NAVERまとめにおけるキュレーターの活動
NAVERまとめも、既にインセンティブ配分から2年以上を経ており、かなり成熟を見せてきた感じがあります。運営側が以前にインタビューで話していたように、NAVERまとめで新たにキュレーターとして開始する人をいかに集めるかが課題と運営側も考えていたようです。NAVERまとめで新たにキュレーターとして参加するには、過去にNAVERまとめを作っていた人に比べて、相当量の努力をしないと追いつけないような状況にもなってきました。
NAVERまとめの中で、インターネット上にある「定番」と呼ばれるような人気のコンテンツで集客力のある「面白系」「芸能系」などが既に充実してきているので、今後の展開としては、新しい形でのアクセスを集めるコンテンツの開拓が必要になりそうです。NAVERまとめ自体は、2013年中に100億PVぐらいに伸びてほしいものですが、社会的に影響力のある「凄腕のまとめ」というのがどれ位集まるかというのがキーになる気がします。
NAVERまとめの新規キュレーター
ぐのっちさんのように新規参入して1日数個のペースでまとめを作り続けて、3-4ヶ月間で400個ほどまとめを作って、平均150万PV(最大値が300万PV)ほどあげている人もいますが、こうした集中的に作業できる人というのは少数派であり、多くの新規参入者は、10個ほどのまとめを作って、更新を停止してしいまうでしょう。NAVERまとめに限った事ではなくて、1つの事を続けるというのは面倒な作業が必要になっていて、その作業をする動機がかなり強くないとやり続けるのは難しいのです。
NAVERまとめ運営側は、その事も考慮してくれていて、新規参入者であっても注目まとめに積極的に入れることによって、稼げる環境を提供しています。しかしながら、ここで問題になるのは、新規参入者の多くは「まとめにまだ慣れていない」状況にあり、まとめの内容がアクセスを集められないものになってしまっていて、結果として収益もそれほど伸びない事が多い点です。いくら運営側が頑張って持ち上げようとしても、アクセスが集まらないものは、集まらないので仕方ありません。
更新停止しないことが重要
これはNAVERまとめに限った話ではないのですが、1ヶ月ぐらいでも更新を停止してしまうと、「NAVERまとめの上手なまとめ方」であったり、「話題の作り方」、「拡散の手法」などを忘れてしまうのです。私がプログラムを触っていないと、すぐにプログラムの知識がどこかに吹き飛んでしまうのと同じように、NAVERまとめにおいても、1週間に1つでもいいので「作り続ける事」が大事になってくるでしょう。そうすれば、インターネット上の情報の広い方に関して忘れずに済むからです。一回離れてしまうと、またやり直すには手間と時間がかかります。「時間があるな」と思った時にこのブログを更新するのと同じです。
私もNAVERまとめは、やったり、やめたり、またやったりしていますが、NAVERまとめを通じて発見できるものは、インセンティブの金銭以上のものがあります。結局は、コンテンツ作成もゲーム化してきていて、「ユーザーの娯楽」として提供されているので、いかに短時間で楽しめるものを提供して、それにTwitterやFacebook、お気に入りなどで「反応」して貰って、広告に結びつけるという点では、オンラインゲームにかなり近い要素を感じます。ゲームと少し違うのは、人間の「言葉遊び」と「感情」が結びついた言語のニュアンスの重要性が高いという事です。1枚の写真に「ボケて」のように言葉で意味を加えるのは、NAVERまとめも共通しています。
優れたまとめの為にゴミまとめが必要
全てが良いまとめで固められたら良いのですが、そういう状況というのはありえません。優れたまとめを生み出す土壌には、必ず「ゴミまとめ」が存在しているべきでしょう。1回で完璧にまとめあげるのが無理なときは、複数のまとめを作って、何回かに分けて発想を鍛えるという事も必要になりそうです。最初から完璧を目指そうとしたところで、疲れ果ててやる気がなくなるだけです。とりあえず発行したまとめを後から組み合わせて、完成度を高めていくという方法もあるかと思います。運営側からすると少々迷惑がられるかもしれませんけど。
NAVERまとめに限らず、優れたものを生み出す過程において、いろいろ雑多なアイディア自体も公開していく事で、自分の考え方を整理したりする事ができます。現在では、NAVERまとめのインセンティブは、少ないアクセスに付かないようになっているので、インセンティブにはならないかもしれませんが、後から大きなインセンティブの可能性を秘めたまとめを作り出せるかもしれません。