起業

三陽商会がバーバリー販売をやめたら大赤字!サラリーマンで自分の実力など分からない。

  • 30 October 2016
  • のぶやん

三陽商会がバーバリーとの契約をやめた途端に大幅な営業赤字に陥って、会社存続すら危うい『危機的な状況』に陥っています。三陽商会が発表した2016年1月から9か月間のグループ全体の決算は、売り上げは478億円と、去年の同じ時期より35%減少し、最終的な損益は81億円の赤字となっています。

ちなみに、2015年1~6月期は売上高553億円、営業利益も77億円と大幅黒字だったので、バーバリーを失う前までの経営状態は、いたって健全でした。それがバーバリーを失った事で、会社が倒産の危機に直面しています。

経営危機を店舗縮小とリストラで乗り切る

この厳しい決算を受けて、1500ヵ所ある全国のデパート店舗のうち10分の1にあたる150店舗を閉鎖して、1300人の社員のうち10分の1を退社させるという事です。杉浦昌彦社長は「直近の業績が当社の実力を示していると真摯(しんし)に受け止めている。』と話しています。社長が言いたい事は、バーバリーに依存してきた時には、自分の実力ではなくてバーバリーの実力であったのに、あたかも自分の実力のように勘違いしてしまって、新しいブランドを生み出す努力を怠ってきたという事でしょう。

バーバリーとの契約が切れる事は、かなり以前から分かっていた事でした。しかし、三陽商会としてバーバリーがいなくなった後のブランドを育成する事はできませんでした。三陽商会は国内に約350ヵ所あったバーバリー売り場の約7割をマッキントッシュロンドンの売り場に切り替えたのですが、バーバリー愛着者が日本で名前を良く知られていないマッキントッシュロンドンに食いつかず、厳しい状況になっています。

2015年6月、英国ブランド「バーバリー」の製造・国内販売ライセンスを失った三陽商会は、その後のブランドを育てるべく2015年9月19日に『三陽銀座タワー』という名称で銀座の1つのビルを貸し切って自社のコートなどを販売する事に力を入れていますが、SANYOブランドの反応は良くありません。このまま大幅赤字の経営状態が続けば、数年で資金が底をついて破綻する可能性が出てきました。20代~30代の若い世代がお金に余裕がなくて、ブランドよりもファストファッションを身に着けるようになっている傾向があり、そのことも売り上げ低迷に拍車をかけています。

会社と契約する社員も同じ

会社に雇用されて営業成績が良いと、あたかも『自分の実力がある』と勘違いしていますが、販売しているのは会社の商品であって、自分ではありません。社員に業績給を保証しておきながら、社員がどんどん稼げるようになって、年収1500万円ぐらいになると、会社は『社員の年収が高すぎる』として、業績報酬の見直しを行ったりするのです。日本でバーバリーを販売する三陽商会も、1965年からバーバリーを販売し続けてきて、日本の知名度が大いに高まったところで2015年に契約の打ち切りとなり、バーバリーが直営店で乗り出す事になったのでした。

三陽商会の場合には、バーバリー1社に依存していた事で、自社の開発能力が全くないまま放置してきたのが大きな問題でしたが、会社員だって1つの会社に依存して、いくら営業成績が良かったところで、それで実際に独立してみるとうまくいかない人が多いのです。会社の場合には、会社の看板・ブランドが信用力に成り得るので、それを失って独立しても、思うような成果があがらない事が多いです。

独立した瞬間に破綻に向かう

今まで勤務していた会社から独立すると、会社の看板を失うと同時に、それまで得ていた年収を失います。ほとんどの人は、会社に居た時の年収が自分の価値だと信じて疑わないですが、転職した時に同じ給与を貰う人は少なくて、多くの場合に給与が下がってしまうでしょう。40代、50代の中高年の場合には、『働く場所があればまだマシ』という人も多くて、実際には働く場所が見つからずにずっと失業状態に陥ったり、時給制のアルバイトをしている人もいます。

自分で事業を始めようとする人もいますが、退職金をはたいて『自分の城を持ちたい』と張り切って、コンビニオーナーなどになって後悔している人も多いのが現実です。コンビニチェーン店は、チェーン店のブランドで事業を行っている訳で、自分の実力で営業を行う訳ではないので、会社員と何も変わる所がないからです。『名ばかりオーナー』の実態は、会社員のより残酷に働いて少ない給料を得るという事です。今の日本の経済状況は非常に厳しい状況にあり、誰かから聞きかじった知識であったり、真似をした程度の知識でうまく収入を得られるほど経済成長していません。

サラリーマンでいる時間の浪費

長くサラリーマンでいることは、時間を浪費する事にも繋がります。何故かと言えば、自分でビジネスをする場合には、365日ずっと自分の為に成功しようと頑張るでしょうが、サラリーマンであれば『休日は仕事の事を考えたくない』と遊んでばかりいるかもしれないからです。グローバル競争の中で勝ち残るためには、休日も仕事をぶっ続けでやる必要がありますが、サラリーマンだと『自分の為に働く』という事ができないので、働けば働くほど搾取されます。この構造からみると、サラリーマンで休日も仕事をやる事は、大変に非効率な事になってしまいます。

結果として、グローバル競争に勝ち残るためには、会社が残業代を大幅に引き上げるなどして、労働時間外の賃金を大幅に引き上げて社員を猛烈に働かせるか、社員が休日はのんびり休むようにして競争力を失うかの選択肢になります。それでは、どうして会社員がそんなに長時間働かないのに国際的に競争力を保つ企業があるかと言えば、Facebookのように『誰かが投稿をお手伝いしているから』と考える事ができるでしょう。多くの人が休日は休んでいるようで、ゲームをやったりFacebookをやったりして、その会社のお手伝いをしています。

Facebookに一生懸命に投稿したとしても、ほとんどの人は1円のお金にもならないでしょう。ただし、会社であれば間接的なPRが出来るので、それは別の目的があっての事です。NAVERまとめであれば、まとめを作成すればお金を貰う事が出来ますが、誰かが見る事を意識してまとめを作らなければならず、それは多くの人にとって難しい事でしょう。多くのサラリーマンは、サラリーマンで稼いだお金で余ったお金を『飲み会』『遊び』に浪費してしまいますが、『資産がない賃金労働者』が浪費を行うと、仕事を辞めた瞬間に危機的な状況になる事が予想できます。

自社ブランドを作り出す難しさ

自社のブランドを作る難易度といのは、先進国と言われる日本のサービス産業が誠意塾した社会で非常に難しくなってきています。例えば、小売業でコンビニチェーンの大手と契約せずに、自分でコンビニを作りたいと思っても、出店した店舗の近くに大手コンビニチェーン店ができたら、競争ですぐに負けてしまいます。大手コンビニが幅を効かせてくる中で、ドーナツチェーン店すら厳しい状況で、コンビニ分野で新規参入と言うのは、非常に厳しい状況にあります。

ブランドの確立には、ニッチ市場で大成功して、そこから大手に攻め込んでいく手法という方法しかないですが、限られた資本の中でニッチ市場で突破口を開く難易度は、非常に高いものがあるでしょう。サラリーマンの多くは、月給制で1日8時間労働の中で働いて、残った時間を自分の自由な時間として費やしますが、グローバル化の競争社会の中では、その自由な時間をビジネスに使って絶え間なく勉強するなど生産性を向上させないと、ビジネスの現場で戦っていけないという事が起こっています。

日本の場合には、新しいビジネスを生むという余裕がとてもある状況ではなくて、古いものが淘汰されている状況に陥っています。

カテゴリ: 

インターネットの事業でラーメン代を稼ぐ重要性とは?「Ramen Profitable」低成長時代の起業

  • 7 October 2016
  • のぶやん

ラーメン代を稼ぐという事が起業家に良く言われる事ですけど、簡単に言ってしまえば、『自分で全く稼げもしないのに人から安易にカネを出して貰おうとするな』という事でしょう。自分でラーメン代を稼いで事業者としてやっていれば、それが立派な事だと評価してカネを出してくれる人もいるかもしれないし、カネを稼ぐ大変さも分かるという事です。他人からポンと出して貰ったカネでは、人が本当のカネの価値を分かるとは思えません。

数億円の投資を受けて”経営”しているベンチャー企業の経営者は、もしかしたラーメン代を稼ぐ為に一生懸命になっているベンチャー企業を笑うかもしれない。『私たちが目指しているのは、そんな零細事業ではない』と思うかもしれない。しかしながら、世の中の大きな事業をしようとしているベンチャー企業の9割以上が途中で資金がショートして倒産している現実があるという事も忘れてはいけないでしょう。

『自分らしくありたくて、自己実現と社会貢献を実現する為に起業する』という起業家は多いのですが、自分らしくある為には、カネが必要です。自営業と言ってもいろいろありますけど、人に雇わずに自分で事業家としてやっていくのであれば、カネを何とかできるぐらいの稼ぎは軽くあげておきたいものですね。

インターネット事業で稼ぐ難しさ

私が事業をやっていると、インターネットで稼ぎたいという社長から相談を受けることがあります。それまで書籍の販売などをやってきたけれども、今度はインターネットに事業を拡大して稼ぎたいという相談です。インターネットに詳しくない人がインターネットの事業をやろうとするのは無理です。20代前半の大卒で、新卒で勉強させて下さいという事であれば、インターネットに詳しくないけど稼ぎたいと言い始めるのもいいでしょうけど、オッサンがそういう事を言ってるようでは誰も相手にしてくれません。

あのインターネット広告を支配しているとされるYoutubeでさえ、Youtube事業で黒字がほとんど出ないで10年も投資を続けている状況です。また、ツィッター社に至っては、上場してから全く黒字になっておらず、慢性的な赤字に苦しんでいる状況です。このように米国で上場している大手企業でさえ利益が出せないのに、零細ベンチャー企業が簡単に利益を出せるはずがありません。インターネットで稼ぐというのは難しい事です。

稼いでいる人は、私は稼いでます!なんて言わないですし、こっそりとやっているものです。

コストを極限まで削減する

ベンチャー企業にとって何よりも重要なのは、コストを極限まで削減するという事でしょう。特に投資を全く受けてない段階において、自分の人件費を含めてコストをかけるという事は、そのまま会社のコストを増大させて倒産してしまいます。自分の人件費を削減するという点では、例えば『家賃が激安のところに住む』という事であったり、交通費を削減する為に事務所の近くに住むなど、徹底したコストカットが必要になるでしょう。

日本のベンチャー企業の予算は、最初から大きく出来るほど投資してくれる会社がほとんどありません。最初のうちは、チーム数人で開始する場合がほとんどですが、最初からコスト面を大幅にカットして、投資家から投資して貰った全てのお金を事業を成長させることにつぎ込めるように準備しておけるようにするのが良いでしょう。何故、ベンチャー企業の人に若い人が多いかと言えば、その方が生活コストが安いからと言うそれだけでしょう。

最悪なのは、事業の途中で資金がショートして、そのまま会社を解散させるという事で、この場合には投資家が投資した金額の多くが返ってきませんし、それまで社長だ・副社長だと顔だけ威張ってた零細ベンチャー企業の経営者というのは、どこかに就職して借金を返さないと新しい事業資金を貯めないと再起不能になってしまいます。

ベンチャー企業を黒字にすると強い

黒字企業というのは、投資家を必要としなかったり、自分たちのサービスで収益があげられているという安心感があります。ベンチャー企業というのは、少人数で食べていける分(ラーメン代)ほどを持っていれば、2年~3年ぐらい生き延びることができるので、その間にサービスをいくつか試してみて成功していくという事ができるのです。

特に今まで事業をあまりやってこなかった『経験が浅い人』が揃うような場合には、サービスを立ち上げてからマーケティングするまでに時間がかかりすぎると、それだけ余分なコストを使ってしまって、サービス開始からすぐにヒットしていかないと、資金がショートしてしまう事も良くあります。収益源を特に持っていないベンチャー企業の資金がショートしてしまうと、ベンチャー企業が新しいサービス開発どころではなくなってしまいます。

ブログで稼ぐとか無理ですよ

零細ベンチャー企業の中には、稼ぐ事業が見当たらないから『とりあえずブログで稼ぐ』とか訳わからない事を言っている人がいますが、それはスマートフォンが主力になる前の2010年ぐらいまでだったら何とかなったかもしれませんけど、最近は広告もクリックされることが少ないですし、ブログでベンチャー企業のラーメン代を稼ぐというのは、非常に難しいと思います。不可能ではないと思いますが、記事を書いてアフィリエイトなどを展開するよりは、自動化の技術を磨いた方が良いでしょう。それは、自身がプログラマーであるべきという事です。

アフィリエイトをやるのであれば、記事を大量に生成して儲けるのは、競争が激しい2chまとめブログであったり、NAVERまとめでお小遣いを稼ぐぐらいのものです。本格的に儲けたいと思えば、APIを使った自動化でアフィリエイトを行うなど、極力作業を自動化&高度化していく事が求められます。

全く稼げないベンチャー企業

何も稼いだ実績がないのにアイディアに投資してくれる投資家というのは確かに存在しています。1年間の資金として3000万円ぐらい投資してくれる人もいれば、1億円~3億円の調達ができる企業もあります。多くの企業がサービスを半年ぐらいで完成させてマーケティングに入るのですが、思うようにうまくいかずに事業資金を食い減らして、1年ぐらいたつと別の事業を模索し始めたりするのです。

お金が無くなってから『お金が稼げそうな別事業』を模索するぐらいであれば、最初から短期的にお金が稼げそうな別事業を並行して取り組んで、サービスの注力と一緒に仕上げていくというのがリスク分散にも良い方法だと思います。

ラーメン代が稼げれば事業拡大できる

ラーメン代でうまく会社の事業資金が手に入ったり、もしくは少しずつ稼ぎながら時間に余裕が出来たりしてくると、今度は別の事業を試したりすることが出来るようになります。会社にとって『稼げる』ということが最も重要であり、その収入源がどのようなものであるかというのは、関係ありません。例えば、ミクシィだって、最初はSNSとして稼いでいたカネで上場を果たして、今ではアプリの会社に変貌しています。

Youtuberが一生懸命になって生活費を稼いでいますけど、彼らはYoutubeの編集・配信を毎日のようにやっていますが、自分が好きな時間にやれるというメリットがあります。お昼に出かけたりする事もできますし、別の事業に時間を使ったりするという普通のサラリーマンにはできないメリットがあります。このようにYoutuberのような稼ぎ方であれば、更に事業として拡大していく事もできるでしょう。

低成長の時代だからラーメン代が大事

日本のように『低成長の時代』というのは、簡単に物が売れないですし、物価が上昇しないのでお金を稼ぐのが非常に大変です。お金を稼ぐのが大変だからこそ、生活できるぐらいのお金を稼ぐことが強みになっていくのです。日本の経済成長の時代であれば、お金の回転が非常に良い状態になっているので、お金を借りて(リスクを背負って)事業を行ったとしても、成功したらすぐに返済する事ができます。

これと逆に経済成長がないデフレおいては、お金を稼ぐこと自体が難しくなっているので、『何もしない方がいい』という判断をする人が多いのです。何か事業を始めることによってお金を投資したとしても、それが更にお金を生み出すという事が少ないという事です。『ラーメン代を稼ぐ』という事は、こうした状況を良く理解する事で大切になります。お金を自分たちで稼いで、そして使うという良い練習になるのです。この練習と言うのは、必ず事業を大きくする時に役立つ事でしょう。

カテゴリ: 
おすすめ: 

お金を自分で稼ぐことができなければ、会社を維持する事すらできませんから

  • 6 October 2016
  • のぶやん

私の友人でも、友人からカネを借りたり、親からカネを借りてきて起業する人は多いですが、今までインターネットで稼いでもいないのに起業する人というのは、ほとんど100%うまくいきません。人から出して貰ってカネなんて、自分の生活費ですぐに食いつぶしてしまって、すぐになくなってしまうからです。自分が思っている以上に生活費の負担というのは非常に大きいので、全く収入がない状況になると、お金の激しい出費にすぐに貯金がなくなってしまうのです。

100万円とか、200万円とかいう数字は、半年ぐらいの生活費にしかならないのです。まして、会社をやって経費がかかってくるとなると、半年ももたないで使い切ってしまう可能性すらあります。300万円用意して、カッコつけて会社登記して事務所何て借りてしまったら、もう半年ももたないうちに会社を畳まなくてはいけなくなってしまいます。それだけ売り上げをあげたり、収益をあげるという事は、事業者にとってとても重要な事なのです。

会社なんて立ち上げる必要ない

そもそも、インターネットで稼ぐ為に会社を立ち上げる必要なんてどこにもありません。イケダハヤトみたいに、1人で独立して『自営業です』と言ってやっていればいいだけの話です。稼ぎもないくせに会社なんて立ち上げたりしていると、それだけで登記費用、税理士費用など、無駄なコストがかかってしまう事になるでしょう。

『会社を立ち上げないと信用が得られない』という人もいますけど、会社を立ち上げたところで信用を得られる訳ではありません。サービスが起動に乗っていて、しっかりと稼いでいる証明さえできれば、人から信用されて、クレジットカードを持つ時にも全く困りません。逆に会社が何で稼いでいるかも分からないようなペーパーカンパニーであれば、会社という肩書きを持っても無駄でしょう。

大事な事は収入を得る事

自営業であろうが、起業家であろうが、とにかく大事な事は『収入を得ること』です。収入を得なければ、明日の飯にも困る状態になってしまいますので、とにかく生活費以上の収入を得て、事業を軌道に乗せていかなくてはいけません。そういう意味で、『ラーメン代を稼ぎながらチャンスを待て』という事がベンチャー企業の間で言われています。ラーメン代を稼ぐというのはどういう状況なのか?と言えば、自分の生活費と少し余るぐらいのお金を何とかしろという事です。

私の周囲でも、会社を非常に大きくした人がいますが、共通している事は『地道に努力した期間があった』という事です。インターネットで稼ぐというのは、いきなりサイトやアプリを立ち上げて成功するほど簡単な世界ではありません。ほとんどは、下積みがあったり、試行錯誤があって、何度目かでようやく成功したり、ジワジワと規模を拡大したりしています。ラーメン代を稼ぎながら、頭を使って考えるというのは、とても大切な事なんだと思います。逆にラーメン代も稼げないようだと、手元にあるお金がどんどん減っていってしまいます。

資金調達しないで自分でカネを出す

ベンチャー企業の多くが大手からカネを出して貰って資金調達を行っています。そういったサービスを見ていると、やっているサービスは小型のものであるのに対して、事務所が青山の一等地にあったりして、従業員を何人も使っていたりします。お金をいくら使った所で、サービスが今一つだと収入がほとんど上がらない訳ですから、会社は資本金をただただ食いつぶすだけになります。

自分でカネを出している社長というのは、本当の意味で強いのです。投資家の目線ばかりを気にして事業をしていたのでは、事業に思い切りがなくなってしまったり、自分の好きな方向性に進めなかったりする事になります。ベンチャー企業を設立する時には、安易に人のカネに頼るべきではないでしょう。人のカネに頼るとすれば、それは『一緒に事業を大きくしていこう』として、相手からお願いされて出資をして貰うという時です。
 

副業して稼ぎ方を学ぶのは悪くない

サラリーマンが副業をして稼ぎをあげていくのは、稼ぐ方法を学習する上でも大変に重要だと思います。週末に不動産売買で稼いでみたり、ブログを書いてアフィリエイトで稼いだりして軌道に乗っているという人も沢山います。うまく軌道にのれば、そこから独立するという事も見えてきます。副業で全く稼がない状況で独立したら、貯めたお金がすぐに底をついてしまって厳しい状況になってしまいます。

サラリーマンとしての能力と、事業者としての能力は、ほとんど別次元の世界と考えた方が良いでしょう。サラリーマンというのは、『他人資本』を使って稼ぐ職業に対して、起業というのは基本的に『自己資本』を使って稼ぐ商売だからです。他人資本を使っている世界では、リスクを投資家が背負ってくれる代わりに自分が労働を提供して対価を得るという事で金銭を得る訳ですが、自己資本は自分がお金を出してリスクを取るのが自分です。自分がお金を出して、自分がより大きなリスクを背負って行く事になります。
 

サラリーマンと同じだけ稼ぐ売り上げ

サラリーマン1人の給料を賄うには、1000万円~5000万円以上の売り上げが必要であると言われています。簡単に言ってしまえば、それだけの売り上げが確保できなければ、自分1人の生活を賄う事すら厳しい状況になるという事です。例えば、東京都内に1500万円のワンルームを現金・ローンなしで購入したとしましょう。そうすると、1ヶ月あたり6万円の家賃が見込める可能性があり、税金や修繕積立金を引くと月額5万円の収入になります。月額5万円では、自分がワンルームに住むぐらいにはなりますが、生活するには程遠い金額という事になります。

金融・株取引などで稼ぐとしても、金額が大きければ小さいリスクで稼ぐことができますが、金額が小さいほどレバレッジを効かせて勝負しなければいけないので、儲けるのは至難の業です。多くの個人投資家と言われる人たちは、ほとんど稼げないで、むしろ金融商品に手を出して損をしています。金融商品で儲けるというのは、そんなに簡単な事ではないからです。
 

カテゴリ: 

お金を稼ぐというのは、大変な事ですから。特に会社から独立して稼ぐのは非常に難しい

  • 6 October 2016
  • のぶやん

18歳で独立するという石田 祐希さん(18歳)が大学を4ヶ月で辞めて起業するのだという。起業すると言って、お金を何で稼ぐのか知らないけど、起業資金の300万円をあろう事に親から出して貰って事業をやるなんて、その時点ですでに失敗していますよ。起業の資金と言って300万円を親から調達したところで、それは当面の生活費に消えてなくなるのです。そして、あっという間に300万を生活費として使い果たしてしまって、お金がなくなったら人の下で働くしかなくなります。その時に求人票を見て気が付くのですけど、『俺は大学に入ったけど、最終学歴が高卒だ』という事に。

そして、大学を中退した高卒が出来る仕事というのは、非常に厳しいもので、300万円を貯めるなんてとんでもないという事にその時に気が付くかもしれません。人と違う事は大事だと思いますが、最も自分に甘い親からカネを出して貰って事業をするというのは、失敗の要因になる事が多いです。

カネを稼いだことがない奴がカネ稼ぐ

カネを生活費ほども稼いだことがない人が事業をやったところで、成功する訳がないじゃないですか。アイディアとか、思い付きとかでカネが稼げるほど、世の中は甘くないです。しかも、『誰か一緒にやりませんか』みたいな他人依存の姿勢だと成功する見通しがどこにあるというのでしょう。HTMLとCSSぐらいの知識しかなくて、お金を大して稼いだこともなくて、その上で親に出資して貰って、、、

彼の事を行動力があると評価する人が多いが、実際に起こした行動は大学を中退しただけである。ブログを作ったり、起業家に積極的に会いに行くことはしているが、全くと言っていいほど起業に向けての行動はなされていない。ビジネスを行い継続させる上で、お金に対する考え方は若いからしょうがないと無視する事は出来ない。彼は起業する資金300万円を親に借りて、登記のお金も他人に出して貰おうとしている。事業を継続させるための資金はブログ収入で補う(予定)との事だ。 18歳なら平均的に見てもバイト経験がある人は多いだろう。石田くんは知らないが、このぐらいの年齢になれば300万円貯める事がどれだけ大変かを知っているのが普通のはずだ。
http://www.bloglifer.net/entry/ishida-yuki-entrepreneur-hope

ブログで100万円稼げるという幻想

イケダハヤトがブログで100万円稼げていると言っても、それはBLOGOSに掲載されて、炎上商法で炎上しまくって稼いでいる金額だ。更に言えば、性格には貼り付けた広告によって月額100万円稼げている訳ではなくて、ステレスマーケティングのような意味不明のアフィリエイト記事を大量に投下して稼いでいる金額と言っても良いでしょう。このような人を見て『俺でも稼げそうだ』と思うのは単なる幻想で、月額100万円の利益をあげるのは、当のイケダハヤトでも相当に苦労しているはずです。

そもそもブログであったり、サイトのビジネスというのは、安定させることが非常に難しい分野で、月額500万円あるアフィリエイトのサイトは、1年後に50万円になっているかもしれないという事です。1年後に50万円になれば、それは2年間で割ると1ヶ月あたり大した金額にはなりません。そういう事も計算しながら、多方面のビジネスを展開していかないといけないという事ですが、今の不況なら相当の天才が事業しないと18歳でイケイケどんどんとはならないでしょう。

稼ぎ方は誰も教えてくれない

この石田さんのブログを見たら、『これからの計画は、TECHキャンプに学びに行く』と書いてある。学ぶ事は大事だと思うけど、技術的な事においては、多くの事はインターネットで学習することができます。学ばなくてはいけないのは、技術的な事ではなくて、むしろ『どのように自分が稼ぐようになるか』という事です。自分で起業したいというのであれば、お金の稼ぎ方は、自分で考えるしかありません。そして、プログラミングなどの技術を学んでいるうちに300万円の起業資金などすぐに尽きてしまいます。

プログラミングを猛烈な勢いで勉強したとしても、すぐに高度なサービスが作れるようなプログラムが書ける訳ではありません。その前に海外のサイトを英語で読んで技術仕様を理解したり、Youtubeのビデオで英語で技術を学んだりすることが求められますが、そこには最低限の英語力というものまで必要になる時代です。大手がやっても、経験があるベンチャー企業がアプリを作っても失敗しているというのに、経験ない18歳のプログラマーでもない素人がサービスを展開して勝てる市場なら誰も苦労しません。

カテゴリ: 

新しいビジネスを開始するということ。お金を使う時には、慎重に。かつ大胆に。

  • 2 June 2016
  • のぶやん

数多くの起業家の方と出会って思うのは、根性がある人からない人まで、様々な企業家タイプがいますが、『成功している人は、お金・時間の使い方が他の人と違っている』という事が言えます。

消費行動の自慢は成功を遠ざける

最も成功からほど多い人というのは、自分が『ベンチャー企業家レベル』にも関わらず、お金をかけて高級レストランなどで食事をしたりして、リア充アピールする人です。事業につぎ込む時間・お金を遊びにつぎ込んで人に自慢しているようでは、金銭的な成功から遠のいてしまいます。また、友人関係などを重視して、一緒に遊ぶのにお金を使っている人も成功から自分の足が遠のいてしまうでしょう。本当に成功したいと思えば、事業に関係のない友人関係の飲み会などにお金を使う事が無駄だと分かるでしょう。もちろん、ビジネスの付き合いなどでお金を使うのは必要ですが、それは一種の経費による投資です。

お金なんて使ってしまった方が人間らしいし、遊びのない人生なんてつまらない人生だと言えばそうかもしれませんが、ビジネスの場合には『投資にならない』ものにお金を使うのは、マイナス要素が非常に強く働く事は確実でしょう。やるべきことをしっかりとこなしていくのは、ビジネスにおいて必要な要素と言えるでしょう。オスカー・シンドラーは、遊びが好きでナチス親衛隊と良く飲んでいたりして、それはビジネスには役立ったのは事実ではありますが、それでも晩年はあまり成功しませんでした。シンドラー自体の人生は数千人のユダヤ人を救ったという事で、素晴らしい価値のある人生でしたが、お金を使ってしまうタイプだったのかもしれません。

普通の人と同じ行動で普通の結果しか出ない

周囲の人間が普通のサラリーマンで、平日に普通のサラリーマンと一緒に働いていて、休日にそういったサラリーマンと一緒に遊びに行っているのに『起業したい』などというのは無理があります。起業というのはそれほど難しくないにしても、そこから成長していくのは、ほとんど不可能だと思った方が良いでしょう。他の人と同じ行動を行った場合には、同じ結果しか出る事がありません。他の人が遊んでいるような時、土曜日、日曜日も仕事を行うからこそ、結果が出てくると言えるでしょう。ユニクロの柳井社長などは、常に仕事をし続けてきた人だという事で、人付き合いもゴルフ以外にはほとんどしていません。

周囲の人が遊んでいる時に仕事ができれば、それは『チャンス』だと思った方が良いでしょう。逆に周囲の人と比べても仕事をしていないようであれば、それは単なる怠惰でしかありません。人生において、最初の小さな差が10年後に大きな差になって表れてくるからです。20代の頃、他の人が遊んでいる時も一生懸命に仕事をしていれば、30代になって芽が出てくる事は間違いありません。逆に、20代のうちに遊んでいれば、30代になってから苦労する事になるでしょうし、40代になって更に苦労する事になります。常に将来の事を考えて努力を怠らないようにする必要があるでしょう。

周囲の意見は何も参考にならない

ビジネスで人にアドバイスを求めようとしない方が良い場合が多いでしょう。特に自分の周囲でビジネスをしていない人にアドバイスを求めても、全く無駄な事です。両親は古い考え方をしている事がほとんどだし、サラリーマンの友人というのは『自分で稼ぐ』というものがどんなことかを良く理解していません。何故ならば、自分でビジネスを考えなくても、ビジネスモデルが用意された場所で、言われた事をやって、労働力でお金を得るのがサラリーマンだからです。多くのサラリーマンは、話の内容がサラリーマンに固まってしまって、事業をやる事からどんどん遠ざかってしまいます。

会社にサラリーマンとして勤務して、25万ぐらいのお金を得て、それで週末遊ぶような、いわゆる『普通の生活』をしていたのでは、永遠にその状態を脱却できないどころか、どんどん先細りになっていくでしょう。お金を飲み代にばかり使っているような友達とは、早めに縁切りしないと大変な事になってしまいます。お金と言うのは、使うべきところに使うものであり、税金がバカ高いお酒を飲む為に使うという行為は、誰かにお金をプレゼントしているようなものです。

カテゴリ: 

スタートアップの起業家を訪ねて歩いて思ったこと。利益が出ない企業に存在価値はない

  • 20 January 2016
  • のぶやん

ちょうど1年ほど前になるのですが、定期でやっていた仕事がスポンサーの関係で終了して、時間を作る事ができたので、それまで気になっていたスタートアップ起業家の何人かに会ってみる事にしました。だいたいベンチャー企業の社長であったり、個人事業主というのは、いろいろな場所で会う事があって、まだ会っていない人には、こちらから連絡をすれば、気軽に応じてくれる人も多いです。

ベンチャー企業といっても、様々な形態があって、1人で開始するものから複数人で開始するものまであったり、資金も10万から始めるものから、最初から億単位を調達するものまで様々です。いずれにしても、何よりも重要になってくるのは、『数年後にどうやって利益を出す企業に育て上げるか』という事であり、利益が出ない企業が存在する価値はないと言えるでしょう。

全く稼いでない企業もかなりの数

日本で会社を作るのは非常に簡単であり、20万円ほどのお金を用意して、所定の手続きを行えば誰でも簡単に『起業』する事ができます。しかしながら、1人で事業として起こしても、利益が全くでないような人はかなりの数になると考えられます。1人で事業を行う場合には、フリーランスである程度の事業が成立している人が「法人成り」となる以外は難しいのではないかと思います。

1人ではなくて複数の人数で始めるのがベンチャー企業としては普通かもしれませんが、その場合に最初に創業者として関与する人の生活を支えるだけの資本が必要になったり、最初の資本割合を調整したりする事が必要になります。1年目に収益が出るかどうか分からない時点では、役員報酬をゼロにするなどの節約が求められるので、役員が非常に厳しい生活をしている場合も多いです。

キャッシュを稼ぎ出す事の重要性

近年になってキャッシュフロー計算書がますます重視されるようになってきたのは、企業においてキャッシュというものが何よりも重要になります。このことは、多くの企業が認識している事であり、「優秀な人材」=キャッシュを稼げる人材というようになっています。しかし、そこには落とし穴も存在していて、ブランド価値を食い物にしてキャッシュを稼いでいる可能性を考慮する必要があります。例えば、マクドナルドなどは、他社よりも安い商品を出して広告で「上手に見せる事によって」客を集めていましたが、食べ物としては粗悪なものを提供していました。他社が顧客のニーズに答えようとして健康志向などを強めていくと、あっという間に負け組になってしまいました。

良最近のベンチャーの中には、出資者から集めた出資金をとにかく使いまくって、2-3年で使い果たしてベンチャー企業をたたむか、他の企業から出資金を得るというベンチャー企業もあります。私の知り合いの経営していた会社は、3000万円ほどを個人の出資者から調達して、六本木にオフィスを構えていましたが、1年ほどで3000万円を使い果たしました。お金の使いみちのほとんどは、人件費、オフィス代であり、サービスがお金をほとんど生み出さなければ、3000万円なんてあっという間になくなって、継続的な出資者が現れなければ、事業継続自体が困難になります。

利益をどのように生み出すかが大事

どんな経済活動を行っていたとしても、経済活動では利益を生み出さなければ、事業を継続していくことができません。シャープが1兆円もの負債を抱えていますが、既に主力事業の液晶事業での敗北は明らかになっていて、利益を生み出す事業を全く保有しておらず、1兆円もの負債を返せる見込みはありません。シャープの金利だけで、年間数百億円に及んでおり、現在のシャープの状態で金利を返す事すらほとんど不可能なのです。

シャープには、連結で5万人ほどの従業員がいて、雇用を維持するだけでも相当の固定費がかかってきます。現在の利益が出ていないシャープは、利益が出ないにも関わらず、借金から従業員にお金を支払っているような状況が続いています。既に液晶におけるシャープの強みは完全に失われており、『シャープでなければいけない』という会社・個人ともに存在していません。液晶パネルなどの価格が大幅に下落して、1つの商品を売っても利益が数千円という商品が珍しくなくなってきています。大量に販売しないと従業員の維持すら難しいのです。

カテゴリ: 

労働力以外の資本が何か?優秀な人は会社で労働力として長く働かない

  • 25 November 2015
  • のぶやん

資本主義でサラリーマンがますます「負け組」になっている事は明らかです。世界中の労働人口が増えていて、会社の考える『優秀な人材』などいくらでもいるようになってきているのです。

日本におけるサラリーマンの給料は、国際競争の中で毎年のように削減されており、年収はバブル時代よりも100万円以上下落して、更に消費税などの税金が増えているので、サラリーマンの生活がどんどん苦しくなっているのです。

能力があればサラリーマンなどやらない

まあ、20代の一時的に「サラリーマンをやってみました」ぐらいならいいかもしれませんが、能力がある人がいつまでもダラダラサラリーマンを続けるとは思えません。何故ならば、金銭的に考えて、サラリーマンが得られる給料というのは、ほとんど決まっていて、20代で400万とか、30代で500万円とか、生活の質がそれで限定されてしまうからです。

能力がある人というのは、自分が1年間に400万円、500万円以上稼ぎだす事を知っていますので、サラリーマンなどやらずに自分の会社でも作って、年収1000万以上を実現しようとするでしょう。最初は困難かもしれませんが、40代・50代になって年収が軽く数千万円になり、株式で多額の資産を保有する中小企業のオーナーというのが沢山います。共通点としては、若いうちから独立を目指している人が多いという事です。

優秀であれば、会社にしがみつかない

今の時代は、会社にしがみついたところで、良い将来など約束してはくれません。20代、30代であれば、会社でも「チヤホヤしてくれる」かもしれませんけど、40代、50代になって、それなりの地位にない人というのは、「単なるあまりもの」という事になります。日本の大企業だって労働者に厳しくなってきていますので、40代、50代でリーダー格として業績が出せなくなった人に去って貰いたがっています。40代、50代の人というのは、企業の内部でも余ってきていますので、「代わりがいくらでもいる」という状況です。

20代、30代のうちに大事な労働力を安価に会社に提供する羽目になって、自分が資産を築けないまま40代・50代に突入して、そこでリーダー格として実力を発揮できなければ人生オワコンです。簡単に言ってしまえば、会社に依存しようとしたって、会社は思っているほど自分の事を考えてくれないという事です。「誰かが自分の事を考えてくれる」などという事は、この世の中ではあり得ないのです。会社は、労働者に対して良い話をするのですけど、最終的に会社に都合が悪くなった時点で、簡単に切り捨てようとします。そういった事例を私が会社の内部にいた頃にも沢山見てきました。

優秀であれば、沈む会社と縁を切る

船が沈もうとする時には、最後に一緒に沈みたいと思うのは名誉を重んじるとされる軍隊の船長ぐらいのもので、通常であれば船が沈もうとする時に誰もが逃げ出します。会社だって、ヤバそうな時というのは、外に出ていけそうな人から次々と逃げ出していきます。社長が尊敬できない人間であったり、会社の成長が見込めない、周囲にいる社員の質が低いようであれば、優秀な人はますます逃げ出そうとするでしょう。

こういった傾向というのは、会社に限った話ではなくて、全てのコミュニティやグループに共通しています。クールな所に人が集まりますし、良い人材がまた、良い人材を集めてきます。若手で今後伸びてほしい社員などが、会社に見切りをつけてやめていくようであれば、その会社自体が将来的に長く存続する事が難しいかもしれません。残念ながら、日本ではそうした「腐りきった会社」というものが、公的資金の注入を受けるなどして生き残ってしまって、日本経済を更にボロボロで更生不可能なほどに破壊してしまいました。まるで、弱体化していく旧ソ連のようです。

他人に依存しようと思ってはいけない

他人に依存しようと思った時点で、相手に利用される事になってしまいます。ビジネスの世界では、自分から他人に依存しようと思うから失敗します。他人に依存しようと思うのではなくて、パートナーシップとして形だけでも対等な関係に立つ事にするか、相手から話がくるまで自分の資産・能力を磨き上げるかという事になるでしょう。他の人に何かを依存しようと思った時点で、そこから相手に利用される事になってしまうのは、ビジネスとしての基本です。

他人に依存して何かをして貰おうと思うのではなくて、自分の裁量でできる範囲というのが何かを常に考える必要があるでしょう。会社から放り出されて、自分に何が残っているかという事です。労働力というものは、年齢とともに驚得ますし、知識というものが本当に30代よりもずっと成長したかという事も自分に問い直さなければいけません。また、労働力、貯蓄、知識以外にどういった資産があるかも良く考えなければいけないでしょう。

早めに独立を視野に入れていく

20代であれば、会社でスキルや人脈を付けていくのに懸命に働くのもアリかもしれませんが、30代になったら独立を視野に入れていかないと独立なんてできません。「優秀だ」と言われる人は、現在の場所に留まらないで、常に新しい事を始めるなど「進化を遂げていける人」です。1年前に会った人が1年前と同じような話をしていたら、それは優秀とは言えないでしょう。1年ぐらいで新しい事に切り替えてどんどん前に進んでいければ、10年後に相当の成長を見込めるという事になります。

自分が進化できると、成長できるようであれば、給料無視で安い給料で働き続ける若者がいるのもこのためです。一般的に優秀とされる人材というのは、成長意欲が非常に高いので、中小企業あたりで採用したとしても上司が使いこなせない場合がほとんどです。優秀な人間というのは、事業主どうしでビジネスパートナーとして選ぶのが良いのであって、雇用関係に置くべきではないという事でしょう。優秀な人というのは、謙虚さ・自信・客観的な分析力というのを持ち合わせていますので、普通であれば少しビジネスのお話をしてみれば分かります。

優秀な人が事業者となりたがるのは、1つの会社の雇用関係だと、他の会社から給料が得られないと言うリスクが大きいからです。事業者としてパートナー契約で複数の会社と事業を行っていた場合には、どこかの企業と取引ができなくなったとしても、別の企業と取引を行う事ができます。優秀な人材というのは、癖がありまくりだから優秀なのであって、その癖というのは会社で扱える範囲を超えている場合がほとんどです。逆に言えば、そういった人材を扱う事ができるのであれば、その会社は大きく成長できる会社と言い換える事も出来るでしょう。良い人材が集まりそうな会社は、魅力的で癖がある人が沢山いる会社という事になりそうです。

カテゴリ: 

起業独立しようと思わない人は、永遠にそれがかなわない

  • 24 June 2015
  • のぶやん

サラリーマンの多くがフリーになって働きたいとか、起業・独立したいと思う訳ですけど、それを成しえる人というのはごく一部です。最初に自分の生活(社員がいた場合には、社員の生活)を安定させるぐらいまで利益を出していく必要性があるのですが、何と言ってもそれが難しいのです。投資を重ねれば、それなりに売り上げが出る事はでるのでしょうけど、利益を出すというのは本当に難しいと感じます。

様々な事にお金を費やして、人件費などを差し引いたりすると、会社なんてあっという間に赤字になってしまいます。世の中の7割以上の会社が税金を支払っていないと言われていますが、従業員を雇用して赤字を出しまくっている状況で、雇用を維持しているのが精一杯なので仕方ありません。そして、会社というのは時代の流れの中で存続していくだけで大変です。

サラリーマンとしての精神

サラリーマンとしての精神というのは、起業家が持つ精神と全く構造が異なると言われており、その通りだと思う訳です。私の友人でもそうなんですけど、成功している多くの起業家というものは、タバコはもちろんのこと、酒なんてほとんど口にしない人が多いのです。酒を飲んで夜に仕事が出来なくなったら困るからと、居酒屋に行ってもジュースを飲んで飯を食ってさっさと帰って、お礼のメールしながら仕事していたりするんですけど、そういう人がどんどん成長している事が多い。成功する事業者の時間というのは、サラリーマンと同じ軸で回らない。

サラリーマンとしての意識というのは、知らない間に周囲に合わせて、無駄な時間と金をどんどん使わされて、それで自分が疲弊していく事に気が付かないのです。サラリーマンの社畜としての根性を叩き込まれて、年間で僅かな給料を上昇させる為に頑張り続けなければいけないのです。そして、40代になって昇進していなければ、首切りにおびえなければいけない状況に追い込まれていきます。

会社を辞められるかどうか

実際に私も会社を辞めているからこうして書くわけですけど、会社を辞めると言うのは、会社で働く以上に大変な事だと思う訳です。そして、会社を離れて自分のスキルとかも明らかになるんですけど、飯を食っていくだけで大変な思いをする訳です。それでも何とか踏ん張って、そして多くの人はそれでも失敗してしまって、再び会社に戻ったり、別の稼ぐ方法を考えたりしないといけなくなってしまいます。

ニートのphaさんだって、会社(大学の事務員)を3年ほどやって、貯蓄が400万円ほどあったという事なんですけど、その貯蓄がですね、2年であっという間に消えてしまうのです。2年で400万円?!と思うかもしれませんけど、全く収入が無い状態では、1年200万円での生活なので、月額20万円という生活の水準は、とても質の高いレベルを保障されるような生活水準とも言い難いものがあります。phaさんの場合は、その後も何とかニートを続けて、現在は出版などで収入を確保して自営業の道を志しているようです。

会社は誰でも辞められる

会社を辞める事は誰でもできることですけど、辞めるという行為をとる事は、年齢を重ねるごとに厳しくなる事は確実かと思われます。多くの人は、会社を辞めたって事業をしようとすることなんてなくて、新しい転職先を探そうとするでしょう。だけど、40代とか50代になって新しい転職先で活躍できる人がどれだけいるのか?という事ですね。40代・50代なんて余っているので、転職して活躍するのも狭き門です。だから、その前に対策を打っておかないといけない。

会社を辞めるのは、若い方が良くて、起業するのも多分若い方がいいのだと思います。若い時だと必要なお金というのが少ないので、phaさんじゃないけど「耐えながらしのぐ」みたいなこともできますけど、年齢を重ねるに従って、耐えるということも難しくなってしまいますからね。病院にかかる費用もかかるし、子供ができたら、もう子供の養育費なんかでお金がどうにもならな状態になって身動きが取れなければ、事業どころではありません。


会社を存続させる事の難しさ

会社に限った話ではないのですが、個人事業だったとしても、事業を存続させるというのはそれだけで難しい事だと思うのです。10年、20年と事業環境が変化しない事はないでしょうし、人の下で働く「時給制」みたいな働き方と違って、自分で常に何かの仕事を見つけてこなければいけない訳です。そういう意識というのは、雇われた人であったとすると、得る事が難しい意識だと思うんですね。だけど、今からの時代はそういう意識を持った人しか生き残れないのでしょう。

会社を存続させる難易度というのは、自分の全てを傾けて事業をする事になるので、サラリーマンの比ではありません。サラリーマンであれば、土日休んで、という事も出来るのでしょうけど、事業を存続させるというのは土日が無い場合も多いでしょう。年中働いていなければいけないという事になってしまって、それでも事業が拡大するかどうかは分からないという状況が発生します。

何を目指していくかという人生目標

自分が一緒に食事した人は、現在の自分の水準を示しているという事が良く言われることです。確かに現在の水準というのはそうかもしれませんが、意識高い系の人?というのは、1年後に同じ人と食事している事は無い訳です。言い換えれば、自分の収入をどんどん増やすなどして環境を変化させていけば、どんどん周囲の人間も変化させていく事ができるということでもあります。問題となるのは、その環境を変化させるスピード感なのかなと思ったりする訳です。

20代のうちは、ある程度はいろいろな人と付き合ってもいいのでしょうけど、30代になって人を選ばずに付き合っていると、変な人に足を引っ張られる事が増えるので、付き合う人を慎重に選びながらも、自分のポジションを上昇させる戦略を考えていかないといけないと思うのです。何をそんなに人生張り切る事があるんだ?と思う人もいるかもしれないけど、多くの「張り切っていない人」は、全くいけてない人生になっていると、少なくとも私から見るとそう思います。太っていたり、服装がダサかったりと、それだけでもう終わっている。

高齢者の話を聞く必要はない

今まで、成功してもいない50代以上のおじさんの話を聞いて何か得るものがあるのか?と言えば、多分、ほとんど意味がないんじゃなかなと思う訳です。多くの50代以降のおじさんなんて、バブル時代などの考え方をそのまま引きずっていますので、それを聞いて何か得るものがあるのかなと思うんですね。知ったかぶりをして、自分が偉いという話しぶりですけど、そんなのをまともに受けて何か得する事があるのかなと。

事業を成功させたいと思うのであれば、高齢者の話なんて聞いても仕方ないと思った方がいいでしょう。なるべく20代から40代ぐらいの同年代の人と事業を語り合った方が成功確率を上昇させる事ができると考えています。事業というのは、アドバイスを受ける事よりも、一緒に何がやれるかを考えた方が前向きな進展があるものだからです。一緒にやれなさそうな人と何を語り合っても無駄になる事が多いです。

カテゴリ: 

Pages


アドセンス広告

関連記事