デモを撮影するカメラの台数が増えて凄いーマーケティング担当者だったら売り込むと思う
今、若者デモで使われるカメラの台数が凄いことになっています。デモに来れば分かりますが、撮影する一般の人のカメラを含めて30ー40台のカメラが集会を撮影、20台以上のカメラがデモ隊を追いかけます。しかも、高校生などがデジタル一眼レフカメラを持って撮影していたりするので驚きます。スマートフォンが発達した社会で、デジカメ一眼レフを買う必要性というのが薄れていますが、ビデオカメラとしての用途をもっと日本の会社は売り込むべきでしょう。
攻めていく会社こそが勝ち残る
SEALDsや高校生のデモに多くのカメラが入っているのだから、それを活用しない手はないと思います。CMなどにデモを使って、それを撮影している様子を上げるとか、そういう使い方はあると思うのです。今、家電業界は生き残りが難しくなっています。若者向けにどのようにカメラをPRするか、インパクトあるCMで勝負するのであれば、渋谷・高校生に流行しているデモを使わない手はないと思います。
日本の会社の多くは、『これをやれば、どういった問題が発生するか』というのを議論するばかりで、自分たちで積極的に市場を攻める事ができませんでした。日本国内の市場が大きくて拡大している時には、『何をやっても当たる』状況なので、深く考えずにメディアを使って流行りを生み出せば良かったのですが、今ではそういう訳にもいきません。
流行を先取りしていくということ
渋谷・原宿で大規模デモが毎週のように行われるようになり、それは既に文化として定着しつつあります。週末にデモに行くというのは、生活に密着したカルチャーです。時代を先取りしている訳ですけど、メディアとしてもそれを追いかけければ、競争に打ち勝つ事はできないでしょう。民主主義というものは、その『表現が可能である』ということであり、自分たちの意見を表現する事が可能である社会です。そうした表現を行わない事は、暴走で独裁国家を生み出す事につながります。
渋谷で行われる休日に行われるデモには大きな効果があって、若者に対して大きなアピールになります。『何をやっているんだろう』と思う人がいるだけでも十分に効果を発揮できるでしょう。デモには誰でも参加できるのですが、そのデモの参加者の服装というのにも注目すべきでしょう。若者らしいファッションセンスが溢れるものになっていたり、高校生らしいパーカーを着ていたりと、様々です。
デモというのは、ファッションショーと同じ
シャネルがファッションショーでデモシーンを使いましたが、デモというのは、自分の主張を行うという点では、ファッションショーと同じでしょう。多くの人にアピールして、見てもらわなければ、意味がありません。自分なりに毎回、工夫して、攻めていけば、自分の人生や価値観すら変えて行ける可能性を秘めていると思います。高校生デモを見ていると、最初は単に真似してぎこちない感じでやっていたのですが、ラップなども様になってきて、高校生としての参加者も増えてきて、連帯感も高まっている用に思います。
主張を叫ばない人、叫べない人というのは、人の後を追随するだけになってしまいます。そういうチャレンジ精神を失った生き方をしていると、『誰かに利用される』だけになってしまいます。誰かに利用されるのが嫌ならば、自分で積極的に流行を先取りして、自分が先行者になっていく必要があるという事です。