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DeNAのパクリサイトWELQが露呈したオンラインで『情報が溢れていない』という現実

  • 6 December 2016
  • のぶやん

DeNAが運営するWELQは、外部ライターに非常に安価(1文字0.5円-1円)に記事を外注する事で、1日100記事を超える大量の記事をリリースする事によって、一気に検索エンジンの上位を独占しました。しかし、その手法というのは、他の人が書いたコンテンツをリライトする行動が多発していて、記事によっては、『そのまま原文をパクった記事があった』という事で、かなり問題視されていました。また、引用などした場合においても、引用文が自分たちの記事に合うように書き換えられていたという事が問題になって大炎上しました。

誰も記事を書きたがらない現実

独自性のあるオリジナリティ溢れる記事を書くにはかなりの時間がかかりますし、取材をして書くとなると、最低でも数万円のコストがかかる事になります。そのようにコストをかけた記事をオンラインでリリースしたところで、多くの人の注目を集める事はほとんどありません。つまり、コストをかければかけた分だけ赤字になる可能性が強まってしまいます。広告を掲載したとしても、かなり多くのアクセスを集めないと記事を書いた分の時間費用を負担する事が出来ません。こういった状況では、誰も記事を書きたがらないようになってしまっています。

WELQでは、コストがかかる独自の取材などは一切行っておらず、コストが最も安いとされる外注のライターに激安(1文字0.5円-1円)で外注して、外部のライターは、記事の大半をリライト(書き換え)と、引用によって構成していました。そして、いくつかの文章を組み合わせる事によって記事のボリュームを8000文字まで増やして、元の文章よりも検索エンジンで上位に表示されるように工作していました。元の文章を書いた人には、何らメリットがないという事で、それが炎上の要因となりました。

オンラインに情報は溢れていない

『オンラインに情報が溢れている』と言われている時代ではありますが、実際には情報にかなりの偏りが見られていて、情報がないものであったり、情報があっても似たような情報になっている場合がほとんどです。Google社の検索エンジンは、度の情報が優れているかを判別する事が出来ておらず、実際に人間だったら選ばないような情報が上位表示される事も珍しくありません。インターネット上で情報を検索したり、探そうとしたりする人は実に多いのですが、実際にオリジナルの情報を発信する人が実に少ないからです。

記事がすべてオリジナルで書かれている必要があるかと言えば、必ずしもそれが良いとは言えません。学術論文などにおいても、情報は誰かが言っている事を引用する事で、自分の主張を強化する意味合いもありました。そういった意味では、NAVERまとめのようなまとめサイトは、情報を組み合わせて新しい情報を生み出してくという事で、一定の役割があるものと思われます。実際、NAVERまとめにおいても、非常に多くの『新しい視点からの記事』というものが生み出されて、今では日本を代表する人気のサイトになっています。また、『時間をかけて良いまとめを作る』という作業は、無料で行う事がほとんど不可能なので、インセンティブを受け取る事で、まとめる時間を確保するという事も成功しています。

情報を目立たせるまとめサイト

NAVERまとめなどのまとめサイトには、もう1つの役割も期待されていて、今までインターネット上で目立たなかった情報を目立たせるという事です。それは、今までGoogle社の検索が行ってきたように、人々の需要があるにも関わらず、見づらいサイトであったり、検索エンジンに引っかからなかったものなどを『まとめサイトが取り上げる』事によって情報として新しく光をあてる事が出来るという点は、ユーザーに好評です。従来であれば発見されなかった視点の情報がNAVERまとめ上にも出ています。

例えば、インターネットで動画を1時間も見続ける人は非常に少ないのです。5分ほどでざっくりとハイライトを見れば満足という人が大半です。まとめサイトに期待されているのも、もっとも良い所を切り出して見せてほしいという要望です。インターネット上にある情報から最も重要なところだけ抜き出して、見やすいように提示してほしいという事でしょう。

短期で荒稼ぎしようとしたDeNA

DeNAが炎上したのは、自分たちが取材するほどのお金を保有していて、独自取材の記事を書くだけの資金は持っていたのです。また、『事業をする』という名目で東証一部上場までして資金調達しておいるのです。今までの事業で稼いだお金も、上場で資金調達したお金も銀行に入れたままにして、専門家が書いた文章などをリライトする事によって、ほとんどお金をかけていないと言えるほど安価に記事を仕上げて出していました。お金をほとんどかけずに事業リスクを減らして事業を軌道に乗せていこうとしていましたが、そのリスクを負わされたのは、激安の外部ライターであったり、記事を大量にパクられたInternetに記事を公開していた人たちでした。確かに、それでサイトiemoであったり、MERYなどのサイトが人気を得ていたので、ユーザーにとってメリットがあった事は間違いないでしょう。また、荒稼ぎしようと企てていたDeNAにもメリットがありました。しかし、問題なのは、それ以外の人に全くメリットをもたらさないサイトであったという点です。

先ず、ライターにメリットがあったかと言えば、DeNAであったり、クラウドソーシング企業であるランサーズ、クラウドワークスなどの企業は、『雇用を生み出した』と言い張るかも知れまん。しかし、その実態としては、非常に少ない金額で責任だけ押し付けた『超ブラックすぎるライター案件』だった訳です。当然ながら、優良ライターなど応募するはずもなく、実態としては、リライトツールなどを多用する『うまくやりくりできるライター』が記事作成に関わっていたとみられています。クラウドわワークスは、年間5億円の赤字を出していますが、こうした安い案件を大量に扱うからこそ赤字が出るのだと思います。根本的な考え方を改める必要があるのではないかと思います。

搾取するだけのビジネスが続かない

DeNAは、コストを出来るだけ抑えて記事を量産しようとして、外部ライターにタダ同然の金額だけを渡して、大量の記事をリライトで仕上げていました。DeNAの案件というのは、責任を押し付けられる割には非常に安価なものであり、NAVERまとめのようにPVに応じて報酬を受け取れる訳でもなく、仮に書いた文章が優れていたとしても、その全てがDeNAの収入になる仕組みになっていました。簡単に言ってしまえば、このシステムでライターが責任を負わされ、インターネット上の誰かが記事をパクられているにも関わらず、儲かるのはDeNAだけという凄い歪んだシステムで、炎上するのも当然と言えるでしょう。

NAVERまとめであれば、少なくともライターがPVに応じたインセンティブの配分を受けられて、記事は大量に『引用』された場合には、引用先に飛ぶ可能性があり、ユーザーが満足するサービスになっているという事で、社会の多くの人に有益なサービスになっていました。NAVERまとめの場合には、PVに応じてインセンティブを配分するシステムなので、NAVERまとめのアクセスが伸びたとしても、本体はそれ分だけインセンティブ代金を負担しなければならず、すべて丸儲けという訳にはいかないのですが、その分だけライターが何とかPVを伸ばそうと記事の質が向上するという傾向があります。DeNAのWELQのように『DeNA以外は誰も得しない』状況でサービスが支持を得ていくのは難しいのです。

独自動画でアクセスを集めるCChannel

DeNAが外部の激安ライターを使って炎上した一方で、質の高い独自動画でアクセスを集めている会社(サイト)があります。それが女性のファッションマガジン動画を出しているCCHNNELです。とにかく女性に人気のコンテンツを大量に集める事によって、人気のサイトになっています。元LINE社の森川亮さんが経営している会社(サイト)であり、特にスマートフォンに特化した動画サイトとして、女性に特化・集中した動画を女性の視点から集めて、編集して投稿しています。Facebookなどでも共有されていて、人気になっています。

資金力があれば、こうしたブランディング動画サイトで規模を持たせた方が明らかに将来の会社にとって有益なはずなのですが、こうしたブランディングの手法は、森川さんのように非常に優秀なマネージャーあってのことなので、DeNAにそのような人材がいなければ、事業として成功する可能性が低いとも言えるかもしれません。スマートフォンにおける女性ファッション市場の競争激化も激しいので、かなりの気合いを入れて参入しなければ、高いコストを稼ぎだすのに苦労して、市場からすぐに締め出されてしまうでしょう。Cchannelの場合には、中国語(繁体字)と英語にも対応していて、グローバル市場を見据えている事が分かります。

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NAVERまとめの引用はセーフだが、WELQのリライトは盗作の著作権違反にあたる

  • 5 December 2016
  • のぶやん

NAVERまとめが『パクリ』と批判される事がありますが、NAVERまとめの場合には、引用リンクがあるので、『著作者を表示』している事だけは確かです。そして、著作者を表示した上で、文章をそのまま引用してくるのであれば、論文の書き方と同じであると考えられるので、著作権としても問題ありません。WELQのように勝手にインターネット上の文献を書き換えて、著作者を全く明示せずに『自分で書いた文章』であるかのように装って掲載するのは、著作権違反で盗作に当たります。

WLEQで行われていたリライト

WELQでは、外部のライターに任せるという形で、『ライターの責任で行った』という事にして、リライトを奨励していました。実際の書き方を示したマニュアルなどを提示して、リライトを行うように促していたことが分かっています。このように『著作権違反を積極的に行わせる』というのは非常に悪質で、その上にその責任をライターに押し付けていたことがWELQ炎上する原因となりました。

社長は『モラルとして問題があった』としていますが、リライトという行為は、モラルの問題ではなくて現実的に著作権違反に当たります。小説などを表現を書き換えて出版する事が認められていないのと同様で、原文を明示せずにリライトを行うという行為は、法的にも許されたものではありません。

DeNAは、WELQの全記事の非公開化を発表

DeNAが休止した10サイト

・WELQ(ウェルク):医療
・iemo(イエモ):インテリア
・FindTravel(ファインドトラベル):旅行関連
・cuta(キュータ):出産・子育て
・UpIn(アップイン):マネー
・CAFY(カフィ):料理
・JOOY(ジョーイ):メンズファッション等
・GOIN(ゴーイン):自動車
・PUUL(プウル):マンガ
・アニメ ・MERY(メリー):女性向けファッション等

リライトで検索エンジンに強かったWELQ

WELQは、引用を行わずに記事をリライトするだけで『自分ちがオリジナルで書いた』と言い張っていたので、Googleの検索エンジンは、『オリジナルの文章がある』と誤解してWELQを上位表示した結果、多くのキーワードにおいてWELQが上位表示される結果となりました。実際には、外部ライターに任せてリライトを行っていたので、そこで掲載されていたのは、誰かが書いた文章を書き換えただけのものでしたが、Google社のアルゴリズムでは、リライトと原文を判断できず、オリジナルとして検索エンジンの上位評価されてしました。

WELQは、検索エンジンの上位に当たるサイトをリライトして書き直して、Googleに評価されそうなキーワードを満載にしてリライトしていたので、実際にリライトされる前のオリジナル文章よりも検索エンジンに高く評価されて、検索エンジンの上位を独占していました。DeNAが実際に行っていたのは、オリジナル記事を更に検索エンジン対策を施して掲載するという犯罪行為でした。そして、そのヤバさを隠す為に外部ライターを募集する際にも社名を伏せて募集を行っていたという事が明らかになっています。

元の文章が分からないように工作

DeNAが外部ライターに対して指導していたマニュアルをBuzzfeedsの記事で見ると、様々な文献から情報を取得して、取得した文献が分からないようにリライトするように指導しているように見て取れる文面となっています。このBuzzfeedsの記事によると、『本文をそのままコピペするのは禁止し、「文章が重複しないようにご自身の言葉でリライトをお願いします」と、引用ではなく、わざわざリライトを指示している。』という事で、DeNAがリライトを指示している事が明らかにされています。DeNA側が引用ではなくて、著作権違反の犯罪行為にあたるリライトを指示していたとBuzzfeedsで指摘されている訳です。

実際にDeNAが発注していた文章単価は、2000文字で1000円(1文字0.5円ほど)という激安単価であり、医療関係者はもちろんのこと、素人のライターが書いても割に合わなような非常に激安の単価になっていました。このような状況においては、実際に仕上がってくる文章は、原文をコピーしたものに限りなく近い文章である可能性が非常に高いと言えるでしょう。しかし、それを分からなくするために別々のライターに発注するなどした記事を組み合わせて1記事8000文字の記事を仕上げていたというのです。

クラウドソーシングでライター募集

『上場企業が運営する、TVCMでもおなじみのメディアでリライターとして活躍できる大チャンス』などとして、社名を伏せたうえで外部のライターを募集していました。その募集要項にさえには、『本案件は、弊社が指定した記事の【リライト(書き換え)】をしていただける方の募集』などとして、リライトという著作権違反を犯せる人のみを募集している旨も掲載されていて、その責任はライターにあると、責任をライターに押し付けていました。


Buzzfeedsが入手した画像で示されているリライトの手法

誰でも記事を公開できるようなキュレーションメディアを装いながら、その実態としては、投稿者に書かせたものではなくて、外部ライターに書かせた文章を簡単に編集して公開するという事を繰り返す事で、1日100件以上の記事を公開して、検索エンジンのあらゆるキーワードで上位取得を狙っていました。

MERYでステマが行われた疑惑

今回のDeNAのキュレーションメディア問題は、WELQのパクリとリライトで文章が構成されただけではありません。更に大きな問題になったのは、DeNAが炎上騒動の後も公開し続けているサイトMERYにおけるすてれすマーケティングの問題です。ステレスマーケティングとは、読者に気が付かれないように記事の中に広告を入れる方法で、読者が広告と分からない形で広告を入れる手法です。このような手法は、インターネット上のサイバーエージェントの芸能人ブログなどで炎上してからは、各企業が気を付けるようになっていました。例えば、NAVERまとめに関しても、提供者を明示する事によって、広告と分かる形になっています。

DeNAが炎上騒ぎの後に9サイトを非公開にしたにもかかわらず、唯一非公開にならなかったMERYにおいても、かなり多くの記事が非公開にされました。しかし、非公開にならなかった記事を見てみると、ほとんどが『企業とのコラボレーションした』としか思えないようなどうみても広告記事ばかり(実際の商品が挿入された記事ばかり)であり、ステレスマーケティグの記事が大量に作成されていた事が明るみになった訳でした。

本質は佐野エンブレム問題と同じ

佐野エンブレム問題は、デザインをパクッて問題になりましたが、本質的にDeNAが行っていた事はこれと同じです。DeNAha更にパクリでリライトを行っていたのをライターの責任に押し付けていました。実際には、ライターが1文字0.5円という超激安価格で引き受けているので、DeNAのマニュアル通りにリライトしてライター側に責任を負わせるというのは、DeNAが悪い事をやっているという自覚がありながら責任逃れをするという非常に悪質な行為と言えるでしょう。

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DeNAが医療系サイトWELQのパクリ&リライトで大炎上!医者も呆れるパクリ内容にネット炎上

  • 4 December 2016
  • のぶやん

全く第三者で関係のないNHKまでもがDeNAが『パクリとリライトで構成してた』と認めざるおえない事になってしまった医療系サイトWELQを報道しています。今までは、NHKは特定の企業に批判的な報道をあまり行ってきませんでしたが、今回の炎上騒ぎがいかに社会的に大きな反響があったかを理解できるニュースになりました。

ゲーム事業の低迷による焦り

DeNAが医療系サイトWELQで、外部ライターに激安価格で発注してライティングさせて自分たちだけぼろ儲けしようとした事には理由があります。ガラゲー携帯電話からスマートフォンの携帯電話に対応できずに、利益が落ちていたというのです。DeNAは、既にゲーム事業で利益が出ない事にいらだっていて、新しい事業の柱として『キュレーション事業』というものに期待をかけており、この事業を『次の主力事業』として意気込んでいました。しかしながら、その実態というのは、ライターに激安で発注をかけて、他人のコンテンツを勝手にコピーしてリライトした記事を大量に公開してGoogleなどの検索エンジン上位を支配するというものでした。

DeNAのゲーム事業で利益が出なくなってしまった体質における焦りは、『手っ取り早く利益になるライター事業』へと向けられていって、ライターから搾取して、他人のコンテンツを勝手にコピペ&リライトすると言う形で広告をどんどん掲載してぼろ儲けしようという非常に悪い方向に向かっていってしまったのでした。何が悪いかと言えば、ライターに激安の金額で丸投げして他人のコンテンツをコピー&リライト(書き直し)して、それを公開するというやり方で、自分たちだけボロ儲けしようとしていたことでした。

手っ取り早く稼ぎたいDeNA

DeNAは、ゲーム事業でプラットフォームを手にして『手っ取り早く稼ぐ方法』に慣れてしまったので、コツコツと稼ぐ方法を育成してきませんでした。スマートフォンが出てきたときに対応が遅れてしまって、スマートフォン分野においては、Google社、Apple社などに事業の柱を握られてしまって、プラットフォーマ―からアプリ開発会社に格下げになってしまったのです。こうした状況でDeNAのゲーム事業の利益が伸びなくなっており、そのような中で手っ取り早くなんとか稼ぐ方法を模索していました。その中で出てきた事業が『キュレーション事業』だった訳です。

キュレーション事業には、2009年から開始していたNAVERまとめの存在が日本で異色の輝きを持っていて、DeNAもNAVERまとめのような巨大サイトを持ちたいと思った事は間違いないでしょう。しかしながら、NAVERまとめが2009年から7年間も継続しているのに対して、DeNAはそんなノウハウもなければ、同じことをやっても負けると分かっています。そこでDeNAが目を付けたのは、簡単にサイトを構築して、安いライターに大量に書かせてぼろ儲けできる事業を行っていた『パクリ&リライトのメディア事業』でした。この事業には、大きな企業がやるには難しいパクリ批判のリスクが付きまといますが、『NAVERまとめが大丈夫ならこれも大丈夫でしょ』みたいな甘い考えがあったのかもしれません。

DeNAの今後の事業に影響あり

DeNAにとってみると、このキュレーション事業というのは、これから会社の柱として成長させると意気込んでいた事業でもありました。それだけにMERY以外の9サイト全てが停止に追い込まれた事は、DeNAの事業全体にとってもかなりの影響があるものと考えられます。金銭的な影響というよりは、今まで2年間をかけて買収してきて、お金、時間をつぎ込んできた事業自体の大幅な見直しが必要になる事のダメージが非常に大きいと言えるのです。DeNAとして少なからずリソースをつぎ込んできた事業であり、他の事業が成長しない中で唯一成長できた事業でもありました。

DeNAの主力であるゲーム事業など、他の事業の業績は横ばいであり、急激な伸びを期待できる状況にはありません。ゲーム事業は、当たり外れが大きくて、安定した事業として収益を上げる事ができません。このような状況で、会社として安定するためには、ゲーム事業以外の主力事業を持つ必要が出てきます。LINE社がスマートフォンのLINEで大ヒットしたようにスマートフォンの事業で強みを持つ必要があった訳です。しかし、今回の炎上騒動で、メディア事業が今後も成長できる見通しが立たなくなってしまいました。

ゲームのように稼げる事業はない

日本国内において、現在の状況でゲームのプラットフォーマ―ほど稼げる事業と言うのは、ほぼ考えられません。スマートフォンのゲーム事業でイケイケのサイバーエージェントですら、現在は大赤字でAbemaTVという新しいまともすぎるメディア事業に乗り出しています。サイバーエージェントは、このAbemaTVに社運をかけて、非常に大規模な投資と、TV局と組んで藤田社長が中心となって懸命になって取り組んでいます。こうした姿勢は多くのインターネット視聴者を引き付けていて、AbemaTVの利用者は順調に伸びています。

DeNAの場合には、株主がばらけている事もあって、藤田社長のようにトップダウンだけで決断していける訳ではないでしょう。AbemaTVのように大赤字を垂れ流して事業をするという事も難しいかもしれません。株主がもう少し短期で利益を出す事を求めている企業であると考える事も出来ます。そういったプレッシャーの中で、どのようにしたら短期で利益をあげられるかを考えた結果、安いライターに大量に外注して、記事を量産するという手法を採用したのかもしれませんが、それはインターネットで炎上する騒ぎを発生させてしまって、会社のイメージを傷つける事になってしまいました。

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DeNAのWELQは、自分たちだけ儲けようとした。コピペされた側に1円のメリットも与えずに自分だけ儲けようとして大炎上

  • 4 December 2016
  • のぶやん

WELQがビジネスに失敗したのは、非常に低賃金(1文字1円以下)という報酬で外部ライターを使おうとした事にもともと無理があり、2000円という激安の価格で外部ライターを使ったらコピペが氾濫するのを分かっていながら、『それはお前らの責任だ』とライターに責任を押し付けて、ぼろ儲けしようとたくらんでいたのが大問題でした。

簡単に言ってしまえば、全ての責任を外部のせいにして、『DeNAが自分たちだけ儲けようとしていた』という事です。それが、本当の炎上原因。

儲けるのがDeNAだけという問題

WELQで外部ライターが稼げるかと言えば、全く稼げる訳がないでしょう。記事の中身がなんでも良いから書けばいいという訳ではなくて、DeNAの要求したタイトルで、要求通りに書いてほしいという事で、それでようやく報酬が出るという超ブラックな内容のライターです。普通に考えれば、この仕事がブラックだと直ぐに分かるので、相当に金に困らないと引き受けないような仕事だと思った方が良いでしょう。それぐらい悪質性の高いブラックな仕事でした。

DeNAもこの仕事が最悪のブラック給与の仕事だと認識していたのか、ランサーズ、クラウドワークスなどに仕事として投げる時に会社名を伏せて投稿していたというのだからあきれ果てます。会社名は、仕事に応募してから初めて明かされるという年の入れようだったというのです。仕事を始めたら秘守義務などもありますので、簡単に外部に情報を漏らせないという事を計算しての事でしょう。とんでもないブラック企業だと思います。

外注にブラックすぎる作業をさせる

時給2000円だと1時間以内に仕上げないと割に合わず、最悪でも2時間以内に何としても書ききらないといけない訳です。この内容のライティングでは、いかに優秀な人が集中して書いたとしても、全く割に合わない作業です。そうするとどうなるかと言えば、非常にコピペで訴えられる可能性が強い『リライトツール』などを活用して、他人のものを勝手にコピペして少し内容を変えてリライトするという事になります。実質的には、リライトというのは、コピペに当たる訳で、引用した事を分からないようにするのは完全な盗作行為に当たります。

そこまでしてライターで金を稼ぐ必要がある人がいるのか?どうか知らないですけど、リライトツールで効率的にガンガン記事を作成する事が出来る人であれば、もしかしたら2000円で引き受ける人もあるかもしれません。クラウドワークスの中には、時給が600円というものまで存在しており、完全にリライトツールなどのかなりブラックすぎるツールを使わないと割に合わない訳です。それでいて、責任はDeNAにないから、ライターに責任があるというのは、本当に無責任な話で、DeNAが簡単に責任逃れはできないでしょう。

リライトされた人は完全に損をする

例えば、NAVERまとめであれば、パクリだと批判されながらも、引用された記事は引用だと明記されます。引用だと明記されれば、そこからリンク先に飛ぶ人はいる訳です。更に言えば、NAVERまとめに大量に引用された事によって検索エンジンで上位表示される可能性も期待できるわけです。少なくとも、引用されないよりは、どこかに引用された方が良いに決まっています。引用が全くないような論文は評価されないのと同じで、どこからもリンクされない文章というのは、この世の中に存在しないのと同じです。つまり、NAVERまとめは、『是非とも引用してほしい』という人は沢山いて、引用される側にメリットを与えているのです。

その引用されるNAVERまとめに比較すると、WELQの行っていたリライトというのは、引用先を全く明示せずに書き換えだけを行ってオリジナルのように見せかける行為で、そういう行為を行われると、リライトされた側は得する事は何もないばかりか、自分の記事よりもそのパクリ記事が上位表示された事によって逆に損失を被る事になる訳です。こんなリライトを行われたら、リライトされた側は誰だって怒るに決まっています。『俺の記事をパクった上に、何で嘘ばかりにリライトして公開してるんだ、ふざけるな』と思うことでしょう。

ビジネスは得する人が多くないと成功しない

ビジネスというのは、多くの人が得するから世の中から支持されて流行するのです。それをDeNAは、ライターが大損して書いて、リライトされた人が大損して、ユーザーは嘘の内容に損をするという状況になっていました。誰が得しているかと言えば、DeNAが広告主から貰ったお金でDeNAだけがぼろ儲けしようとしていた訳です。こんな卑怯なビジネスが成立する訳がないじゃないですか。DeNAは、『自分さえよければいい』と考えて、ライターさんを軽視したり、今まで記事を書いてきた人々を無視してリライトしたのです。こうした事が批判されて炎上するのは当然です。

NAVERまとめのように『ライターさんにも継続的に報酬を配りますよ』という事を表明して、自分たちが痛みを伴いながらもライターを大事にする姿勢を見せたり、文章をしっかり引用の形に明示して、文章を書いた人の場所にも飛べるようにしたりと、そういった配慮をすれば炎上しなかったんだと思います。『他人の物を出来るだけ利用して自分たちだけ儲けたい』と思うのは、大企業がやる事じゃないですよ。多くの人の支持を受けて今まで成長してきた企業が、まるで成長してきたのが自分たちの実力だけのようにはき違えた結果でしょう。

協力者をいかに増やすかが大切

あの大手物流企業のアマゾンでさえ、自分たちばかり儲けようとしないで、赤字を出しながらもプレミアム会員を4000円に押さえるなどユーザーに支持されるように懸命に頑張ってやっているのです。楽天は、さんざん出店企業などに批判されながらも、アフィリエイターへの1%報酬を廃止せず、楽天APIなどアフィリエイトを強化しています。楽天アフィリエイトに関わる人は、楽天ポイントが大量に貯まるので、楽天を更に利用する事は間違いなくなり、楽天の味方として活動する事になる訳です。大きな企業になればなるほど、関わる人は増えて、多くの人の支持を受けなければいけなくなります。『自分たちだけ儲ければいい』というのでは、誰からの支持も受けられなくなって炎上するのは当然です。

Yahoo!ショッピングの場合には、店舗を味方につける為に出店手数料を無料にしました。この結果、多くの店舗を味方につける事に大成功して、出店店舗数を大幅に増やす事に成功しています。しかしながら、Yahoo!ショッピングが楽天に勝てないのは、アフィリエイターが少ないという点です。アフィリエイトなど『販売する装置』がなければ、いかに店舗が増えたところで売れる事がありません。Yahoo!ショッピングは、今までもアフィリエイターの存在を無視して自分たちの販売力で何とかしようとして失敗してきたのに、今度はアフィリエイターを完全に切り捨てる事にしました。これではなかなか成功しない訳です。

個人が会社と離れて力を発揮する時代

今の時代は、個人が会社と離れて力を発揮する時代であり、多くの個人(特に個人事業主など)を味方に付けた会社が力を発揮する時代でもあります。例えば、楽天アフィリエイトの例を見ると、楽天アフィリエイトが楽天の売り上げの3割にも達しているというのですが、その売り上げる金額は、年間3000億円にも達する訳です。楽天にもたらす利益は、その5%だと計算しても150億円に達します。全く馬鹿に出来ない数字を多くの個人が集合して叩き出すのです。楽天が今までさんざん炎上しても耐えてこられたのは、『楽天がなくてはいけない』と思う店舗、ホテルだけではなくて、アフィリエイターというインターネットで大きなパワーを持つ人たちを味方に付けてこられたからにほかなりません。今では、楽天モーションウェジェットなどは、Google Adsenseの代替広告などで利用される事もあるほど良く利用されています。

更に言えば、ソーシャルネットワーク(SNS)などで評判が良くなることは、企業ブランド価値の向上に役立ちます。DeNAが行っていた事は、誰も味方に付けなかったので、ソーシャルネットワーク(SNS)で影響力が強い人たちに簡単に叩かれてバンバン炎上しました。ライターに対してもっと報酬を高くする(例えば1万5000円~2万円)事であったり、写真家にお金を渡して味方に付けておくような工作をしっかりと行っておけば、こんなに炎上しないんですよ。インターネットで炎上したt沖に『私はDeNAの味方』という人が多ければ多いほど、DeNAには有利に働くことになります。しかし、DeNAには今回は誰も味方しなかった。だって、誰もDeNAからお金を貰ったわけでもないし、低賃金で働かされていた労働者は、むしろDeNAに恨みさえ持っていたのか、簡単に内情を暴露しはじめた。

東証一部上場企業がブラック価格で外注するな

お金がないベンチャー企業が『どうしてもお金がないから2000円で何とか許して下さい』と言ってライターを雇うのと、内部留保をゲームでたんまりと蓄えてきた1部上場企業が2000円でライターに外注するのは、全く意味が違うでしょう。DeNAがランサーズなどに外注していた『1文字0.5円~1円』とか『2000円で8000文字』というのは、明らかにライターを馬鹿にした金額で、しかも自社の会社名をを伏せて行うという完全にブラックすぎる報酬形態になっていた。こういった事は、東証一部に上場して公になっている企業がやっていい事ではないという事は、誰の目にも明らかでした。

ベンチャー企業の経営者でも『さすがにこの価格でライターを集めるというのは難しいからもう少し高くしようか』という事になるでしょう。実際に私が知っている大学生のライターは、800文字の調査記事で4000円で、自分で周囲にしっかりとアンケートして、その結果を記事にしていて感心しました。そういった企業努力をせず、ブラック価格でコピペのリライト記事を量産させて、『責任はライターにあります』というような態度では、明らかに社会のモラルに反した行為を行っている訳で、炎上したのは仕方ない結果だったと言えるでしょう。

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炎上したWELQの要求が8000字の時代!なのに、大学の論文が僅か2万字!大学論文の大半がコピペと書き換えでは?

  • 4 December 2016
  • のぶやん

PCコピペできる時代において、大学の論文は、ほとんど無価値と言っても良いでしょう。単なる学生の練習機会ぐらいのものであり、20000文字の半分が引用、半分がパクリと書き換えで出来ていると考えられます。簡単に言ってしまえば、大学生の論文というものは、大学生にとってみると練習機会とはなりますが、学術的には何ら意味のないものであり、意味があるものは1000本に1本あるかないかという事になります。

この傾向というのは、どの大学でも似たようなものであり、大学の先生が学生に期待するところも特に何もないと言って良いでしょう。大学生がこのようになってしまうのは、そもそも大学入試などというもので無意味な勉強に時間を費やした結果、本当にやるべき有意義な勉強を出来なくなってしまった結果とも言えるでしょう。例えば、古典の概念などを学ぶのは良い事ではありますが、漢語などを学んで何になりましょう?それより実用を考えるのであれば、中国語を学んだ方がいいわけです。英語なんて酷いもので、高校教師など英語が全く話せず実用的にほど遠いのです。

大学生が書く論文の半分が書き換え

大学生の論文は、ほとんど無価値であるばかりではなくて、引用元がWikipaidaであったりするなど、本当にメチャクチャです。大学で何を教えているのか?と思いますけど、何も教えていません。簡単に言ってしまえば、大学側が学生から搾取を繰り返して、意味のない無駄な授業と立派な建物と施設にお金をつぎ込んで、学生には何も教えていないのです。本気で大学が学生の事を考えるのであれば、教員を大幅に削減してビデオ学習が良いでしょう。その方が効率的で良い先生から教わる事ができる。今の大学というのは、高校生のような授業を講師が繰り返して教えるなど、高額のお金を取りながら意味不明の教育機関と化しています。

大学生の卒業論文などというものは、まともな指導教員の基で行われておらず、ほとんどコピペで最後の1週間に頑張って仕上げましたみたいな内容になっています。大学生としてはそこそこ頑張って書き換え、切り貼りをしたのでしょうけど、、、その内容というのは、WELQと同じレベルです。適当に外部のサイトを検索して、友達から聞いた方法でぺたぺたと。実際には、この傾向は世界中どこの大学でも一緒で、有名大学とされるところでも半分以上の学生がコピペをやっていたという情報は出回っています。それで大学側が『コピーを検出するソフト』を使っていますけど、翻訳したり、書き換えたりすれば全く検出できません。

WELQが炎上してコピペ大学が炎上しないのは、大学のものは『みんながやっているから炎上できない』というだけのこと。

理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が早稲田大学に提出した博士論文について、学位審査員の一人だった米ハーバード大教授のチャールズ・バカンティ氏が「読んでいない」と話していることが分かった。小保方氏の論文を巡っては、米国立衛生研究所サイトからの約20ページにわたるコピー&ペースト問題が浮上しているだけに「ザル審査」の疑惑も一層強まる。
http://www.j-cast.com/2014/03/20199793.html?p=all

学生論文の大量生産は可能

学生が3か月~半年ぐらいかけて書く学生の卒業論文というものがありますけど、昔のように学生の論文自体が価値を持つことはほとんど皆無になってきています。大学院生の論文ですら内容がどうかというのは、非常に怪しいところです。学校で重視されているのは、今まで勉強したものを使って良い文章を生み出しましょうという事であり、今までのいわゆる『古い物』を学ぶことになる訳です。

大学生の論文レベルであれば、インターネットのWikipadiaを切って貼り付けたぐらいのレベルのものです。それは、理系であったとしても同じことで、まあまあの出来栄えが良ければ、採点している教官は悪い点数を付けずになるべく良い点数を付けるようにするものです。言いかえれば、それまで『全く金にならず役に立たないものばかり学んできた学生』は、金の作り方を全く知らず、純粋なままに労働者に仕立てあげる訳です。

大学でビジネスをまともに教えない理由

大学でビジネスをまともに教えないのは、稼ぎ方を教えてしまうと、誰も労働者をやりたがらなくなってしまうからでしょう。高校・大学で重視されるのは、その知識が必要か、必要でないかというよりも、『しっかりと企業のいう事を聞くような人材で、基礎知識を押さえた人材を育成しよう』というのが目的ですから、お金を稼げる人材を育成しようと思っていない訳です。

日本企業に競争力があって、日本が新しいビジネスを生み出さなくても、人口が増加する中で勝手に会社の中で新しいビジネスが生まれる時代はそれでも良かった。大学は、単なる労働者の供給機関として、学生は大学生活をエンジョイしていれば良かったんだけど、今ではそうはいかないでしょう。グローバル化の中で他国の人材育成が活発に行われていて、中国では大卒600万人もいる。中国の大学生は、基礎的な部分で優秀な学生が多いんだけど、新しいビジネスとか、社会の仕組みとかに無頓着で純粋。

学生が企業で使い物にならない

新卒が企業で使い物にならないとされているのは、学校で学んでいる事が実践とかけ離れているからです。何と言っても、教員の中には社会人経験というものがなくて、研究畑で生きてきた人がほとんどで、教員自体が学術的な事に関心が向いている事が多いのです。

学生が企業で使い物にならないのをどうにかすべきだと思います。これは、日本だけの問題ではなくて世界のどの国でも若者が使い物にならないので失業率が非常に高い状況になっています。特に最近では、デジタル化した社会において、若者がデジタル化に対応していないという問題点も指摘されています。文系だからという理由で、全く理系の知識がないとか、プログラミングを全く学校で勉強してこなかったというのは、致命的なわけです。必修科目が多すぎて、人材にあまりに偏りがなく均一化された結果、特徴的な人材がいないという状況になっています。

WELQ8000文字で4000円

大学生が書いている論文は、WELQよりも多少マシかもしれませんが、WELQを少し書き換えて論文風にしてみたら、大学の学術論文のようになっていくでしょう。全く医学の事を知らなくても、1時間ぐらい『勉強したふり』をして、それなりに文字数だけ稼いで文章にしたのがWELQですけど、一般人から見ると、それでも専門的な人が書いたものと同じような文章なので、別にそれでもいいと思って読むわけです。

大学生の論文の価値は、文章を書き換えた価値であり、2万字で1万円~2万円ぐらい、もしくは無料といったところでしょう。学術的に無価値なばかりではなくて、文章としても読む人がいないという経済的にも無価値なものが多いです。

オリジナルが評価されずリライトが評価されてる

検索エンジンは、『オリジナルであるかどうか』であったり、『ユニークである事が重要』などと言ったりしていますが、その実態としては、他のサイトからコピーしてきたものをリライトして積み重ねたものであったら悲惨です。そうしたリライト記事が検索エンジンで『本来のオリジナルサイト』よりも上位に表示されていて、リライトである事を隠していたりすれば、本当に悲惨な事です。NAVERまとめの場合には、コピーかもしれませんが、リライトではなくて引用という形式を取っているので、どこから引用したか分かるのですが、WERQの場合にはリライトなのでどこから引用したかも分からない問題があります。

結局のところは、検索エンジンの精度が人間の目で見たレベルまで高まる必要性があり、それを考えるとNAVERまとめのように『人がまとめた方が最終的に勝つ』というのも、その通りなのかなと思うようになりました。コンピューターがいくら発達したところで、人間を満足させるのは、人間によるサービスなのかなと思い始める訳です。

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WELQが大炎上する中で、NAVERまとめが攻撃されない理由

  • 3 December 2016
  • のぶやん

WELQは、医療系の記事をSEOで上位表示した事に対して、多くの人から『医療系で適当な事を並べるのは、1部上場企業が事業としてやる事なのか』という疑問が出されて、大炎上しました。

これを受けてDeNAでは、キュレーションメディアで運営している『特化型のキュレーションメディア』のうちで、「Mery」(女性ファッション)を除く「CAFY」(飲食)「iemo」(インテリア)「Find Travel」(旅行)「JOOY」(男性向け情報)「cuta」(妊娠、育児)「PUUL」(アニメ、漫画)「UpIn」(お金)「GOIN」(自動車)の8つについて(WELQもこのDeNA Palette内のメディアの1つだ)、記事をいったん非公開にすると発表しています。

NAVERまとめが炎上しない理由

WELQが大炎上したのに、NAVERまとめで医療系記事が炎上しない理由は、NAVERまとめの継続インセンティブ制度にあります。WELQの場合には、1回書かせて、後は本社の編集者が適当に編集を加えて公開しているとみられていますが、NAVERまとめの場合には、自分が編集者となって継続的に記事をサポートし続けます。これが可能なのは、優れたインセンティブ制度があるからでしょう。

WELQの場合には、記事の品質が低いものを生産するという理由は、ライターは、とにかく安い金額で雇われているので『文字を大量に誤魔化していかに早く仕上げるか』にしか関心がありません。内容がどうあれ、間違っていようがいまいが、そんな事はお構いなしです。

NAVERまとめのコミットメント

インセンティブが継続的に貰えるとあれば、後から手直しをして、『もっと良いまとめにしよう』という動機づけになります。結果として、良いまとめが少しずつ増えていく事になります。もちろん、ほとんどのまとめは手直しされる事がないのですが、それでも10~30%ぐらいのまとめは、後で追加したりすることがある気がします。

NAVERまとめに関しては、それほどインセンティブが稼げるという訳ではないかもしれませんが、WELQと違って『アクセスに応じて報酬が貰える』というシステムになっているので、将来の事を考えて長期的にアクセスが増えそうなまとめを自分で作成するという動機づけになっている事は間違いないでしょう。

WELQが医療専門サイトでダメ

医療専門サイトという形を取ると、閲覧者からすると、医療系の情報が正しいものと誤認してしまう可能性が高くなってしまいます。『月間2000万PVもあるWELQに書かれているから信用できるのではないか』と思ってしまう訳です。実際には、WELQは素人のライターが書いたものであって、医師が書いたものではありませんので、内容というものはほとんど信ぴょう性がない物も多いわけですが、『医療系の専門サイト』という形を取ると誤認しやすくなります。

NAVERまとめの場合には、『素人が匿名で書いている』というのはオープンにされていて、そのシステムも『誰でも参加できる』というものなので、もともとNAVERまとめの情報に対する期待度はそれほど高くありません。医療系の情報は数が少なくて、芸能系などが多くなっています。ただし、NAVERまとめの場合には、自分の得意分野で専門家もまとめに参加していたりします。

書き換えられるより引用がいい

医者が書いた文章を下手な素人が書き換えるよりも、NAVERまとめのように引用した方が『引用元を確認できる』という点でいいでしょう。Google社は、何故か知らないけどWELQを『オリジナルコンテンツ』と評価していましたが、実態はオリジナルでもなんでもなくて、書き換えただけの単なるパクリ記事を並べて誤魔化しただけというのが実態だったというではありませんか。素人のライターがネットを検索して、適当に拾ったものを書き換えて貼り付けた記事が『オリジナル』とは思えません。

Googleは、人間が書いた文章がオリジナル文章であるか、そうでないかを判別する事ができません。自分で文章を書いた人から見ると、無断でパクッて書き換えられるよりは、NAVERまとめのように明示して貰って引用された方がアクセスも集まって言い訳です。

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信頼されないDeNA医療メディア『WELQ』が炎上するのにGoogleが炎上しないのは何故?

  • 3 December 2016
  • のぶやん
DeNAの医療サイトWelq

信頼されない医療メディア『WELQ』は、DeNAが資金に物を言わせて外部ライターを使って大量に書かせて大成功した自称『キュレーションメディア』です。医療系などの記事を大量に投入した事で、間違いだらけだという事が炎上の発端となりました。

WELQ8000文字を1日100記事公開

ライターを使って、とにかくSEOキーワードを見ながら大量に書き換えた文字を配置するというのは、以前にあったNanapiと全く同じ手法です。しかし、DeNAはNanapiレベルではなくて、それを更に高度化させたものでした。

ニュースサイトなどによると、記事を『クラウドワークス』『ランサーズ』などに外注して、8000文字を書かせて1日100記事以上公開して検索エンジンの上位表示させていたという事です。

当たり前になっている外部ライター

プロ野球団まで所有するに至ったDeNAは大企業だから責められるのでしょか?記事をリライトしたり、外部ライターに書かせて公開させる手法というのは、今までも相当に数多くありました。それをDeNAが行う問題点はどこにあったのでしょうか?おそらくは、多くの人々を怒らせたのは『医療系を中心に扱っていた』という事でしょう。医療系というのは、調べる本人たちからすると真剣そのものですので、それを素人が間違ったものを書いたら困るというのは当然ですね。法律の関係もあって、医療系のアフィリエイターは多くありません。

外部ライターを使ってリライトを公開するという手法は以前から公開された手法であり、目新しさはありません。医療系以外のものでやれば、これほど炎上しなかったかもしれません。医療系であった事が倫理的に良くないということなのでしょう。記事を書いて公開するのは自由であるはずですし、それに間違いを含むのは仕方ない事かもしれませんが、医療系だったというところがアウトなんでしょうね。

Wikipadiaは間違いだらけ

Wikipadiaでは、医療系の間違いが指摘されたり、芸能人の誕生日が間違えていたりと、かなりの間違いを含んでいるとされています。しかし、インターネット上にWikipadiaしかない情報もあって、WikipadiaがGoogle検索で10位以内に表示される事は良くあります。また、Wikipadiaは、日本でトップ10位に入る検索数を誇る大型サイトでもあります。

Wikipadiaは許されるのにWELQは許されない理由としては、おそらくはWikipadiaは誰でも編集可能なので、間違いを発見した人が『編集する権利を同時に有する』という事が違うのかもしれません。WELQの場合には、外部ライターが間違った事を書いても、それが間違えと気が付いても誰も編集しないので放置されたままになってしまいかねません。その結果、誤った情報がずっと垂れ流しになってしまうという問題があります。

間違いだらけの記事を上位表示するGoogle

Google社は、WELQの記事の多くを外部ライターの医療に全く関係ない人が書いたと判別できず、上位表示させてしまっていました。これも大きな問題で、間違いだらけのサイトがいつまでも上位表示されていた事であったり、8000文字という大量の文字の中にキーワードを含んだ記事があったら上位表示されるという検索エンジンの限界を示すものでした。

Google社は、記事の執筆などに全く関与しておらず、表示だけを行っている状況ですが、既にインターネット上には『正確な情報など探し出せない』状況が発生しています。全くお金にならない事をどの会社も誰もやりたがらないからです。8000文字の記事を書くには、Googleで上位表示させるなど収益をあげる必要がありますが、更にそこに『正確性』を求めた場合には、インターネットで公開するにはコストが高くなりすぎるのです。

読む側に問題がある事も指摘されるべき

私の場合には、WELQと言うものの存在が検索エンジンで出てくる事があるので知ってはいますが、ほとんど(多分1回も)読んだことがありません。医療系を探していなかったという事もあるかもしれませんが、WELQなど最初から『信頼に値するメディア』と思って読まないからです。しかし、多くの中高生などの場合には、そういった判断が出来ない可能性もあるでしょう。また、医者でもない一般の人が誤解する可能性もあります。

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welqのGoogle検索エンジンがNAVERまとめより圧倒的に強い件

  • 9 June 2016
  • のぶやん

心と体の教科書とされる『welq』のGoogle検索順位がNAVERまとめよりも圧倒的に強くなっています。NAVERまとめが目指すのは、Google検索に強くなる事ではなくて、自分たちが検索エンジンになることなわけですが、それにしてもGoogle検索エンジンで上位表示されなくなってきているのも1つの問題ではあります。

NAVERまとめよりも見やすい構成

記事の中身をみると、非常に長文で良くかけていて、しかもNAVERまとめのような引用ではありません。形式としてはNAVERまとめの書き方に似ていますが、写真と独自の記事が非常に見やすく書かれています。更に記事のボリュームが凄くて、最近の検索エンジンが反応する『記事ボリューム』というものに沿ったものになっています。NAVERまとめのように大量の引用がある訳でもなくて、独自で統一性のある記事の書かれ方がされており、ユーザーとしても読むのが快適です。

NAVERまとめは、『まとめサイト』としては素晴らしかったのですが、それは芸能系で強みを発揮する事では素晴らしかったのですが、ガールズ系だとまとめサイトでなくても書いていける内容は多いです。そうした競合サイトが出現した時に、Googleの検索エンジンなどで上位をとられると、アクセスを集めるのが難しくなってしまいます。NAVERまとめ自体が検索として利用されるようになれば良いのですが、LINE社の戦略でLINE電話の出現は最近であり、もう少し時間がかかるかもしれません。
 

長文がGoogle検索にマッチ

welqは、最近の検索エンジンをどんどん上位にが上げており、NAVERまとめよりも上位表示される事が増えてきました。その為にアクセス数もうなぎ上りで伸びていて、新しいキュレーションサイトになっていると感じます。以前のNanapiなどがありましたが、それよりもシンブルで、かつ記事のボリューム・内容の充実度が全く違います。1記事あたりにかかっている時間、ライターの質が全く違うものであると感じる記事も多いです。

女性に特化されたサイト

女性の健康・からだに特化されたサイトになっており、この分野の女性の需要をとらえながら、マーケティングなどに活用できそうなサイトになっています。スマートフォンを使っている若い女性に受けが良いと考えられる内容です。

NAVERまとめが5年後に消滅か

Nanapiとかは、ある時期には『キュレーションサイト』などと言われて、メディアに取り上げられたりしましたけど、今ではNanapiみたいなサイトは大量にありすぎて、メディアに取り上げられる事もありません。そもそも、Nanapiが数十億円という金額で、カネが余っているKDDIに売ってからは、全く検索エンジンでも目立たなくなりました。似たようなサイトが乱立して、日本語のサイトだと検索エンジンを1つのサイトで上位をとるには、特化型、内容が非常に充実した形のものがますます有利になり、Nanapiのように総合型で、かつ内容もペラペラのサイトの価値というものがどんどん落ちてしまったのです。

NAVERまとめにしても、にしても、現状は非常に厳しい状況にあると思います。5年前のサービスとして、かなり『古い印象』を受けますし、新しいキュレーターも伸びている人が少数です。要因となっているのは、プラットフォームの改善が少なかったことと、素晴らしい奨励者制度だったのだが、トップキュレーターが金の割に活躍しなかったという点です。あと、1~2年でNAVERまとめ自体がGoogleのようにトップ検索エンジンにならないと、消滅に向かっていく可能性が強いと感じます。現在、キュレーションしても競争が激しくて以前のようにViewをとれなくなってきています。

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