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Google、Facebookともに嘘の情報を見抜くことができない事が明らかに!DeNAの医療サイトWELQ問題で明らかになったGoogle検索の限界

  • 9 December 2016
  • のぶやん

DeNAのWELQが医療情報でかなりのデマとみられるような『肩こりの原因は幽霊』などというネタをそのまま掲載して炎上しましたが、Google社はそれを検索上位に表示していました。DeNAの炎上は、DeNAが科学的に根拠がない情報を掲載していた事がきっかけとなっていますが、実際にGoogle上位に表示される事がなければ、こんなに騒ぎになっていなかったでしょう。

Google社は、WELQの情報が医療について素人が書いていたりしたものであるにも関わらず、もしくは大学生のインターンと称するアルバイトが作成していたにも関わらず、上位表示を行っていました。

大統領選挙でFacebookに流れたデマ

Facebook上では、大統領選挙の際に『ローマ法王がドナルド・トランプを支持している』というデマであったり、『ヒラリー・クリントンがイスラム国に武器を打っている』などという真偽の良く分からない情報が沢山のシェアと共有を集めて、Facebookで上位表示されるようになっていました。本当か嘘かを確認することは非常に難しい事であり、流れてきた情報を拡散したり、そのまま信じたりする人が多くいたという事です。

実際にWELQの記事にどれだけデマが含まれていたか定かではありませんが、医療情報などであれば、専門的な知識がないと分からない事も多いので、素人ライターが適当に書いた記事というのは、結果的に間違った処置を行う可能性に繋がるので危険です。例えば、怪我をした時の処置を間違えたりすると、身体的に影響がある場合もあります。

テレビで政府がプロパガンダ放送

インターネット上に嘘が溢れていますが、それはテレビで政府がプロパガンダ放送を行う事とあまり変わりありません。日本政府の場合には、NHK会長などに安倍信三の親戚を据えるなどして、NHKの情報統制を行っています。政府にとって都合の良い放送を流して、市民を騙して信じ込ませるという行為は、偽の情報を信じさせる行為にほかなりません。島国の日本人は、かつて海外からの情報が全く入ってこない状況だったので、戦前などには完全に洗脳された国民となっていました。結果として、日本が強いとか、日本が戦争で勝つとか信じていた国民は少なくありませんでした。

偽の情報が偽だと気が付くための方法としては、自分の足を運んで海外の実態を見に行く事であったり、語学力を身に付けて沢山の言語を操れるようになって、インターネットで他の言語の情報に触れるなどの方法があります。デマを見抜くには、1つの方向から入ってくる情報だけでは不十分で、多くの情報を自分の足で見聞きしたり、複数の情報源を持つことが大事になっています。

信用できる情報は自分で取りに行く

情報を自分の足で取りに行かないと、正確な情報というのを得る事は出来ないでしょう。そういう意味では、海外に全く行かないで海外の事を知ろうとするのは無理なので、海外にどんどん出ていって、海外の情報を得ようとする努力は必要になるでしょう。日本においても、海外で情報を仕入れる為にどんどん海外に出ていく人と、そうでない人の情報格差がどんどん広がってきています。何十年も前であれば、海外に出ていける人はごく一部でしたが、今では10万円ぐらいあれば、ツアーで海外に出る事も難しくなくなっています。

日本の情報がどのような状況にあるかは、外から見ないと分からない事もあるでしょう。海外に住んでみて、外から日本を眺めるという事も必要になってくると思います。

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DeNAでWELQなどDeNAパレット事業責任者の村田マリ氏がシンガポール在住という時点で事業がオワコンだった事実!日本に月に5日滞在のみ

  • 9 December 2016
  • のぶやん

DeNAのWELQ炎上の陰には、iemoをDeNAに販売して9媒体の執行役員として事業を統括していた村田マリ氏の存在がありました。この村田マリ氏なのですが、何故だか東京にほとんどおらず、シンガポールから事業指揮をとっていたというので驚きです。何故、このような人物が執行役員になって事業統括の責任者をしていたのか、DeNAの内部事情が実はメチャクチャな事になっていたという事がネットで騒がれています。

上場企業で、『成長を見込んでいる』としている事業の責任者をやっている執行役員がずっと海外にいて、ほとんど国内に居ないなんていうのは、前代未聞と言えるでしょう。DeNAの組織体制が整っていなかった事が今回のWELQ炎上の件から露呈しました。

シンガポールで指揮を執っていた村田マリ氏

村田マリ氏は、何故だかシンガポール籍になったそうで、子育てもあってシンガポールに移住しており、拠点がシンガポールでビデオ会議などで事業に参画していたという事です。言いかえれば、村田マリ氏は執行役員でしたが、日本に常時いて事業を見守っていた訳ではなくて、お気楽なビデオチャットなどで自由に支持を出して、それ以外はシンガポールで優雅な生活をしていたという事です。

『毎朝メンバーとTV会議をして日々の動きやミッションを共有』としていますが、海外から朝のチャットだけで1部上場企業の執行役員として高給を得ていたとすると、まさにやり手の女性ですね。村田マリ氏がDeNAの執行役員だというのに、シンガポールにいながら、ビデオチャットで優雅に事業会議に参加して指示を出していたというので、最初から失敗する要素がかなりあったのでしょうね。

若い男性社員たちに支持を出す村田マリ氏(画面左上)

写真ここから引用。

村田氏の統括していたとされる9メディア

  • 医療系の「WELQ」
  • インテリア「iemo」
  • 旅行「Find Travel」
  • 男性向け「JOOY」
  • 育児など「cuta」
  • アニメ系「PUUL」
  • 金融「UpIn」
  • 自動車「GOIN」
  • 飲食系「CAFY」

世の中おかしい事は長続きしない

村田マリ氏がDeNAで執行役員として事業統括をしていたにもかかわらず、その実態がシンガポールに在住して朝の電話会議で指示を出していたとすると、これはもうやりたい放題の実態があったという事で、村田マリ氏を執行役員に任命している南波会長であったり、守安社長・CEOの責任は免れられないでしょう。

DeNAパレットの中でも内製している7媒体のメディアを見ている東(ひがし)というメンバーに、「こういう事業にしたい」というビジョンの共有をして、裁量を任せて意思決定していく。具体的には、毎朝メンバーとTV会議をして日々の動きやミッションを共有。また個別のやりとりはSlackでリアルタイムに情報交換や指示出し。あとは東などのリーダーが7媒体、それぞれをコントロールしてくれているので、意外にリモートでもできてますね。(村田マリ氏のインタビューキャッシュ

この日は午前中から晩まで、打ち合わせや食事などMERYを運営するペロリ社あやたろうと一緒。2社同時買収で成果を出すことを誓った運命共同体というのは、身上が似ているため、最近では姉弟のようなシンパシーがわいています。あやたろうは本当によく考える優秀な経営者で、若手の中でも相当ぬきんでていると思います。彼とスタートアップのように一緒に事業を作っていけることに喜びと心強さを感じます。そこに守安社長ががっつり入っているフォーメーションは非常にレアな状況です。刺激的な日々が続いています。(村田マリ氏のブログキャッシュ

何故、執行役員という重要な地位にある人がシンガポールに住んでいるというおかしな事態をDeNAが認めていたのかという事です。執行役員というのは、実際に事業を統括する立場であり、絶対に現場にいる必要があるでしょう。月に5日間だけ会社にちょっと顔を出して、それで事業の詳細がつかめるはずがないのは誰にとっても分かる事です。

シンガポール在住でコンプライアンス?

村田マリ氏は、シンガポールに在住しており、日本には月に5日ほどしか来ていなかったという事です。たまに来日してDeNAのオフィスに顔を出して、空いた時間に日本で遊んで帰っていたと考えられるようなランチブログがいくつもアップされています。そのような状況を放置していたのは、南波さんが会長として事業体制の監視などをほとんど行っておらず、社長・CEOの守安さんが能力不足で監視機能が全く働いていなかったと考えられるでしょう。そもそも、成長している事業だからという理由で、村田マリ氏が好き放題にやられていたのが見逃されていたのでしょう。



DeNAが運営していた10サイトのすべてが停止されていて、コンテンツが見えない状況になっています。数日前に確認したところで、筆者の運営する複数のサイトからも、引用が見られましたが、引用だけでは私も引用する事があるので、特に問題はありません。ただ、リライトであったり、文章の丸パクリについては、さすがに実態を調査しないといけないと思っていましたが、見れない状況になっているので実態調査が面倒になっています。

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DeNAのWELQ問題でクラウドワークスの業績にも悪影響がありそう

  • 9 December 2016
  • のぶやん

DeNAのWELQ問題で、クラウドワークスの業績に悪影響が出る可能性が出てきました。DeNAがWELQなどのサイト外注先として使っていたのは、ランサーズであったり、クラウドワークスなど、新興のクラウドソーシング企業だったからです。こうした企業では、DeNA以外にも大手からの受注があったとみられていますが、質を無視して量産していた手法に使われていた『リライト』という手法が著作権違反だという批判などもあって、クラウドワークスに発注する大手は減少するとみられています。

クラウドワークスの株価

http://crowdsourcing.yahoo.co.jp/

赤字のクラウドワークス

クラウドワークスの事業は、2016年9月決算資料によると、ワーカーが100万人を突破しています。2015年から見ると、一気に2倍に急増した事になり、クラウドワークスの知名度が高まっている事が見て取れます。一方で、稼げている人がほんどいないという現実があり、登録者数が増えていても、実際に稼げている人がほとんどいない(20万円超えた人が111人)事が公開された資料からも分かります。

クラウドワークスは、大量に記事発注を請け負ったとしても、その単価が激安であれば、仲介手数料で受け取れる金額などごくわずかなものです。例えば、DeNAが2000円で100記事の記事を発注したとしても、その金額は20万円にしかなりません。クラウドワークスがたとえ、そこから20%のマージンを受け取ったとしても4万円なのです。4万円×30日=120万円(月額)であり、DeNAレベルの大量発注でこのレベルしか稼げないようなモデルであれば、クラウドワークスが赤字なのも理解できます。

自分だったらクラウドワークスを通じてブラック企業と一緒に働きたくないなーと思うので、私が外注先としても選ぶことはありません。こういう会社とはお付き合いをしないのが一番なんです。優秀なライターが登録して活躍しているようにはとても見えないのです。

誰も幸福にしないビジネス

クラウドワークスで誰でも出来る仕事が『ライター業務』です。大学生などでもライター業務ならできて、お小遣い稼ぎを出来るというのがクラウドワークスになっています。しかし、実態としてはDeNAのWELQが示したように非常に低品質の記事を発展途上国も顔負けの1文字0.5円(2000文字で1000円)などという金額で請け負う事になるので、完成した記事が良質な記事とは程遠いものになっていました。このような状況では、クラウドワーカーとして働く人たちは、不幸な状況に置かれていたと言えるでしょう。

クラウドワークスは、低賃金労働者を大量に働かせるビジネスモデルでは、赤字を解消する事が厳しいと考えられます。100万人の登録者がいるにも関わらず赤字というのは相当に深刻です。その理由としては、回る金額が非常に安い案件ばかりになっているので、クラウドワークス自体の取り分が非常に少なくなっている為です。激安ライターから更に手数料を搾り取ろうとしても、搾り取れるお金なんて知れてます。

搾取ビジネスに慣れ過ぎたDeNA

DeNAは、ゲーム事業の収益率が以上に高かった事もあって、世の中のビジネスの収益率を安易に見積もり過ぎていたのかもしれません。実際には、世の中にゲーム事業ほどに儲かる事業は皆無でしょう。ゲーム事業が不振になったからと言って、同じように収益があがる事業を求めるというのは、それ自体が無理があったのでした。もっと足元を良く見て、じっくりと成長分野を自社で育てていこうとする気持ちがDeNAにかけていたのでしょう。

通話アプリCommなどにしても、成功していたLINE社などを真似していただけで、自分たちの事業として事業に対する愛着などありませんでした。その愛着がないと、事業に対する態度がユーザーに伝わってしまって、それで事業が失敗する羽目になるのだと考えられます。

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DeNAが運営するWELQ閉鎖から、DeNAパレット事業10サイトが全滅!記者会見に9サイト運営の村田マリ氏が現れず。

  • 9 December 2016
  • のぶやん

激安でライターにリライトさせて、上位表示させるという手法がインターネット上で批判を集めています。特にDeNAなどが運営する医療情報系サイトWELQが行っていた行為は、激安の外部ライターに医療情報をリライトさせる手法だった事が批判を浴びて、サイト閉鎖に追い込まれる事態となりました。強引なSEOなどが問題ではなくて、問題となっているのは、ブラック労働の金額で激安ライターを通じて著作権などを無視してリライトさせ、その責任をライターに押し付けていた事と、医療情報で嘘をばら撒いていた事でした。

キュレーションメディアと称して、DeNAが2015年10月30日から4媒体「welq(ウェルク)」、自動車系の「GOIN(ゴーイン)」、投資・保険の「Upin(アップイン)」アニメ・エンタメ系の「PUUL(プウル)」を開始ていました。合計で10媒体を管理下において、『DeNAパレット』と称して、事業の1つとしていました。

2015年12月8日に開催された記者会見

 

元ウェブテックアジアの社員を採用

キュレーション・サイトの立ち上げには2014年に買収したインテリアに関するキュレーションサイト「iemo(イエモ)」(今回非公開化されたサイトの一つ)の運営会社の代表取締役だった村田マリ氏(現DeNAキュレーション企画統括部長)と親交のある元ウェブテック・アジアの関係者が関与していた

出典:日経BPnet 2016/12/2

元ウェブテックアジアの人間を村田マリ氏が紹介して、社内で議論をした上でその人物を採用に至ったというのです。ウェブテック・アジアなどは、『バイラルメディア』と呼ばれるメディアを運営していて、画像などを大量にインターネット上からかき集めて、それでアクセスを取る手法が繰り返されていました。記者会見では、こうした人間を採用する事の是非はあって、南場智子さんが最終的には、反省してやり直すという事で、認めたという事です。

記者会見に村田マリ氏が現れず

記者会見には、現場責任者となっていてMERY以外の9サイトを運営していた村田マリ氏が現れませんでした。サイバーエージェント系から、会社を立ち上げてiemoを設立して、そのiemoをDeNAに買収させた人物です。DeNA南場会長が『信頼している』としている人物ですが、iemoなどが急成長した背景を知っている人は、本当に信頼できる人なのかと疑念を向ける人もいました。

激安ライターを使って大量に記事を仕上げる手法は、2ch系サイトからコピペする作業をライターに置き換えて、SEO対策を施したものでした。いわば、原点が2ch系サイトであったり、バイラルメディアであった訳で、グレーゾーンである事は多くの業界関係者が認識するところではありました。村田マリ氏は、iemo以前にコントロールプラスというサイトをやっていたのですが、これを2012年に売却しています。しかし、この元コントロールプラスが運営していた『デート通』は、WELQ問題が出てきた2016年11月30に閉鎖されました。

DeNAがiemoを買った違和感

DeNAがiemoであったり、MERYなどを買った時には、合計で50億円とされた金額には、多くのIT企業の関係者が『そんなに金額を出していいのか』と驚いていました。その企業は、急成長を遂げていましたが、実態としては、安いライターが書いたような記事を量産して、上位表示するという非常にグレーゾーンでバイラルメディアが行っている手法を取り入れたようなやり方で、技術力などもほとんどないような企業でした。このような企業を億単位の金を動かして買いに出るのは、DeNAぐらいのものだったでしょう。

iemoであったり、MERYなどの市場で大した評価されていない記事を量産する企業が高値で売れた事で、多くの企業がそうした形態が『社会的に評価されたのかもしれない』と勘違いを持ちました。実際には、DeNAが1人で勘違いを起こして誤った買収を行っていただけでした。そもそも、企業価値が低い企業、もしくは社会的に評価されない事業を行っている会社を高値で購入していたのでした。

DeNAがMERYを非公開にできない理由

当初非公開になったのは、WELQなど村田マリ氏が管轄する9サイトだけで、唯一MERYだけが公開された状態になっていました。


DeNAがMERYを非公開にできなかった理由は、MERYを運営するペロリ社を買収した金額が高かった(記者会見で発表していたのれん代26.5億円)ので、このMERYを完全に停止した場合には、26.5億円ののれん代減損処理を迫られるからでしょう。こののれん代の減損処理を迫られた場合には、iemo7.9億円、Find Travel1.3億円、MERY(ペロリ)26.5億円という事で、合計すると35億円ほどの減損処理を迫られる事になり、DeNAにとって経営ダメージはそれほどでないにしても、社長の責任が問われて、社長引退はほとんど確実と言えるでしょう。下手をすれば、会長の南波さんにも責任が及ぶ可能性があります。

MERYは、記事を精査するとして、結局はすべての記事が非公開となりました。MERYで残っていた記事の大半は、アフィリエイト記事だらけであり、それがステマの疑念を持たれたからです。実際にMERYの疑われる記事を取り除いた結果、ほとんど広告だらけになってしまっていて、MERYが単なる広告を配置するサイトになっていたので、中途半端に公開してもダメだと認識したのでしょう。

DeNAに求められた成長維持

DeNA経営陣には、株主からゲーム事業のように成長し続ける声を期待する声が強くあり、記者会見において『利益を出さないといけないプレッシャーがあった』と述べています。DeNAのゲーム事業は、ガラゲーの落ち込みが激しくて、スマホの伸びがそれに追いついていない現実があります。新しい成長分野を見つけないといけないという事になっていますが、実際にゲーム事業(いわばギャンブルのようなもの)ほど儲かる事業などあるはずもなく、苦労せずに楽して稼ぐと思って見つけた成長分野がグレーゾーンにあったiemoやMERYの買収でした。はっきり言って、他社が手を付けないにはそれなりに理由があったのに、『DeNAは、この分野に無知だった』と言えるでしょう。

DeNAの場合には、今回のDeNAパレットと称するキュレーション事業をこのままの形で継続する事は不可能であり、減損処理を迫られる事はほとんど確実とみられています。成長を急ぐあまり、周囲の反応などが見えておらず、それによって単なる買収の失敗にとどまらず、企業価値ブランドや信頼事態を大きく損ねる事になってしまいました。

サイバーエージェントも記事を量産

サイバーエージェントは、メディア事業で後れを取るまいとして、Spotlight(スポットライト)など大量の記事を量産する事を行っていました。ただし、サイト自体のアクセス数が伸びなければ、すぐに撤退するという事を繰り返していて、ほとんどのサイトは成功せずにすぐに閉鎖されていて、事業としてあまり成功していなったので、注目される事すらほとんどなくて、炎上騒ぎなどにもなりませんでした。

DeNAのWELQの場合には、医療系サイトで上位表示されるなど、一応のところは事業として成功しているように見えてしまったので、『こんなやり方でビジネスするな』と炎上騒ぎになりました。

他社も同様のサイトで対応

サイバーエージェントのSpotlight(スポットライト)であったり、リクルート系のファッションやグルメ情報の「ギャザリー」で4分の1にあたる1万6000件の記事を非表示にして、確認作業を進めているという事です。

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DeNAがMERYの掲載も停止へ!激安ライターにリライトさせて『自分だけ儲ければいい』DeNAが大炎上

  • 6 December 2016
  • のぶやん

ガラゲーで飛躍した事によって短期間で東証一部上場となったDeNAは、スマートフォンに対応が遅れた事で、業績の伸びがストップしてしまいました。そこで、大した手間がかからずに利益を出せそうな分野である超激安ライターにリライトを外注して、それでSEO対策を施した文章をインターネット上に大量におく事で広告料を稼ぎだそうと考えました。ライターから搾取するばかりではなくて、原文を書いた人の引用もなしに原文そのままリライトしたりして、自分たちだけ儲けようとするビジネスモデルで大炎上しました。

DeNAに見られなかったのは、売り上げ・利益の上で大企業に成長して、一部上場企業になったにも関わらず、他人の事を軽んじて、『自分たちだけが儲けられればいい』と考えてしまった事です。会社というものは、社会全体にとって有益なビジネスを生み出さないと、ずっと生き残っていく事は出来ないでしょう。自社の努力なしに他人から搾取してぼろ儲けしようとしていたDeNAが炎上したのは当然であったと言えるでしょう。

激安で外注されたライターがDeNAの事をどのように考えるかであったり、DeNAに文章をパクられた人がDeNAに対してどのようなイメージを持つかを良く考えてビジネスしてほしいです。大きな企業になればなるほど、周囲の人たちにどんなメリットをもたらすかというのは、非常に重要でしょう。文章の引用して相手にもアクセスがいくようにしたり、金銭を分配するなどして利益配分に努めたりという企業努力が必要でしょう。『自分だけ儲けたい』という考え方では、評判良い企業にはなれないでしょう。

DeNAが休止した10サイト

・WELQ(ウェルク):医療
・iemo(イエモ):インテリア
・FindTravel(ファインドトラベル):旅行関連
・cuta(キュータ):出産・子育て
・UpIn(アップイン):マネー
・CAFY(カフィ):料理
・JOOY(ジョーイ):メンズファッション等
・GOIN(ゴーイン):自動車
・PUUL(プウル):マンガ
・アニメ ・MERY(メリー):女性向けファッション等

激安で外注していたDeNA

DeNAがキュレーションサイトで行ったのは、自社でユーザーを抱えずに『クラウドワークス』であったり、『ランサーズ』など、自社と全く関係がない個人に対して、オンラインを通じて激安で外注するというものでした。自社が全く関与しない事で、ほとんど原文と同じようなリライトコンテンツなどの責任をライターに押し付けて、安価に大量の記事を仕上げる事でGoogleの検索エンジンの上位を独占して稼ぐというモデルを構築しようとしていました。

いつでも切れる外注に1文字1円以下という激安で発注をかけて記事を完成させ荒稼ぎしようというモデルは、DeNAにとって稼ぎやすい方法でしたが、受注側のライターにとって全く何もメリットがないという大きな問題を抱えていました。『ライターなど単なる使い捨てだから』という事で大量に書かせていたのですが、その使い捨てのライター達が提出してきた文章のほとんどは、やはり使い捨てレベルの

ユーザーを抱えるコストは大きい

NAVERまとめのようにユーザーを参加させて、インセンティブを配布するようなシステムを構築すると、アクセス管理などでシステム維持費に大きなお金がかかって黒字までに長期の時間がかかってしまいます。NAVERまとめがこれだけ多くのアクセスを集めているのに他社が容易に真似できないのは、NAVERまとめのモデルに非常に大きな手間がかかるので『あまり儲かるように見えない』からです。

実際、NAVERまとめでは、ユーザーのPVをサーバー上で非常に慎重に管理する必要性が求められますし、毎月のようにインセンティブを振り込むという作業(当初は手動で行っていたという事です)まで発生する事になります。ユーザーを管理するサイトを立ち上げて、実際にPVに応じてインセンティブを配分するようにするのは、ユーザー側から見るとやる気のでるサービスである一方で、運営側からすると負担の大きいサービスであると言えるでしょう。しかし、ゲームを運営・管理する事ができるノウハウがあるDeNAが出来ないビジネスモデルとは思えません。やはり、そこには『利益が出るかどうかわからない』という難点があるものと思われます。

外注で質を確保できない

DeNAのように外注して外部の激安ライターに文章を書かせた場合には、『文字数を稼げればいい』と思ってしまうので、誰も真面目に書こうとはしません。1文字1円以下の激安単価では、文章はオリジナルの非常に乏しい『リライトツール』などを使った書き直し文章になり、下手をすれば本文がそのままという事もあり得ない訳ではないでしょう。1文字1円などという外注では、要求をいくら多くしても、書く側は『いかに手を抜くか』ばかりを考えてしまうでしょう。

NAVERまとめのインセンティブのようなシステムであれば、ユーザー側が『自分のアカウントで良い文章を書いて、多くの人に見てほしい』という動機づけになります。NAVERまとめ上にあるアカウントが自分のものであり、記事が自分のものであるという認識があるので、長期的にいかに記事を育てるかであったり、長期的にいかにアカウントを育てるかという事を考えるようになり、全く違った視点でサービスを見るようになります。そして、多くのユーザーがそのようにサービスに関与する事こそがNAVERまとめを支える最大の原動力となり、巨大サービスに成長しました。

記事を激安で買い取るモデル

DeNAの考えたモデルというのは、自社でユーザーを抱えず、外部ライターを1回きりで使い捨て、公開された記事の権利だけ100%頂いてぼろ儲けするという方法でした。DeNAが発明した技術という訳ではなくて、Nanapiであったり、iemo、MERYなどのサイトで盛んに行われていた事をDeNAがiemoとMERYを買収した後に本格的に乗り出していったビジネスでした。

ほとんど原文と同じような文章である事に対して、外部ライターにすべて責任があると文章で責任を押し付けたところで、DeNAなど外注して掲載した側が責任逃れする事は出来ないでしょう。外注側が記事の書き方を指導している訳ですし、何よりもライターが責任を負えるほどの金額を受け取っていないからです。外部のライターにどのように指導しようとしても、結局のところは支払った金額レベルの文章(=リライトとコピペ文章)しか完成しないからです。

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インターネットで稼ぎたければ、クラウドソーシングで絶対に働かない事!搾取されるライター達

  • 4 December 2016
  • のぶやん

インターネットで稼ぎたいというのであれば、単純労働者になればなるほど稼げません。特にクラウドワークスであったり、ランサーズみたいなブラック企業ばかりが集合する非常にやばいサイトに登録して、稼げると勘違いしたら大間違いです。これらのサイトで稼いでいる人は、ほとんどプログラマーばかりで、プログラマーが1日で終えるような作業で稼げるというのであれば、やってもいいかなという案件をこなしている人たちです。誰にでも出来る安い案件のライター業で稼ぐのは至難の業ですのでやめといた方がいいでしょう。

ライターをやるなら自分のブログ

ライターをやるのであれば、いかに最初に収益にならなくても、自分でブログをやるのが良いでしょう。自分でブログであったりサイトをやりながらノウハウを身に付けて、外注するのも良いですし、自分で記事を書き続けるのも良いでしょう。最も良くないのがクラウドワークスであったり、ランサーズを利用して物書きになってしまう事です。超低賃金で人の為にボランティア労働を行っているような状況になってしまいます。

ライターの案件を見ると、数百円のものなど完全にブラック案件が大半であり、良くても数千円の案件が多いという特徴があります。こういった案件をいくらこなしたところで、全く稼げる訳ではありません。本当に稼ぎたいと思うのであれば、自分のブログをやったり、自分でサイトを作れば、1ヶ月で10万円を超える収入を得られる可能性が開けます。ライター案件で1ヶ月10万円を稼ぐというのは、かなりの労働力を酷使しないとできませんし、それに1ヶ月10万円稼いだとしても何も自分の手元には残りません。自分でサイトをすれば、10万円以上を稼ぎだして、更に自分の手元にサイトを残して次の月もそれ以上の金額を稼ぐ事が出来るようになるでしょう。


プログラムスキルを使って自分で稼ぐ

受注を受けられるぐらいのプログラムスキルがあるのであれば、ウェブサービスを作って自分で稼ぐ方法を模索するのが良いでしょう。最初は、どんなサービスが作れるか分からなくても、試行錯誤したり、いろいろと試しているうちに自分の持っているスキルで出来る事も見えてきます。受注を受けて人の為に時間を使ったところで、交渉であったり、要求に時間を使うだけで、個別の注文というのは汎用性が少ない事が多いので自分の将来スキルにちっとも役に立たない事も多いです。

自分でサービスを開発する事が出来れば、そのサービスを自分のもにしながら発展させていく事も可能になるでしょう。そうすれば、受注した金額以上のサービスを作って、次々とお金を生み出す原動力にしていける可能性があります。他人のサービスを手伝うのであれば、会社で働いたり、派遣社員にでもなった方が待遇がマシでしょう。

ブラック企業を相手にしないのが一番

ブラック案件を外注しているブラック個人・ブラック企業を相手にするのは、人生の無駄だと思った方が良いでしょう。単価1000円のライター業務なんて、いくらこなしたところで大した金になりません。さらにクラウドワークスであったり、ランサーズなどの仲介企業がその少ない報酬から中抜きするのでどうしようもありません。こうした個人・企業とはお付き合いしないのが一番なのです。

ホワイト企業というのは、そもそも求人数の数が少ないので、『紹介で入社できる』という場合が少なくありません。一応、形式だけの面接はありますが、紹介なのでほとんど合格するような面接で、紹介者と一緒に挨拶に行ってお互いの感触を確かめて、『それではお願いします』みたいな形で決まるケースも多いです。ホワイト企業ほど人がなかなか退職しないので、退職した人の穴を埋めるのは紹介で十分に足りていたりするのです。

自分の記事資産を持つことが大事

記事を頑張って書くのであれば、人の為に書いて搾取されるのではなくて、自分の為に書きましょう。特定の分野で5000文字を100記事ほど書けば、どれかのページが検索エンジンで上位表示される事が期待できるので確実に稼ぐ事ができます。1日300円の広告収入であったとしても、1年間にすると300×365=10万円以上の収入を手にすることができるので、全く馬鹿にできません。5000文字を100記事書けば、ジャンルによっては、1日300円以上の収益を期待する事ができます。そうすれば、1年で10万円の収入が得られる訳です。ランサーズであったり、クラウドワークスのような場所で働かなくても、ブログに記事を追加する事で更に稼ぐ事が期待できます。

インターネットは、書籍と違うところは、利用者がどんどんリンクを辿るので、ページ数が多ければ多いほど、サイト数が多ければ多いほど有利になるという傾向があります。自分の記事資産が多ければ、それだけ多くの人に見て貰える可能性が高まりますし、自分のサイトにリンクを張る事によって、多くの人に自分のサイトで循環して貰う事が出来るようになります。


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WELQで大炎上したDeNAが外注先として利用してたのが上場企業で地雷案件ばかりで炎上したクラウドワークスだった罠

  • 4 December 2016
  • のぶやん
クラウドワークスIR
クラウドワークスIR
クラウドワークスIR

医療系サイトとして検索エンジンで上位を独占していた『WELQ』がインターネットで大炎上して、NHKまでニュースで取り上げる騒ぎになりました。そのWELQを運営するDeNAが外注先として使っていたサービスが上場企業であるクラウドワークスだったという事実が発覚しています。しかも、DeNAとして発注していた訳ではなくて、自社の名前を伏せたうえで、誰が発注者か分からないようにして発注をかけていたというのだから呆れます。

クラウドワークスが稼げない件

クラウドワークスと言えば、、2016年2月にクラウドワークス社が公開した「2016年9月期 第1四半期決算説明資料」によると、2015年12月末時点のユーザー数は79.5万人いるのに対して、20万円以上稼いでいるのが僅か111人と公表されました。80万人のユーザーがいるとしていながら、まともに稼げているのが111人しかいないという事実にインターネットでは『これは酷い』という声で溢れていました。更に『稼げているのは30~40代の専門職ユーザーが中心』という事で、稼いでいる人も働き世代のパワフルな技術力ある人しか稼げていない実態が更にこのビジネスの悲惨さを物語っていました。



平均で月収20万円以上を達成したユーザーというのは、僅か111人だけという事で、これを割合にすると全ユーザーの約0.014%ほどしかいない計算になります。この状況を言いかえれば、ほとんど稼げる人がいなかったといっても良いでしょう。月収20万円超えのワーカを増やす為に『プロクラウドワーカー』制度を設立したとしていますが、『そういう問題じゃないだろ』と思わず突っ込みたくなるわけです。20万円を超えるというのは、クラウドワークスで生活できる人が100人程度しかいないという事で、それは働き手としては全く夢も希望もない世界なわけです。単なる安く低賃金で働く労働者になる訳です。

これはクラウドワークス自身が公開した資料であり、会社の本質を最も良く示す資料として提示している訳です。クラウドワークスはこんなに魅力的ですよ!と会社が言ってる資料が全く魅力的に見えず、むしろブラックに映ってしまうというのは、かなり深刻な事態でもあります。こんな状況ではとても働く気にはなれないと思います。

クラウドワークスは手数料を取るべきではない

このような状況においては、クラウドワークスは、『労働者から手数料を取らずに労働者にその分のお金を還元する』ぐらいの事をしないと、良い労働者が集められるはずがありません。そもそも、優秀な人がこんな低賃金で働けるわけがないでしょうし、『空いた時間に少し稼ぎたい』というほど簡単に稼げる仕事の単価であれば、ライターのように激安のブラック案件しかないのがオチでしょう。もともと少ない報酬から更にクラウドワークスが手数料を取るというのだから、労働者を奴隷と勘違いしているとしか思えないブラックサイトに見えてくる訳です。

クラウドワークスは、お金を支払う企業側の事情を考える事は必要でしょうけど、同時に働く側の事情をもっと真剣に考えないと、誰も働き手がいない状況になるでしょう。メールアドレスのユーザー登録を済ませたとしても、実際に稼働している人が多くなかったり、仕事をするのが1回、2回程度だったりして、実際にはほとんど稼働しない、もしくは稼がないユーザーが多いのでは、サービスを維持する事すら難しくなってしまうでしょう。先ずは、多くのユーザーに利用して貰う事を想定して、ユーザーにとって便利なサービスであるべきですね。

赤字になっているクラウドワークス

クラウドワークスは、現状においてかなりの赤字を出している事が公表されています。営業利益が10.5億円で、営業赤字が8.5億円なので『相当に大きな赤字』と言えるでしょう。こういう仲介ビジネスというのは、本当に少人数で行えば良いものにして、社員を10人ぐらいに絞り込んで、利益を出す方法を模索する方が手っ取り早い気がします。利益がそれほど大きくないにも関わらず、従業員数が100人を超えているというのは、インターネット企業としては無理しすぎだと思います。

稼働のユーザーが拡大したとしても、利益を急速に伸ばすのが難しいどころか、競合他社もいる事で独占市場でもない中で、収益をどんどん拡大していくのは容易ではないでしょう。クラウドワークスでは、『個の力を最大限に発揮して、社会の発展と個人の幸せ』としていますけど、このような報酬体系において『人がワクワクしながら働ける未来』を創造するのはとても無理というものでしょう。従業員数を大幅にカットして、その分だけワーカーの報酬を増やすような体系を整えないと難しいと思います。


 

伸びているクラウドワーク利用

実際に上記から数か月後の2016年11月に公表された『2016年9月期通期 決算』を見てみると、クラウドワークスの契約総額はそれなりに伸びている事が分かります。契約総額が伸びて、2016年の最終四半期営業収益が3億2800万円をあげたという事です。しかし、人件費だけで最終四半期に2億7千万円ほど使っている状況で、最終四半期4億8600万円の支出があり、四半期だけで1億円以上の大赤字の状況に変わりありません。年間だと5億円もの赤字が出てしまっています。


このような赤字を解消する為には、クラウドワークスの契約総額が伸びて、特に宣伝費用などをかけなくても売り上げが上がるようにしていく必要があります。しかしながら、大量に記事発注を行っていたとみられるDeNAのWELQとその他のサイトの記事発注が停止される見通しである事は、クラウドワークスから見ても、かなり痛手になる事は間違いないでしょう。

クラウド外注の競争環境が激化

最近、ライティングの外注は、クラウドワークスであったり、ランサーズ以外の企業も数多く参入してくる市場になりました。ライターさえ確保できれば、誰でも容易にできる仲介ビジネスだからです。例えば、インターネットサーバーをやっているヘテムルでも記事の外注が出来るようになっていますし、記事を外注しようと思えば、1記事0.5円ほどで簡単に外注できる環境が整っています。

私が記事を外注する場合には、直接インターネットで募集して履歴書を提出してくれる人にクラウドワークスやランサーズよりは、もう少し多めの報酬で働いて頂いています。クラウドワークスやランサーズで低価格で記事を書いて貰ったとしても、誰が書いたか分からないような文章で、どうせ手直しが必要になるので二度手間になるからです。更にコピペ&リライトの問題なども発生しやすいのでどうしようもありません。

DeNAが出資するエニタイムズ

DeNAは、いろいろな出資を行っていますが、ランサーズやクラウドワークスと類似する企業に分類されているエニタイムズという企業に5000万円の出資を行っています。2013年5月に設立された企業で、既に3年以上を経過していますが、今ひとつ成果が出ていません。もたもたしているうちに、クラウドワークスが2016年11月15日にスキル売買のC2Cビジネスに参入すると発表(名前がWow!meという最悪の名前)したので、成果が出ていないうちからエニタイムズに非常に驚異の競合が現れたという事になります。クラウドワークスとしては、今までより売り上げを伸ばすには、スキル売買の分野まで手を広げないと難しいと判断したとみられています。

ちなみにビジネスの知恵袋さんの知恵を引用しますと、『エニタイムズのビジネスモデルでは、単価5000円前後で手数料収入が15%なので、1件成立につき750円の収入になります。この単価だと、1000万円稼ぐには1万件以上のマッチング成立しないといけません。スケールさせられるかが大きな鍵になります。』と書かれてありますので、かなりのスケール規模の受注を受けないと、社員1人の給料を支払う事さえ難しいという事になります。フリーマーケットやホテルのように物を扱うビジネスならば、かなりの個数をさばいて手数料を手にする可能性が見えてきますが、人を扱うビジネスでは、かなり単価を上げないと厳しいと言えるでしょう。1日100件の案件をまわしたとして、750円×100件=75000円×30日=250万円でようやく会社として回るといったところでしょうか。

人が動くと交通費などが発生する

エニタイムズのビジネスについては、家事を7500円で受けたという女性が紹介されていて、『好きな事をやっているので楽しんでできる』と紹介されています。実例を見ると、ランサーズやクラウドワークスと違って、労働者の側から提案して、特技をアピールする場となっているのは、確かにブラックになりづらい構造はあると感じます。ただ、問題点となるのは、交通費などをすべて個人が負担する事になるので、意外と高くなるという点です。私が得意分野で引き受けるのであれば、1回動いて2万円以下だととても無理だと思います。例えば、パソコンを初心者に気軽に教えるという作業で、2000円とか、3000円などという価格はあり得ない価格で、実際に教えるとなると2万円とか3万円という価格になってくるでしょう。

エニタイムズ側としては、いかに単価を高めるかは収益性に直結するので、専門的な人材をいかに確保するかに集中していく必要がありそうです。また、専門的でなかったとしても、1ヶ月契約が可能で単価を高くするなど、1回当たりの成約単価を高めなければ、事業として成立させるのは難しい気がします。

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DeNAが医療系サイトWELQのパクリ&リライトで大炎上!医者も呆れるパクリ内容にネット炎上

  • 4 December 2016
  • のぶやん

全く第三者で関係のないNHKまでもがDeNAが『パクリとリライトで構成してた』と認めざるおえない事になってしまった医療系サイトWELQを報道しています。今までは、NHKは特定の企業に批判的な報道をあまり行ってきませんでしたが、今回の炎上騒ぎがいかに社会的に大きな反響があったかを理解できるニュースになりました。

ゲーム事業の低迷による焦り

DeNAが医療系サイトWELQで、外部ライターに激安価格で発注してライティングさせて自分たちだけぼろ儲けしようとした事には理由があります。ガラゲー携帯電話からスマートフォンの携帯電話に対応できずに、利益が落ちていたというのです。DeNAは、既にゲーム事業で利益が出ない事にいらだっていて、新しい事業の柱として『キュレーション事業』というものに期待をかけており、この事業を『次の主力事業』として意気込んでいました。しかしながら、その実態というのは、ライターに激安で発注をかけて、他人のコンテンツを勝手にコピーしてリライトした記事を大量に公開してGoogleなどの検索エンジン上位を支配するというものでした。

DeNAのゲーム事業で利益が出なくなってしまった体質における焦りは、『手っ取り早く利益になるライター事業』へと向けられていって、ライターから搾取して、他人のコンテンツを勝手にコピペ&リライトすると言う形で広告をどんどん掲載してぼろ儲けしようという非常に悪い方向に向かっていってしまったのでした。何が悪いかと言えば、ライターに激安の金額で丸投げして他人のコンテンツをコピー&リライト(書き直し)して、それを公開するというやり方で、自分たちだけボロ儲けしようとしていたことでした。

手っ取り早く稼ぎたいDeNA

DeNAは、ゲーム事業でプラットフォームを手にして『手っ取り早く稼ぐ方法』に慣れてしまったので、コツコツと稼ぐ方法を育成してきませんでした。スマートフォンが出てきたときに対応が遅れてしまって、スマートフォン分野においては、Google社、Apple社などに事業の柱を握られてしまって、プラットフォーマ―からアプリ開発会社に格下げになってしまったのです。こうした状況でDeNAのゲーム事業の利益が伸びなくなっており、そのような中で手っ取り早くなんとか稼ぐ方法を模索していました。その中で出てきた事業が『キュレーション事業』だった訳です。

キュレーション事業には、2009年から開始していたNAVERまとめの存在が日本で異色の輝きを持っていて、DeNAもNAVERまとめのような巨大サイトを持ちたいと思った事は間違いないでしょう。しかしながら、NAVERまとめが2009年から7年間も継続しているのに対して、DeNAはそんなノウハウもなければ、同じことをやっても負けると分かっています。そこでDeNAが目を付けたのは、簡単にサイトを構築して、安いライターに大量に書かせてぼろ儲けできる事業を行っていた『パクリ&リライトのメディア事業』でした。この事業には、大きな企業がやるには難しいパクリ批判のリスクが付きまといますが、『NAVERまとめが大丈夫ならこれも大丈夫でしょ』みたいな甘い考えがあったのかもしれません。

DeNAの今後の事業に影響あり

DeNAにとってみると、このキュレーション事業というのは、これから会社の柱として成長させると意気込んでいた事業でもありました。それだけにMERY以外の9サイト全てが停止に追い込まれた事は、DeNAの事業全体にとってもかなりの影響があるものと考えられます。金銭的な影響というよりは、今まで2年間をかけて買収してきて、お金、時間をつぎ込んできた事業自体の大幅な見直しが必要になる事のダメージが非常に大きいと言えるのです。DeNAとして少なからずリソースをつぎ込んできた事業であり、他の事業が成長しない中で唯一成長できた事業でもありました。

DeNAの主力であるゲーム事業など、他の事業の業績は横ばいであり、急激な伸びを期待できる状況にはありません。ゲーム事業は、当たり外れが大きくて、安定した事業として収益を上げる事ができません。このような状況で、会社として安定するためには、ゲーム事業以外の主力事業を持つ必要が出てきます。LINE社がスマートフォンのLINEで大ヒットしたようにスマートフォンの事業で強みを持つ必要があった訳です。しかし、今回の炎上騒動で、メディア事業が今後も成長できる見通しが立たなくなってしまいました。

ゲームのように稼げる事業はない

日本国内において、現在の状況でゲームのプラットフォーマ―ほど稼げる事業と言うのは、ほぼ考えられません。スマートフォンのゲーム事業でイケイケのサイバーエージェントですら、現在は大赤字でAbemaTVという新しいまともすぎるメディア事業に乗り出しています。サイバーエージェントは、このAbemaTVに社運をかけて、非常に大規模な投資と、TV局と組んで藤田社長が中心となって懸命になって取り組んでいます。こうした姿勢は多くのインターネット視聴者を引き付けていて、AbemaTVの利用者は順調に伸びています。

DeNAの場合には、株主がばらけている事もあって、藤田社長のようにトップダウンだけで決断していける訳ではないでしょう。AbemaTVのように大赤字を垂れ流して事業をするという事も難しいかもしれません。株主がもう少し短期で利益を出す事を求めている企業であると考える事も出来ます。そういったプレッシャーの中で、どのようにしたら短期で利益をあげられるかを考えた結果、安いライターに大量に外注して、記事を量産するという手法を採用したのかもしれませんが、それはインターネットで炎上する騒ぎを発生させてしまって、会社のイメージを傷つける事になってしまいました。

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