自己顕示欲が強い事は、悪い事ではない場合もありますが、それが強すぎるとマイナスになる事もあります。自己顕示欲が強すぎると、周囲が常に持ちあげないと本人が満足しないので、周囲が疲れ果ててしまうのです。
2人でいてもつまらない
自己顕示欲が強すぎる人と2人でいたとしても、周囲に注目されないとつまらない顔をする傾向があります。一緒にいる人が引き立て役になったり、おだて役にならないといけないので、一緒にいても全く面白くありません。また、社交的ではありながら、面白いネタを持っている訳でもない事が多くて、会話が長続きせずにつまらない傾向があります。
自己顕示欲の強い人の話を周囲が聞いてあげて、『凄いね、あなたはスゴイ』と褒めてあげないと不機嫌になったりします。周囲は、褒める事に疲れてしまうのです。自己顕示欲の人に『会話が上手な人』というのは少数なので、会話が行き止まりになって、つまらない会話になってしまいます。そうすると、友達が一緒にいようという気持ちにならなくなってしまいます。
自分がチヤホヤされないと機嫌が悪くなり、友達・彼氏などは非常に大変な思いをします。長期的には、人がどんどん離れていく原因になってしまいます。
誰よりも優位に立ちたい
自己開示欲が強い人は、他の人よりも優位に立ちたいと思っている場合があり、何でも人と競争しようとします。赤の他人と競争しようというのなら、気持ちも分からなくもないですが、彼氏・彼女とまで競争をし始めて、『私の方が成績がいい』とか『私の方が稼いでいる』とか、挙句の果てに相手を見下したような発言を行う事があります。恋愛において自己顕示欲が強すぎる女性と付き合った場合には、男性よりも優位に立ちたいために言葉で攻撃して、別れる要因となる事があります。
それぞれの人が違って当然なので、比べられるものではありません。例えば、学歴が高いと言っても、それが賢いと同意でない事は誰でも知っている事です。自己顕示欲が強すぎると、自分が他社より優位に立ちたいという事で、自分よがりの考え方になってしまいます。誰かをけなしたところで、自分の実力が高まる訳ではありません。
本当は自分に自信がない
何らかのコンプレックスを抱えて自分に自信がない事が自己顕示欲に繋がっている場合が多いです。幼少期に自分が親から注目されなかったり、逆に注目されすぎたりなど、幼少期の教育に問題がある事が多いです。自信がありげな自分を演じる事で、コンプレックスを解消しようとしているのです。
両親に認められる事がなくて、否定されてばかりだと、『もっと他人に評価されたい』という欲求が起こってきて、自己顕示欲に繋がっています。他人に評価されたいという欲求は、自分を過大に見せたくなったり、自分が優位だと思い込みたいために周囲の人を攻撃したりします。
話を良く盛っている
話を盛るというのは、ビジネスのシーンにおいても多用されます。ただし、自分の状況とかけ離れて話を盛りすぎていると、「嘘つき呼ばわり」されて、信用を失う可能性もあります。単に話を盛るだけではなくて、行き過ぎると虚言癖になります。自分の都合の良いように話を盛りつけて話して、なかったことまで事実のように話してしまうという事です。
虚言癖になって、嘘を日常的につくようになると、友達も離れていって孤独になってしまいます。誰にも相手にされなくなるので、本当にヤバい状況に陥ります。
他社から悪い評価を受ける事が多い
自分の自身のなさから自慢話をしたり、自分の自信のなさから他人をけなしたりすることが多くなるので、周囲の人からの評価は低くなる傾向があります。特に他人を下げたりする行為は、友人関係を極めて悪いものにしてしまいます。本人にそのつもりがなかったとしても、友人から悪く思われて、距離を置かれる事が多くなってしまいます。
自分の好きなものなどが良く見えておらず、他人からの評価を気にして動くことが多いとされています。特に日本では、集団教育の結果から自己顕示欲が強すぎる人を嫌う傾向があります。
自己顕示欲が良い事もある
日本人の場合には、小さい頃から周囲との同調を求められるよう親・先生が圧力をかける場合が多く、子供の個性が伸ばせなくなる事があります。成績が悪い子を気遣って、自分の成績が伸ばせなくなる可能性もあります。周囲が自己顕示欲を満足させるようにうまく「引き立て役」になってあげると、本人がどんどん意欲的になって、能力を発揮する事が出来るようになる可能性があります。
役者などの職業では、目立ちたい、自己顕示欲が強い人の方が成功する事が出来るとも言われています。自己主張が強い事が個性となり、演技でうまくいきやすいからです。