日本でカジノを営業しても儲からない理由
日本でカジノ法を作って、経済を振興しようという動きがありますが、日本でカジノは成功しないでしょう。その理由としては、カジノリゾート型で一種の不動産のようなところがあり、日本において不動産の新規開発が特に必要とされていないという事に尽きます。需要がほとんどない所に不動産を建てる為の収益源として、カジノリゾート型にしようという試みですが、需要がないものはないんですよ。
海外におけるカジノ失敗
海外におけるカジノの失敗例として、アトランティックシティのカジノ失敗があります。ここは最初からカジノが失敗していた訳ではなくて、数十年にもわたってカジノリゾートとしてはうまく回っていたのです。1975年から開始されたアトランティックシティにおけるカジノは、2006年まではうまくいっていたというのです。それまで、米国の不動産価格が上昇を続けていて、好景気に沸いていました。問題は、リーマンショックが起こってから、客が来なくなった事でした。
2007年以降、客の数は減少を続けて、2014年になると2006年と比較して5分の1にまで客の数が激減。12のカジノのうち5軒が閉鎖して、ホテルも4軒が閉鎖となりました。とにかくカジノが寂れた街になってしまったという訳です。近隣の都市でカジノが合法化された影響も大きかったようです。
意外と儲からないカジノ
カジノ店は、凄く儲かっているイメージがありますが、実際には維持費もかなりかかるのでそれほど儲からないようです。観光客がカジノを様子見に来て、1万円、2万円ほど賭けたところで、ほとんど儲けがないというのです。カジノ店舗の多くは、VIPルームが稼ぎだしており、テーブル代だけで1000万円もするようなVIPルームがカジノの80%以上を稼ぎ出すとも言われています。パチンコとは、ビジネスモデルが異なっているという事です。
カジノを日本で行うならば、海外から大金持ちのVIPを沢山連れてこないと行けないという事になります。大金持ちの中国人などがターゲットになりそうですが、日本に住んでいない中国人が銀行口座を開設できないなど多くの問題はあります。
日本に多いパチンコ店
日本には、パチンコ店が乱立しています。駅前にもパチンコ店があるし、田舎の郊外にもパチンコ店があります。とにかく日本中どこにいってもパチンコ店がある状況で、それだけパチンコ依存症になっている人も多いと言えます。問題はパチンコ依存症だけに限らず、パチンコ依存症から、カードローンを抱え込んで借金まみれで大変な事になっている人も沢山います。
日本のパチンコ店は、最盛期に3000万人の来場者を抱えていましたが、近年では1000万人ほどに減少しています。多くのパチンコ店では、ヘビーユーザーがほとんどで、パチンコ業界は新しいユーザーの確保に苦労しています。
カジノが出来たらパチンコ潰れる
カジノが出来るようになると、ギャンブル性の高いカジノの方が面白いと感じる人が多くて、パチンコ店が潰れるのではないかという人もいます。特にカジノが出来た周辺にあるパチンコ店では、営業が成立しなくなることが予想されています。