい人が大量に出てきていて、こうなるともうどうしようもない状況になります。

激安物件を求めて引っ越す人

湯沢町のホームページによると、湯沢町の人口というのは、湯沢町の激安マンションに移住してくる人がいるので、全国の過疎地域が出る中で、それほど大きく減少していないのです。老後などにやる事がなくて田舎でのんびり暮らしたいという人にとって、リゾートマンションが悪くない選択肢になっています。実際、全く売れない中で、この10年で1000戸ほどに買い手がついているというのです。

定年退職後にゴルフ・スキーを楽しむのに良い選択肢として、激安マンションを購入して楽しんでいる人はいます。しかし、注意しなければいけないのは、定年後に購入した人が亡くなると、相続する子供などが処分できずに管理費の支払いに困ってしまうという事です。そうした事から、購入に慎重にならないと後から大変な事になってしまいます。

湯沢町の人口推移

2009年12月 8402人
2010年12月 8328人
2011年12月 8249人
2012年12月 8367人
2013年12月 8349人
2014年12月 8272人
2015年3月   8,201人
2016年12月  8,182人

湯沢町の人口はほとんど変化がない状況ですが、移住してくる人の大半は高齢者という事です。かつて、お金持ちのステータスとして活用されていたリゾートマンションは、今では貧困者の逃げ場となって老人ホームのようになっているというのです。

高額にかかっている維持管理費

購入する時には、数十万円で購入できる物件ですが、毎月の家賃のように重くかかってくるのが維持・管理費です。一戸建てを購入した場合には、状態が良い物件を買っておけば、維持・管理費が毎月かかるという事はありませんが、マンションでは必ず支払わなくてはいけないものです。そうした維持・管理費が非常に重いと感じる購入者も多いでしょう。

物件にもよりますが、リゾートマンションの維持・管理費は、普通のマンションに比べると高額で、1ヶ月2万円~5万円ほどかかってくる物件が多いです。はっきり言って、2万円、3万円も出せば、田舎の町だとお部屋を借りる事が出来てしまいます。そういった事情でも購入するのは、単身であったり、お部屋を借りる事が出来ない『何らかの訳あり』の人が半数という事がNHKの取材で明らかになっています。

全国の過疎化で起こる値下げ競争

全国の過疎地では、不動産の値下げ競争の様相を呈しています。湯沢町で300万円で購入しなくても、もっとアクセスが良い地方の駅前の物件がワンルーム200万円ほどで売られていたりします。

少子高齢化で若者が都会に集中するようになり、不要になった一軒家が田舎に沢山出てきています。

10年後に1970年代物件の価値ゼロ

10年後1920年代後半になると、1970年代に建てられた木造・中古住宅などのほとんどは、築50年になって、その価値がゼロになると考えられています。築50年の物件となると、住みたい人はほとんどいない状況になり、ボロボロになって空き家が目立つようになるでしょう。リフォームしていれば住めないこともないですが、それでも物件の価値と言うものは非常に低いものになります。また、古い物件は出口戦略が見えないので、投資家も買いたがりません。

現在、中古市場で投資用に代われている中古マンションというのは、その多くが2000年代以降に建てられた、今後も長期的に運用ができそうで、出口戦略も立てやすい物件です。古い物件、そして駅から遠いなどアクセスが不便な物件というのは、買い手が付かない事が多くなっています。

激安物件に注意が必要

不動産の激安物件を安く購入してリフォームして貸し出して高い利回りを得ている人は確かにいます。しかし、そうした大家がうまく『売り逃げ』出来ないと、その物件を保有し続けなければいけなくなり、最終的に大きな損失になる可能性があります。100万円で購入したような物件は、10年後に買い手が見つかる保証がどこにもないのです。

苗場・湯沢町のリゾートマンションというのは、儲かるのであれば企業が参入して、ホテルに改装でもして貸し出しているはずなのです。そうなっていないという事は、『出口戦略が立てられず、リスクがあまりに高すぎる』と考えている投資家が多いという事を意味しています。

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