Google

検索エンジンなどを手掛ける世界で最大規模の会社。

信頼されないDeNA医療メディア『WELQ』が炎上するのにGoogleが炎上しないのは何故?

  • 3 December 2016
  • のぶやん
DeNAの医療サイトWelq

信頼されない医療メディア『WELQ』は、DeNAが資金に物を言わせて外部ライターを使って大量に書かせて大成功した自称『キュレーションメディア』です。医療系などの記事を大量に投入した事で、間違いだらけだという事が炎上の発端となりました。

WELQ8000文字を1日100記事公開

ライターを使って、とにかくSEOキーワードを見ながら大量に書き換えた文字を配置するというのは、以前にあったNanapiと全く同じ手法です。しかし、DeNAはNanapiレベルではなくて、それを更に高度化させたものでした。

ニュースサイトなどによると、記事を『クラウドワークス』『ランサーズ』などに外注して、8000文字を書かせて1日100記事以上公開して検索エンジンの上位表示させていたという事です。

当たり前になっている外部ライター

プロ野球団まで所有するに至ったDeNAは大企業だから責められるのでしょか?記事をリライトしたり、外部ライターに書かせて公開させる手法というのは、今までも相当に数多くありました。それをDeNAが行う問題点はどこにあったのでしょうか?おそらくは、多くの人々を怒らせたのは『医療系を中心に扱っていた』という事でしょう。医療系というのは、調べる本人たちからすると真剣そのものですので、それを素人が間違ったものを書いたら困るというのは当然ですね。法律の関係もあって、医療系のアフィリエイターは多くありません。

外部ライターを使ってリライトを公開するという手法は以前から公開された手法であり、目新しさはありません。医療系以外のものでやれば、これほど炎上しなかったかもしれません。医療系であった事が倫理的に良くないということなのでしょう。記事を書いて公開するのは自由であるはずですし、それに間違いを含むのは仕方ない事かもしれませんが、医療系だったというところがアウトなんでしょうね。

Wikipadiaは間違いだらけ

Wikipadiaでは、医療系の間違いが指摘されたり、芸能人の誕生日が間違えていたりと、かなりの間違いを含んでいるとされています。しかし、インターネット上にWikipadiaしかない情報もあって、WikipadiaがGoogle検索で10位以内に表示される事は良くあります。また、Wikipadiaは、日本でトップ10位に入る検索数を誇る大型サイトでもあります。

Wikipadiaは許されるのにWELQは許されない理由としては、おそらくはWikipadiaは誰でも編集可能なので、間違いを発見した人が『編集する権利を同時に有する』という事が違うのかもしれません。WELQの場合には、外部ライターが間違った事を書いても、それが間違えと気が付いても誰も編集しないので放置されたままになってしまいかねません。その結果、誤った情報がずっと垂れ流しになってしまうという問題があります。

間違いだらけの記事を上位表示するGoogle

Google社は、WELQの記事の多くを外部ライターの医療に全く関係ない人が書いたと判別できず、上位表示させてしまっていました。これも大きな問題で、間違いだらけのサイトがいつまでも上位表示されていた事であったり、8000文字という大量の文字の中にキーワードを含んだ記事があったら上位表示されるという検索エンジンの限界を示すものでした。

Google社は、記事の執筆などに全く関与しておらず、表示だけを行っている状況ですが、既にインターネット上には『正確な情報など探し出せない』状況が発生しています。全くお金にならない事をどの会社も誰もやりたがらないからです。8000文字の記事を書くには、Googleで上位表示させるなど収益をあげる必要がありますが、更にそこに『正確性』を求めた場合には、インターネットで公開するにはコストが高くなりすぎるのです。

読む側に問題がある事も指摘されるべき

私の場合には、WELQと言うものの存在が検索エンジンで出てくる事があるので知ってはいますが、ほとんど(多分1回も)読んだことがありません。医療系を探していなかったという事もあるかもしれませんが、WELQなど最初から『信頼に値するメディア』と思って読まないからです。しかし、多くの中高生などの場合には、そういった判断が出来ない可能性もあるでしょう。また、医者でもない一般の人が誤解する可能性もあります。

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Googleの検索エンジンが長文すぎて逆に役立たずの物ばかり出てくるようになってる事実

  • 1 September 2016
  • のぶやん

Googleの検索エンジンなんですけど、最近は『長文であれば何でもいい』らしいです。とにかく長文が重視される傾向にあり、、、、それが困った事になっているのです。

何でも長文であれば重視される結果

どういう事が起こっているかと言えば、『東京 観光』などで検索すると、『観光地65選』みたいなのが出てくるのです。いやいや、65ヵ所も見ませんから、面白い所を教えてほしいのに、65ヵ所と言えば、全く観光地らしくない知っているところも入ってくる訳ですよ。例えば、観光地として六本木ヒルズが紹介されてるけど、それって今さらいらなくないか?と。誰でも知ってるから。東京タワー!!みたいなのを紹介されて、嬉しいかな、、、それって、求めている情報ではない気がする。

Googleが分からない事は、『こちらがどれだけ東京に詳しいか』という事なんですね。東京在住の人であれば、東京に詳しくて当然であり、東京の観光地と言ったって、主要な観光地ではなくて、もっとカップ炉でデートにいくような細かい観光地を知りたいかもしれない。それが、65ヵ所から探せって、、、検索の意味がなくないかと。

同じようなページばかりになってる

東京の観光地と言って検索したところで、本当に同じようなページの検索結果ばかりなのです。お決まりのパターンで、『東京 観光』と言えば、上野動物公園、浅草、東京タワー、六本木ヒルズとリストが並べてあるだけ。知っているところをリスト化されても無意味だと思うのですが、検索結果の多くがそんなものばかりになっています。まるで、コピーしたようにワンパターンなんです。

観光情報だけではないですよ。恋愛情報も同じで、全くのワンパターン化が激しいのです。どっかで見たことがある記事だな、、、みたいな記事ばかり。コピー記事をちょっと書き換えているからそういう事になるんでしょうけど、それにしても、、、マニュアル化された恋愛みたいなものばかりです。もっと、魅力ある面白いコンテンツがないのかなと思ったりします。そういうコストがかかる事をやっても、Googleの上位に出ないものだから、誰もやらない。結果として、面白くないSEOページが量産される結果になっています。

今のGoogleの検索エンジン向けには、意味が通る長文を書けばいいのですか?応えはイエスです。Googleは、結局、それを求め始めていると感じます。とにかく1万文字のものを30ページでも書けば、ページは3か月後には上位にあがっていくでしょう。それが読まれていなくても。

鉄壁の恋愛系・観光系

恋愛系は、常に検索されているので、Howto系だと鉄壁で大量に情報があって、本当に似たようなものばかりです。特に考えられていなくて、成功するか、しないかなんてどうでもいいという内容の物ばかりですけど、とりあえず読まれている感じです。

観光系のコンテンツは、もう嫌なぐらい同じ場所ばかり。六本木ヒルズ~東京タワ~みたいな。他に紹介するところないのか?と言いたくなります。Googleの検索エンジン対策の為に、もう無意味とも思えるような場所を『観光地』として紹介したりもしていますね。カップルだったら絶対に行かないよーと思うような場所まで。どうなんだろう、それ。

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検索エンジンからの流入が全く増えない時代!そもそもGoogle検索する人が増えてない!

  • 27 July 2013
  • のぶやん
パソコンする女性

Googleの検索エンジンにおいて上位表示するという事は、SEOと呼ばれてGoogleが出た頃から盛んに行われてきました。SEOを専門にする会社があるほどに検索流入というのは非常に重要な分野であり、Google検索で上位を取らなければ存在しないも同じと言われるまでになりました。しかし、最近になってその流れが少しずつ変わり始めているのを感じます。厳密に言えば最近ではなくて、FacebookのアクセスがGoogleを抜いた2010年頃から変化してはいたのです。

このブログでも、例えばNAVERまとめにおいていかに検索エンジンを重視する事が重要かという事は何度か書いてきました。同時に検索エンジンを重視する事がTwitterやFacebookでは不利になるという点にも触れてきました。検索エンジンを重視してコンテンツを作成する場合と、TwitterやFacebookのソーシャルを活用してコンテンツを作成する場合では、作り方が根本的に異なってきます。その両立は大変に難しく、タイトルだけとっても難しい選定となってきます。

これからGoogleがジリ貧となってソーシャルが本格的に活躍するのであれば、ソーシャル重視のコンテンツを作っていく必要もあると感じています。

Google検索のアクセス流入が少ない

Google検索エンジンにおいて、「最上級のビックキーワード」で3位以内にランクインした時のGoogle検索からの流入は、1万-5万アクセスという事が分かっています。複合(2つのビックキーワード)の場合には1千-1万ほどのアクセスになります。このようなアクセスで100万アクセス、200万アクセスを集めようと思えば、大量のキーワードで上位表示される必要があるのです。大量のビックキーワードで上位表示するのは、簡単な事ではありません。

NAVERまとめは、非常にGoogleなどの検索エンジンに強さを発揮しており(NAVER自体が検索の会社だからというのもあるかもしれない)、NAVERまとめが沢山のビッグキーワードでGoogle検索1位-3位を取っている事は良く知られています。NAVERまとめが10億PV以上を達成できたのは、Google検索エンジンからの流入がしっかりあったからという事は疑いようもないでしょう。

また、NAVERまとめで数百万PVを集めているアカウントは、単に注目まとめに掲載されているだけではなくて、こうしたGoogle検索エンジンの上位表示されているものが多いのが特徴です。Google検索で上位に表示されると、アクセス流入は少ないながら確実なアクセスを見込めるというのが現在の状況になっています。

検索エンジン主義のNanapiの現在の状況

日本のコンテンツファームのNanapiは、Google検索など検索エンジンで上位を狙う典型的なサービスと言えるかもしれません。Nanapiは、着実にアクセス数を増やしてきており、おおよそ6000万PVほどと公表されています。最近では、グロービスの3.3億円に加えて、KDDIからも2億7000万円を調達して、合計調達金額は、6億円にも達しています。

Nanapiのアクセスう数が着実に増えてきた事は素晴らしい事だと思っていて、事業を粘り強く継続してきた成果だと思うのですが、一方で6000万PVという数字が多いか少ないかというところは、意見が分かれるところかと思います。Nanapiのアクセスの多くは、共有によるものではなくてGoogle検索からの非常に細かい小さなアクセスが積み重なったものと考えられます。言い換えれば、あまりFacebookやTwitterでは共有されるコンテンツは多くないと言えます。

拡散されるには時事性が必要

Nanapiが拡散に弱い理由としては、Nanapiのビジネスモデルが、そもそも検索エンジンを意識したコンテンツファームというのが狙いであり、あまり拡散を重視していないからという事も言えます。FacebookやTwitterなどのソーシャルで拡散される為には、時事ネタの方が圧倒的に強みを持っています。もしくは、時事ネタでなくても「最近の流行」でも良いでしょう。

多くの人が新しい情報に敏感になるのは、インターネットなどでビジネスの移り変わりの周期が短くなっているので、情報を知らずに損をしたくないという心理が働いているのだと思います。例えば、ファーストファッションを知っていれば安く服を買えるかもしれないし、LCC(格安航空会社)を知っていれば安く楽しく旅行できるかもしれないし、現在居住している場所よりも良い場所に引っ越せるかもしれません。「自分が損をしない為にも最新の情報を仕入れたい」という欲求を多くの人が持っていて、それを満たすのが現在のTwitterやFacebookなどのソーシャルであると言えます。

Googleの検索エンジンの欠点

Googleの検索エンジンの最大の欠点と言われているのは、最近の流行などがさっぱり分からないという点です。キーワードを入力しないと何も出てこないので、自分が中心になってしまって、自分が気になった事であれば検索できても、人が気になった事を知ることができないのです。その点、FacebookやTwitterであれば、友達の視点であったり、知り合いの視点などから、様々な情報を知ることができます。

Googleの検索エンジンは、最近の流行が知りたい人にとっては、何もしれない単なる箱に見えてしまうのは仕方ない事かもしれません。もっと分かりやすく言えば、「ファッション、最近、流行」などと調べると、10年も前に作られたサイトが出てきたりするのがGoogleの検索エンジンです。

早い話、Googleの検索エンジンが出力するような静的なトレンドを必要としないコンテンツというのは、全てNAVERまとめのような「まとめサイト」に食われるという事です。そう考えると、NAVERまとめは、Googleの現在の静的コンテンツを脅かす可能性は十分にあると考えます。

 

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NAVERまとめで奨励されるまとめとは?

  • 5 April 2013
  • のぶやん

昨日の夜中にこの記事(NAVERまとめのキュレーションの役割)を読んでメモした内容があるので、それをこちらのブログに書いておこうと思います。メモの書き下ろしなので、内容が乱れてますが、限られた時間で書くのでご容赦を。NAVERまとめの担当者がインタビューで語っているように、NAVERまとめが目指しているキュレーションとは、「人にしかできないようなまとめ」です。「人にしかできないまとめ」というのは、どのようなまとめなのでしょうか?

NAVERまとめの目指す方向性

検索エンジンではなくて、人間にしか分からないような情報というのは、どのようなものがあるでしょうか?例えば、検索エンジン最大手のGoogleにおいて東京の渋谷にあるレストランを探す時には、「渋谷」「レストラン」と探すかもしれません。「渋谷」のレストランであれば、「東京」「渋谷」「レストラン」と検索すれば、とりあえず渋谷にあるレストランの一覧を得る事は可能でしょう。(また、Google検索では、オプションのAdvance Searchにて「フィルター」をかける事ができるので、このフィルターを駆使すれば、かなりの精度の検索ができるかもしれません。実際には、面倒なので使う人は少ないですけど。)

しかし、このGoogleの検索においては、「おいしいお店」だけを抽出したり、「楽しい経験の遊園地」だけを抽出したりするのが難しいとされてきました。もちろん、「おいしいお店が掲載されたサイト」などというのは提示できるのですが、Google検索エンジン自体が「おいしいお店の一覧」であったり、「楽しい経験の遊園地」という結果で並べる事はできないのです。あくまでGoogleができるのは、キーワードに沿った「おいしいお店」の一覧が掲載されているかもしれないサイトの紹介になります。

Google Advance searchの例

Google Search
 

機械が結果を表示するAPIの存在

人にしかできないまとめが重要になってきている理由については、検索エンジンは日々発達しているだけではなくて、検索エンジン以外の部分でも考える必要があります。例えば、多くの会社からWEB2.0として2005年頃から盛んに提供されるようになったAPIについて考える必要があるでしょう。APIというのは、アマゾンが持っている情報であったり、楽天が持っている商品データベースをそのままの形で呼び出す機能を、ユーザーに提供するというものです。例えば、楽天トラベルで提供されるホテル情報の数万件にも及ぶデーター、写真などをユーザーが利用してアフィリエイトを行う事が可能です。

NAVERまとめにおいても、アマゾンの提供するAPIを使って、アマゾンの膨大な商品情報を取り出してきて、表示しています。また、Google MapのAPIも同時に利用して、ユーザーに提供しています。こういったAPIの特徴を活かして、2006年から「マッシュアップ(Mashup)」というものも流行しはじめました。アフィリエイトのサイトなどで、複数の商品データベースから結果を取得して、マッシュアップが行われています。例えば、「渋谷」「レストラン」と検索した時には、Googleマップから位置情報を取得して表示、Yahoo画像検索からイメージを取得して表示、渋谷のレストランについての書籍をAmazonから表示するという方法です。

どうして人にしかできないまとめが大事なのか

NAVERまとめでは、APIを使ったような「まとめ」をキュレーションとは考えておらず、注目まとめに入れたり、カテゴリ化したりしていません。説明文が加えられているとはいえ、NAVERまとめは、人間が抽出する事に重点を置いていて、人間でしか抽出できない情報かどうか?という所を基にして、注目まとめやカテゴリを決めているように思います。実際には、「渋谷」「Wifiの使える店」というのは、人間にしか抽出できない情報ではないと思うのですが、そういった情報も混じってしまってはいますが、基本は「人間にしかできそうない選び方」を原則としているようです。

NAVERの責任者の1人である島村さんは、それを「楽しい」「面白い」などの人間にしか分からない感情と表現しています。例えば、ホテル情報をでAPIのように機械が得意とする情報は、「Wifiがあるかどうか」「トイレと風呂は別に設置されているか」「設備の大きさはどれほどか」というハード面の情報です。実際にNAVERまとめのように最近重視されているのは、ハード面ではなくて、「従業員は優しかったか」「接客レベルは高かったか」「急なお願いに応じてくれたか」「電話の対応は適切だったか」というソフト面の情報です。

日本の家電製品の会社が失敗している理由の1つとしては、ハード面(技術)にこだわるあまり、ソフト面(感情)が疎かになっている為だと分析する人もいます。二次産業であるハード産業での成長から、三次産業のソフトに切り替えが出来ない会社が多くなっているのです。

人間独自の視点の共有

宮崎駿さんの作品は、全国の人から愛されているわけですけど、宮崎さんの「独自の視点」というものは、アニメを通じて共有されています。コンピューターが出来ない最大の欠点は、情報を組み合わせる(これをキュレーションという?)独自の視点です。宮崎駿さんの作品をコンピューターが作り出すなんて、とても考えられないでしょう。宮崎駿さんの生き方を通じて独自の視点を入れた結果が1本の作品としてまとめあげられています。

NAVERまとめにおいても、責任者の1人の島村さんが「PVを重視するあまり没個性になってきた」(実際にはNAVERまとめ側が運営を成立させる為にそうしたんですけど)と言っていますが、個性的なキューレターが自分の独自性を共有する事によって社会が変わっていく(オタクが社会を変えるという人もいる)という事が重視されるようになってきています。

今までの大学受験まで教科書の中身を詰め込んで「頭が良い」というのとは、一線を画した人間の経験であったり、感情表現の豊かさなどが「本当の生活の豊かさ」につながって行く時代が第三次産業では求められるという事です。

口コミなどで重視されるデータマイニングスキル

データマイニング技術であれば、ゲームのユーザーの動きを感知して、それに合わせてデーターを調整するような事は、かなり高度な部分まで発達してきています。例えば、どこでユーザーが離脱したとか、ユーザーがどこで課金するかとか、そういったデーターを基本にして、ゲームの内容を調整するというようなデーターマイニング技術は、任天堂が得意とする従来のゲームに見られず、ソーシャルゲームならでわの動きです。ゲームだったら、小さな世界で動くのでそれでも良かったのですが、現実社会はゲームよりももう一段複雑に出来ているようです。

口コミなどで重視されるデータマイニング技術では、コンピューターを使って感情表現を抜き出そうという努力が続けられています。テキストベースによるものだと、テキストマイニングと言ったりしますけど、大手の会社が集めた「膨大なアンケート」について、それを解析するという事です。先ず、ユーザーが製品に対して「プラスの評価を下しているのか」「マイナス評価を下しているのか」、どのような感情を持っているのかなどを膨大なアンケートからテキストマイニングでまとめあげて、マーケティングに用いるという手法です。これは、大手のマーケティング会社などは、既に大学の教員などを採用して行っています。

ユーザーの声の収集

NAVERの社内においても、例えばこのブログがそうなのですが、NAVERまとめについての意見をブログ、Twitter、報道機関のニュースなどからNAVERまとめに関する膨大な情報(実際には、LINEの方が情報は出回っているでしょうけど)を収集して、それを「ユーザーの声」として、優先順位に並べるというような事を行っているという事です。それは、まるでMixiの「ユーザーの声」の投票のNAVER版に見えますが、ハンゲームというゲーム会社だけあって、データーを駆使したマイニング技術は、それなりのものを持っていると思います。

こうした情報収集を行って、ユーザーの声を素早くサービスに反映していく事で、ユーザーを満足させるサービスを提供していけるようになるのだと思います。
 

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NAVERまとめでGoogleの検索エンジンからのアクセスを増やす方法

  • 20 March 2013
  • のぶやん

NAVERまとめで2013年1月1日から「外部の流入」が重視されるようになったので、外部からの流入をいかに増やすかという事が非常に重要になってきています。NAVERまとめが外部流入を重視する背景としては、NAVERまとめ内部でグルグルとユーザーを回したところで広告効果は限られているからです。新しいユーザー(つまりユニークユーザー)を外部からNAVERまとめに引き込む事は、広告に効果を持たせる上でも重要になってきます。

NAVERが求めるような「質の良いまとめ」を作るべきですが、それだけで「皆に見て貰える」というのは誤解があります。いくら良い製品を作っても、それを誰も知らなければ意味がありません。もっと簡単に言えば、良いまとめというのは、自己満足しただけのまとめではなくて、社会的にしっかりと認知されて、ユーザーもしっかり集められるまとめと言い換える事もできます。

最初に量を作る事は必要

NAVERまとめの質をどうのこうの考える前に、ある程度の量を作る事が必要になる事は確かです。どのまとめが拡散されるかは、実際にはNAVERまとめの運営側でも判断できないぐらいですので、ある程度以上の質のまとめを沢山作って、ユーザーに「面白い」「拡散したい」と思われるのを待つ必要がありそうです。

具体的には、5つのまとめを作って、1つのまとめがTwitterやFacebookで共有されたら運が良い方です。人によっては、10個まとめを作っても、1つのアタリが出ない可能性すらあります。とりあえず、自分で得意とする分野で100個ぐらいまとめを作って、どのようなまとめが多くの人に受け入れられるかを自分なりに探る必要があるでしょう。

話題になりそうな事が前提に

Google検索で上位を狙うには、何かと話題になった方が検索エンジンに効果を与える事ができます。NAVERまとめで、普通にニュースを配信しただけでは、大きな検索エンジンの伸びは期待できなくなっています。何らかの「オチ」を入れないといけないのです。それがユーザーにとって「新しい発見」となり、共有を伸ばしていく事に繋がります。

(1)オチを自分で考える
2ちゃんねるであったり、2ちゃんねるまとめサイトなどと同じようなまとめをNAVERまとめで作ったところで、「どこかで見たな」と思われて共有数が伸びないまとめが多くなってきました。典型的な例として「オモシロ画像」というものですが、既にどこかで見た画像ばかりで、新鮮さは失われつつあります。そこで、オチを自分で考える必要がでてきます。NAVERまとめでも似たようなまとめが溢れてきており、オチがなければ差別化が難しい状態になってきています。

(2)カテゴリとターゲットを絞る

カテゴリとターゲットが明確になっていれば、ユーザーは共有しやすくなります。例えば、ターゲットが女性に向けてのものであったり、男性に向けてのものであったりというようにターゲットを明確にします。ターゲットを明確にしすぎると、誰にでも読まれるものではなくなりますが、他のまとめと「違い」が面白いと思われるまとめになる可能性があります。

TwitterやFacebookの共有を得る

NAVERまとめは、単に作成しただけで話題になるのは、かなり難しいと言えます。以前からもこのブログに書いていますが、FacebookやTwitterで共有される必要性があります。この共有される手法としては、幾つかの方法があります。このFacebookやTwitterでの共有は、Googleの評価でも非常に重要視される事が分かってきています。

(1)自分のTwitterで共有して、そこから拡散を狙う
自分のTwitterアカウントに沢山のフォロワーがいるのであれば、この方法は有効に機能するでしょうが、自分のTwitterでつぶやいたところで、全く拡散されなければ、ほとんど意味をなさない事になります。しかし、長期的に見るとTwitter上からリンクされている事実は、Google検索エンジンに有利になる可能性が高くなります。

(2)ソーシャルニュース系を狙う
楽天ニュース、OneTopi、はてなブックマークなどのソーシャルニュース系で拡散を狙います。いずれのサービスも、共有されるとは限りませんが、長期的に見るとGoogle検索において有利になる可能性があります。

タイトルの工夫が必要

タイトルの工夫は、検索エンジンに引っかかる為には何としても必要になってきます。ニッチキーワードでは、3位以内に入らないとアクセスは集まらないですし、ビックキーワードでも10位以内に入らないと、多くのアクセスは期待できません。ニッチキーワードとビックキーワードを意識しながらタイトルを工夫する必要があります。

(1) 狙うキーワードをしっかり決める
自分がどのキーワードでGoogle検索の上位を狙っていくのかは、非常に重要になってきます。ビックキーワードで狙いたくもなりますが、ビックキーワードで上位を取るには、それだけ共有数であったり、ネット上で話題になる必要がでてきます。自分の拡散力と相談して、ニッチキーワード狙いも良いでしょう。Googleで検索すれば分かりますが、日本語のニッチキーワードの市場における情報は、まだまだ不足しがちで、まともな情報がWikipadiaしかないというような場合も沢山あります。狙えるキーワードは、星の数ほどあるでしょう。

(2)複合キーワードで狙う
単発のキーワードでGoogleの上位になるのは良い事ではありますが、それは簡単な事ではありません。複合キーワードで上位を狙っていくのが現実的と言えるでしょう。例えば、「美女」「髪型」のような形で2つのキーワードを組み合わせるという手法で、検索上位を狙います。

「過去まとめ」のブラッシュアップ

過去のまとめで、力を入れた「多くの人に見て欲しい良いまとめ」と自分が感じているにも関わらず、アクセスがほとんど集まらないという事もあるでしょう。そのような時には、過去まとめの更新作業を行ってみた方が良いでしょう。情報が古くなっている事もありますし、情報を付け加える事によってGoogleで上位に伸びる可能性もあります。

(1)過去まとめの「内容の追加と削除」
NAVERまとめで、まとめを作成して放置したところで、半分以上のまとめには、ほとんどアクセスが集まらなくなるでしょう。そうしたまとめに対して、「内容の追加と削除」を行う事によって、新たにインターネット上で注目される可能性が出てきます。過去のまとめを

(2)過去まとめの再共有する
NAVERまとめでは、過去のまとめで検索エンジンの上位にならなければ、ほとんど見られないまとめになってしまいます。そうしたまとめを再び検索エンジンの上に乗せていくには、再度ソーシャルの上に流して、インターネット上で認知して貰う必要性が出てきます。

新しいまとめで焼き直し

ブログでも良く使われる手法ですが、以前に時間をかけて作ったまとめがGoogle検索エンジンから無視されたりした場合には、それと似たようなまとめでタイトルや内容を大幅に変更した形で「焼き直し」を行います。2つのまとめが類似しすぎると、単なるコピーになって何も意味ないので、2つのまとめは、かなり異なる印象を与えるような工夫をする必要があるでしょう。

(1)焼き直しで新しいまとめを作る
タイトルを大幅に変更して、内容も大幅に変更した形で、新しいまとめとしてまとめを作り直します。もちろん、自分の過去のまとめは参考にしますが、引用元などは全て変更した上で、新しいまとめとして焼き直しを行う手法です。以前のまとめに比べて内容を充実させる事で、Google検索の上位を狙います。

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避けたい知的資産の分散

  • 8 June 2012
  • のぶやん

MixiとFacebook

Mixi日記というのは、友達に限定して日記を公開できたので、ブログと違った形で人気がありました。しかし、初期のMixiには写真共有サービスなどは付けられておらず、写真が多く共有される事はありませんでした。逆にFacebookは、日記を書くという機能はない代わりとして、写真・動画なども共有する事が簡単だったので、写真・動画共有サイトとして発展しました。Facebookは、写真・動画を単に共有するという点では、確かに気軽なのですが、自分で写真を整理したり、旅行記を作ったりという手の込んだ事はできません。

4travelとNAVERまとめとクックパッド

例えば、4travelなどにおいては、旅行記を比較的簡単に投稿出来るようになっています。4travelのレイアウトは、左側に写真と右側に説明という形で「旅行記」を作成する事ができます。同じようなレイアウトになっているのはNAVERまとめで、左側に写真と右側に説明という作りになっています。クックパッドは、メイン写真+説明の下に1、2、3、4という作り方を表示するようなスタイルにしています。クックパッドの場合には、ページが長くならずに1ページ内に上手に収まっています。

体験の知的資産が分散される

Mixiを使ったり、Facebookを使ったり、4travelを使ったりして共有するのは良いのですけど、このブログのテーマでもある「個人の知的財産」が各サイトに分散されるというデメリットがあります。これをまとめあげる手段はないものかな?と考えています。NAVERまとめは、他人の情報をとってくるのに優れていますが、自分の情報を提示したり整理したりする場所としてはあまり向いていません。

例えば、ホテルに宿泊した体験は、本来は情報としての価値を持ちますが、そのレビューをする人はごく一部で、しかもレビューは「気軽に書けること」が条件になっています。これは言い換えれば「体験を情報化しない損失」であり、特にサラリーマンなどが自分の体験を体系的情報に出来ずに損失を発生させていると考える事もできます。

個人が情報損失をどれだけ出しているか

個人の情報損失の量についてですが、個人の体験情報を数多く取り込むGoogle、Facebook、Twitterなどが世界的グローバル企業として注目される中で、個人としては情報損失を発生させている可能性があります。無料ブログサービスに書き込んだり、Facebookに書き込んだり、Twitterを利用する事は無料での情報提供を意味しており、ボランティアとあまり変わるところがありません。それによって生活が豊かになれば良いのですが、個人として金銭的収入に結びつく事はほとんどありません。

個人の体験情報とは、それ自体はほとんど価値がないと考えられ(もしくは信じられている)ますが、それを「友人が見たり」、別の情報と合わせて体系化する事によって、情報として価値を持つ事になります。つまり、Google、Facebook、Twitterなどは、今まで価値がなさそうに見えた情報を集めて価値を作ったので、その企業が収益をとるのは必然だという考え方に基づいて運営されています。価値が0だったものに価値を持たせた事によって、収益を生み出すのがウェブの世界なのかもしれないですね。

Googleは、自分が欲しい情報を検索すれば出してくれるという情報とのマッチングサービスを提供しています。Facebookは、人の繋がりを中心に情報をやり取りする場を提供しています。これらのサービスで問題になるのは、自分が必要だと思っていない情報まで出てきてしまうという事です。Googleで検索すれば、自分の必要のない情報が提示されますし、Facebookでも自分が良い・悪いに関わらず、友達が良いと思った情報が共有されてきます。ウェブ上で見かけるコンテンツは、自己の体験と関係ないので、他の人の意見に知らず知らずのうちに同調していく可能性が考えられます。そして、消費がその雑音に従って行われます。

Googleは、検索精度をいかに高めたとしても、その雑音を排除する事が難しい段階になっていると言われています。「検索キーワード」で検索したとしても、ユーザーが求めている内容にたどり着く事ができないという問題が発生しているのです。それであれば、Facebookのように他の人が面白いと思ったコンテンツの共感・共有がよりユーザーにとってメリットが高いと言う事もできますが、ユーザー側がコンテンツを拡散するだけで、自分で生成する訳ではないという事に注意が必要です。

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