マネジメント

経営管理論は、組織・団体(主に企業)の管理についての実践的な技法(経営管理)の確立を目指す学問であり、経営学を構成する分野の一つ。 20世紀初頭、科学的管理法を提唱し、「経営学の父」と呼ばれたフレデリック・テイラーがその始まりとされており、また「管理原則(管理過程論)の父」と呼ばれたアンリ・ファヨールによる研究により、学問として成立。その後、主にアメリカで研究が発展した。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)

全ての会社員がフリーランス(自由業)になる時代

  • 18 January 2015
  • のぶやん
キラキラ女子

アメリカでは、4人に1人がフリーランス(自営業)の形態で働いている(フリーランスは約5,300万人、アメリカの人口の34%;Freelancing in America: A National Survey of the New Workforceより)のに対して、日本では40人に1人しかフリーランス(自営業)の形態で働いている人が存在しないとされています。日本では、新卒一括採用が定着しており、企業が人を育てて年功序列で給与が上昇していくというシステムが今でも残っていたりします。

日本でも、今後はアメリカのようにフリーランスで働く人材が増加していくものと考えられています。会社のレールに乗って自分を向上させるという事が日本の多くの企業においても限界となっており、自分の能力を自分で伸ばしたり、自分で仕事を開拓したりする事が求められるようになってきているからです。

キラキラ女子

固定費を削減できるフリーランス

企業の側からすると、フリーランスという雇用形態は、固定費を削減する事ができる非常にメリットが高い雇用形態でもあります。フリーランスと言えば、悪く言ってしまえばホワイトカラーの期間工みたいなもので、プロジェクトの必要な期間だけ、必要な人材を外部から確保しようという流れです。ただ、期間工と違うのは、特殊な最先端の技能を持った人が求められる場合が多いという事です。

フリーランスは、派遣会社などを通さずに人脈による「紹介」で仕事を回される事が多いです。その理由としては、仕事の内容が特殊な場合が多くて、信用できる人材に任せたいという場合が多いからです。例えば、会社の機密を扱う部分があったり、有名人などに絡んだ仕事があったりするという事があります。紹介という場合には、履歴書すら不要になって、すぐに仕事を始める場合も多いです。

チームの一員としてのフリーランス

フリーランスは、あるプロジェクトに突然にチームの一員として入り込む事になる場合があり、かなりの適応能力が求められる場合があります。チームのメンバー同士が知り合いであるにも関わらず、自分だけ誰も知らないという状態でチームに入り込んだのでは、仕事に支障をきたす場合も数多くあります。1人で仕事をしている身ながら、いかにチームと交わるかという事が大変に重要になることがあります。

その一方で、全くチームを形成することはなくて、1人で自宅で行える作業を受注しているフリーランスも沢山います。そういった場合には、自分のペースで作業を進めていくことになります。また、フリーのプロデューサーのようにチームの人材をバイトなり自分で外から集めてきて、チーム全体を指揮していくような立場のフリーランスというのもあります。いずれにしても、仕事をプロジェクト単位での受注する事が多くなります。

個人を売り込むフリーランス

フリーランスは、個人のセルフブランディングや人脈などが重要になると言われる事があり、これは確かに個人がフリーランスを行っていく上で重要な事です。はあちゅう氏のように電通などの経歴を活かしながら、個人ブランディングを成功させて、書籍などの出版をしながら人間関係を構築する方法というのがあるでしょう。また、イケダハヤト氏のようにブログを活用してセルフブランディングしていくという方法もあります。

セルフブランディングで生活を成り立たせている個人(成り立たせていなければブランディングは失敗)を見ると、多くの人は非常に有能である事がわかります。例えば、はあちゅう氏のブログなどを見ても、遅刻などを絶対にしないと書いてあったり、ビジネスマナーに敏感であるなど、人間関係に気を使っている姿が見て取れます。会社員であれば会社の立場を代表して人に会う事になりますが、フリーランスというのは、相手と対等な立場の人間として会う事になるので、人間関係に真剣さが求められるという事でしょう。

個人のセルフブランディングの注意点

個人のセルフブランディングの注意点としては、会社員よりも更に社会の変化に敏感に対応できるようにしなくてはいけないという点があるでしょう。言い換えれば、常に自分を変化させて、注目される話題を提供し続けないといけないという事です。同じ話題ばかりだと、いずれ注目していた人も飽きてきてしまいます。いつまでも同じような話題の中心に居たのではダメで、新しい事にチャレンジしていかないといけないという事になるでしょう。

今まで交流していた人と別の人に接点を持ってみたり、今まで自分が話さなかった話題などを提供していく必要が出てきます。勝間和代さんなどは、そういったことに敏感になっており、自分の趣味の分野などで書籍を出版するなど、常に新しい事にチャレンジして生き残りをはかるという姿を見て取れます。また、良いか悪いかは別として、イケダハヤト氏が高知に移住というのもひとつの環境変化として考えられるでしょう(これは私はマイナスに作用すると考えていますけど)。

今まで行ってきた仕事をずっと引き受けるのではなくて、自分を向上させる為に新しい仕事を積極的に始めて、多くの新しい人と付き合いを持っていくという姿勢が重要になってくるでしょう。そうすれば、新しいチャンスで仕事を増やせる機会がめぐってくる可能性が強くなります。

法人化させる為のフリーランスアプローチ

はあちゅう氏やイケダハヤト氏のような形で個人の名前でセルフブランディングでフリーランスをするという方法もありますが、最初から法人化をさせようとしてフリーランス形態をとる人もいます。その場合には、特定のサービスやメディアを自分1人で作り込んで法人化を目指す事などをするので、セルフブランディングというよりは、どちらかと言えば自分の作るサービスをメインに動くフリーランスという事になります。

例えば、ブログを匿名で書いて法人化したり(2ちゃんねるのまとめサイトなどに多い)、NAVERまとめをフリーランスで作って稼ぐような人たちは、それほどセルフブランディングを意識しているとは思いません(NAVER運営側としてはアカウントのブランディングを意識させたいと思っていた感じもありますが、匿名なんでそんなうまくいってませんね)。法人化するのであれば、個人よりもコンテンツなど保有資産に重点を置いていく必要があるという事になると思います。

フリーランスの種類

フリーランスの種類とと言っても様々な形態がある事が想像できます。以下のアメリカの例だと、上から多い順に並んでいるのですが、派遣労働者(Temporary Worker)というのが日本の派遣労働者と違うのかどうかというのは議論になりそうです。良く考えれば、日本の派遣社員というのも、フリーランスで派遣されていると考える事もできます。

・Independent Contractor(独立契約者)
・Moonlighter(本業を終えてから副業)
・Diversified Worker(複数の収入源を持つ)
・Temporary Worker(派遣労働者かバイト)
・ Freelance Business Owners(フリーの事業主、オーナー)

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最近の職場にありがちな「上下関係の弊害」

  • 5 January 2015
  • のぶやん

最近の職場では、正社員、派遣社員、アルバイトなど、労働形態の多様化が進んでいます。このような労働形態が多様化した環境では、チームリーダのマネジメント能力というのは、更に難しくなってきます。プロジェクトリーダーが関わる分野と言うのは、内部の複数の形態からなる社員と、外部の社員という非常に多くの立場の人と関わってくるからです。

自由人が持っている情報

私のように自由にやっている人間というのは、外部の会社に入る事があるのですが、そうすると他の社員さんとは別の立場というものが存在します。それは、他の人よりも自由度が高いので、別の空気を持ち込む事ができるというメリットをもたらす半面で、組織のチームの中に溶け込むのが非常に難しいというデメリットも抱えています。

そして、(多くの会社はそんな事はないんだけど)一部の会社では、私を呼び出しておきながら、話をまともに聞こうとしない。もっと最悪な企業のケースになると、お金を支払っているのだからという上から目線で対等なお付き合いをしようとしてこない。こういったケースで損をしてしまうのは、私を呼び出した会社の側なんです。ほとんどの会社において、内部にウェブマーケティングを理解できる人材がいないので私が呼ばれるケースが多いので、私の話をしっかりと聞いて頂きたい。

組織を離れるメリット

組織を離れる最大のメリットは、誰とでも対等に話が出来るようになるという点に尽きます。組織の内部にいると、組織と自分との関係と言うものが完全に雇用者と被雇用者という関係になります。しかしながら、組織を離れて自分でビジネスを始めた場合には、基本的に「ビジネスパートナー」として仕事を請け負うという事になります。

組織を離れた人でフリーランスが目指すべきは、代替が効かない人材になる事です。フリーランスと言えども、多くの会社の人とかかわる事になるので、顔や名前を覚えて貰うなどの人間関係を大事にしていく事が求められます。最近では、プロジェクトごとにチームを作る傾向があり、あるいは会社を起業するという事もあるでしょうが、そのメンバーに得意分野を持っているフリーランスが入る事も珍しくない状況になっています。

並列の関係の重要性

プロジェクト単位で人を集める事のメリットと言えば、風通しが非常に良くなるので、情報交換がスムーズにいきやすいという事があります。企業の中においては、目的に対するチームを集めているにも関わらず、チームリーダがの意見に逆らうことができなかったり、上下関係がはっきりしている為に情報があがってこないという事が良くあります。成功の可否がほとんどチームリーダーの能力だけで決まってしまうという事があるのです。

移り変わりの激しい(というか不景気の日本)日本において、サラリーマンとして働いているようなチームリーダーが情報の最先端をいっているというのは、ほとんど奇跡のような世界です。ほとんどの場合には、外部の人を入れて、別の視点を取り入れながらチームプロジェクトの成功に導いた方が、現在のリーダーとしては優秀という事になります。現代的なチームリーダーというのは、チームのメンバーと対等な立場でフラットで並列な関係を築いて、それによってチームメンバーの情報をできる限り引き出す事が求められます。

組織から個人になる時代

組織のプラットフォームがコンピューター上で設計されるようになってきており、組織と顧客がインターネットで繋がる事が増えてきています。そういった時代においては、組織としても大きなビルの中に常に大量の人材を抱え込んでいたのでは、コスト高になって競争に負けてしまいます。企業の内部にいる正社員の数は少数で、日常業務を派遣社員などにやらせて、必要な時に必要な人材と契約する形でフリーランスや個人会社の人に仕事を振り分けた方がコストを安く抑えられるという事に企業が気がついています。ただし、この場合にチームマネジメントの難易度の高さが問題になり、相当に優秀な管理者が必要になります。

官僚としての肩書きを捨てて独立したう宇佐美典也さんという人は、「肩書き捨てたら地獄だった」という本を出版されたらしくて、非常に興味深くて、今後が楽しみだと思いました。ただ、この人の政治的な信条を見た漢字では、私とかけ離れているので政治の話は無理そうですね。自分で独立したいという人は数多くいますが、大きな組織を抜けて実際に独立するのは本当に大変なことなんだろうなと思います。多くの人は、フリーで食べていくだけでも精一杯の状況で、自分が組織を離れると、10万円を稼ぐだけでも大変な事が良くわかります。

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周囲にいる人々を巻き込んで協調する手法

  • 12 November 2014
  • のぶやん

家族として一緒に暮らしたり、チームを組んで一緒に仕事をしていたり、友達同士で仲良くしたりする時には、必ず相手の良い点を見て盛り上げられるようにする事が重要だと感じます。相手の良い点を見て盛り上げる為には、自分の事に必死にならずに相手の事を考える余裕が必要になるかなと思います。

ビジネスをする人間というのは、周辺の変化に対応して、どんどん考え方を変化させていく必要性があります。数年前までの常識と、現在の常識では異なると言うことは、ビジネスでは良くある事です。例えば、スマートフォンが登場した2009年頃と現在を比較すると、ウェブサイトといったところでスマートフォンに向けて作るのが常識となっています。

周囲の人と協調する能力

サッカーは、チームでプレーするものだという事で、サッカー選手として能力を発揮する為に必要な事は、個人プレーよりチームを重視する姿勢だと言われています。それは会社でも同じことで、周囲の人を巻き込んでいかに自分の立ち位置を作るかと言う事は、会社において最も重要なことなのだと思います。優秀とされる人の多くは、周囲の人との協調がうまく取れています。

周囲の人と協調をしていくという事は、相手の良い点を見るという事であり、悪い所をできるだけ無視していくという事でもあります。そういった姿勢を持つと、どんな人とでも上手にコミュニケーションができるようになるので、仕事をする上で有効に作用するようになります。どうやって周囲とコミュニケーションを取るかというところは、仕事において非常に有効に作用してきます。

周囲と協調する具体的手法

周囲と協調性を保つ為には、普段から積極的に努力していく必要があります。業務改善の中においても、周囲と強調していくという事は、最も大切な能力のひとつであると言えます。会社の従業員であれば、会社で過ごす時間が非常に長くなるので、コミュニケーション能力を磨くことがとても大切になります。

会社の内部において何か重要な情報を得ておきたいと思うのであれば、日頃から雑談を重視してコミュニケーションをとっておく必要があります。何かの情報というものは、日々の会話の中で日頃から交流している人に対して教えるものだからです。会社の上司と仲良くしていれば、会社の意思決定についての情報を得る事もできる可能性が高まります。

・時間より早く出社して雑談する時間を確保する
・何かあったら話しかけてみる
・簡単にお願い事をしたり、されたりする
・誕生日を覚えたり、相手に認識させたりする
・周囲の人に「お願い」して、手伝ったり、手伝って貰ったりする


日本は、アメリカや中国の組織で個人の能力を重視する姿勢よりは、組織全体のチームワークを重視する姿勢が強くでています。その為にチーム全体の意思統一というものが非常に重視されており、意思決定の遅さに繋がるなどのデメリットが指摘される事もあります。日本では、個人に裁量を持たせようとする半面で、独自で何かしようとすると止めに入ると言うのが良くあって、現場の裁量が定まっていない事が問題になることがあります。

組織主義と個人主義

日本の組織においては、協調性というのが特に重視されるので、個人の能力を高めたいけどコミュニケーション能力がそれほど高くない社員というものが淘汰されてきました。そうしたやり方は、グローバルの企業では通用しなくなってきており、組織として考えるのであれば、個人の能力もある程度の範囲で最大化させていく必要が出てきました。

組織の中で円滑にコミュニケーションを取りながら全体で業績をあげるという手法では、高度経済成長でもしていない経済の中で業績が頭打ちになる可能性が強くなります。それを打破するのが特定の個人であったりするわけですが、日本でこうした個人が評価される事は多くありません。評価されるどころか、疎まれることすらあるほどです。部署の中でコミュニケーションが取れるに越した事はないのですが、それが行き過ぎると単なる「馴れ合い」になってしまって、ブレイクスルーできない状況に陥ってしまいます。

命令された事について考えること

企業において、自分が伸びたいと思っている向上心が強い従業員に対しては、企業側が簡単な枠組みだけを作って、出来る限りの裁量権を与えた方がうまくいきます。単純に命令を実行している社員は企業にとって不要とされる時代になっています。自分の中で業務改善をしていって、最大限のパフォーマンスを提示する必要性があります。

上司から命令された事を忠実に実行するということは、組織において非常に大切な事になります。ただし、その命令について自分の中で良く考えるという動作を行う必要もあるでしょう。その上司の命令が正しいかを検証して、命令が正しいと判断したならば、全力で実行する方法を検討する必要があるでしょう。上司からの命令に最大のパフォーマンスを発揮するようになったとしても、それが時代にあっていないと判断すれば、新しい能力を自ら身に付ける必要が出てきます。

求められる新しい能力・人脈

ビジネスの現場で求められている人材というのは、日々変化を遂げています。最近の会社は、パフォーマンスを出せずに横ばいでいるという事に満足する事がありません。そうした横ばい思想の成長では競合他社と対抗する事ができなくなるので、株主からの要求で一気に大きな成長を求められるようになる事があります。新しい能力・人脈が必要になるわけです。他を寄せ付けない得意分野があるのは良いですけど、それだけの能力で会社にいたのでは、天井が見えるということです。

歴史上の旧ドイツにおいて、ヒトラーが演説が上手という事でドイツを戦争に巻き込んでいく訳ですけど、ヒトラーに演説で大衆を巻き込む能力はあっても、国際的な視点に立って戦争に勝ち残るという視点で物事を考える事に欠けていました。ソ連とアメリカという2つの大国を敵に回して勝てるわけがないのですが、最終的にその2カ国をどちらも敵に回してドイツがボロボロになる要因となりました。

新しい能力・人脈を身に付けていかないと、過去の能力・人脈で食える時代は終焉している

会社における存在感

キャバクラの経営者と飲んだ時に言っていたのですが、キャバクラとかホストの業界でNo1を取ったとしても、芸能界に入ると全く売れない人になるそうです。芸能界で活躍していくというのは、その辺のキャバクラやホストでNo1を取ることよりも、ずっと難しいと言うのです。自分が獲得するファンというのは、数十人単位ではなくて、数万人単位のファンが自分を認知して、支えてくれる必要があります。

1つの会社で存在感があるという事は素晴らしいことですが、社会においての存在感という意味においては、ほとんど無いと思った方が良いということです。社会全体で見渡せば、必要とされているのは、会社という顔であって、従業員という個人は会社の顔を支えているだけという事です。社会において存在感を高めたければ、会社を設立したり、フリーになったりして自分が活躍する場所にいなくてはいけません。

日本企業で過ごすと、ダラダラした感覚でチームの意思決定をする癖がつきますが、もっとスピード感を持って意思決定する姿勢を組織のリーダーも従業員も持つ必要がありそうです。

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年収ばかりを気にする社畜の「労働者」たち!大事になるのは、年収よりもお金を生み出す資産

  • 11 November 2014
  • のぶやん

資本主義の社会では、資本の保有というものが個人であったり法人に認められる事になっていますので、資本を持った物が社会で影響力を持つと言っても良いでしょう。資本(Capital)というものは、財を生み出す根源となるものであり、いわゆる人(人的資本)、物(物的資本)、金(金融資本)などがあります。

労働者の多くが「年収」を気にしていますが、年収と言うのは資本の要素の人的資本の部分でしかありません。労働者の多くが自分の「年収」ばかりを気にしてしまうのは、他の資本である物的資本、金融資本などをほとんど保有できない状況にあるからです。当然ですが、金持ちと言われる人たちは、労働資本以外の資本を沢山保有していて、労働資本の割合が低くなっています。


 

労働者の考える年収

労働者の多くが自分の年収を100万円あげると生活レベルが上昇すると思っていますが、実際に年収が100万円あがっても、200万円あがっても、生活が少し楽になる程度の事で、生活レベルが大きく上昇する事はありません。プロ野球選手とか、芸能人とかで年俸1億円とか稼ぐというのであれば労働で稼ぐと言っても別格なんですけど、普通に労働者として300万円稼ごうと、600万円稼ごうと、生活レベルとしてはほとんど変わるところがありません。

更に労働者の得る労働資産というものには、累進課税となっているので、自分の労働力を使って多く稼いだところで税金がかかりすぎるという性質があります。この累進課税によって、労働資産で稼いだ労働者の生活レベルというものに上限が設定されているような状況になっています。大きな年俸を稼ぎ出すプロ野球選手などは、年収の半分が税金で徴収されたりしています。

労働資本に依存する危険性

婚活する女性が相手の年収を良く見ますが、労働資本ばかりに依存してしまうと、働けなくなった時点で収入を失う事になります。いわゆる「失業者」という人は、収入が全くなくなる(失業保険などが無い限りは)状況になってしまいます。人間というのは、誰もが老いてしまうものですので、体を使った労働であれば50代、知的労働であったとしても60代ぐらいが限界になります。その後は、労働資本以外の資本を活用して生きていかなければいけない状況になります。

現代社会においては、労働資本、物的資本、金融資本以外にも、保障を受けるという権利というものが存在しています。例えば、失業保険の権利であったり、生活保護の権利であったり、年金の権利などです。このような権利というものは、あくまで生存を目的としたもので、自己資本が全く増加しないといという側面があり、権利を行使した状況から抜け出す事が難しいという負の側面もあります。

正社員・派遣社員・アルバイトの違い

正社員・派遣社員・アルバイトの年収が異なっているのは、企業の資本を使う権利というものがそれぞれ異なっているからと考える事もできます。正社員が所属している会社の資本と結びついた形で自己の労働力を活用するのに対して、派遣社員・アルバイトなどという雇用形態は、会社の資本との結びつきが薄い雇用形態となっています。

正社員が自己の労働資本の移動が困難であるのに対して、辞めづらくなっているのに対して、派遣社員・アルバイトなら別の会社に自己の労働資本の移動が容易であるというメリットが生じます。正社員として企業が雇用するのは、労働者を企業の内部に据え置く狙いがあってのことです。

労働資本の割合を低下させる

労働者として不安定な生活というものをやめたいのであれば、自分の生産における労働資産の割合を減少させていく必要があります。多くの人が会社を辞めたい、社畜を辞めたいと言いながら辞められないでいるのは、労働資産100%の状況から脱却できない状態でいるからでもあります。日本において最低限の生活をするには、月額20万円-30万円ほど必要なのですが、その金額を労働資本以外から稼ぎ出すというのは、結構大変です。

例えば、1000万円ほどする中古のワンルームマンションを1室持ったとしても、月額10万円ぐらいの収入しか見込むことができません。3000万円-5000万円ほどの不動産を1室保有すれば、月額30万円ほどの収入が得られるかもしれませんが、税金もかかりますし、不動産も老朽化するので、投資を回収するのは大変です。そもそも、若くして3000万円-5000万円もの資産を持っている労働者の割合は多くありません。

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ダメな会社は、内部から崩壊していく(はず)!労働者を使い捨てるブラック企業はいずれ倒産する

  • 10 November 2014
  • のぶやん

最近では、ネット上でも会社で使えない社員を追い出す方法について書いた記事を良く見かけます。「有害社員の追い出し方」などを読んで、参考になったと思った人は、自分自身が追い出される側に立つ可能性が強いので注意が必要です。

私の知る限りでは、会社の内部で「追い出す側」に立っていた社員は、最終的に自分自身が追い出される側に立っています。それも、ほとんど例外がありません。その理由を説明して、会社で誰かを追い出すという行為をやめるべきだという主張を展開します。



◆有害社員など存在しない

会社の内部において「有害社員」と呼ばれる人を辞めさせる事は、組織において大きなマイナス要素になります。「有害社員」と呼ばれる人は、少なくとも会社に採用された時点においてやる気があったはずで、そうした社員が「やる気をなくした原因」というものを考えていく必要があるのです。そうしたものを無視して、やる気がなくなった事を組織に所属した本人のせいにして、その人を追い出そうというのは、マネジメントとしては最悪の方向です。

組織の内部において不必要な人材というものを存在させないということは、マネジメントにおいて絶対に必要な事でもあります。その為には、その人がどのような分野が得意であり、どんな特徴を持っているかということを良く把握して、意欲を高める為に配置を行っていく必要があります。会社組織の側が社員の属性、特技を良く把握していなかったり、その情報が共有できていないという事は意外と良く起こっており、それが組織をマイナス方向に導いている可能性もあります。

◆誰かを攻撃するエネルギーの無駄

旧ドイツにおけるユダヤ人迫害・虐殺を見ても分かるとおり、そのコミュニティに所属する少数派(マイノリティ)を攻撃する事によって、多数派(マジョリティ)の結束力を強めようとする動きと言うものは、歴史上で何度も見られてきたことでした。ヒトラーは、ドイツ国民を団結させる方法として、ドイツ人が外部の民族に対して優越しているとして、内側に対してユダヤ人を迫害しようとしました。敵を多く作って敗北したのは、歴史が証明しています。

組織の中で外部の攻撃が発生するというのは、組織全体にとってデメリットになるはずなのですが、それは歴史上何度も行われてきています。スターリンによるソ連の大粛清であったり、毛沢東による文化大革命など巨大国家において内部の知識層に対する攻撃が行われています。こうした内部攻撃が行われる背景には、組織のリーダーたちが自分たちの保身の為に行う場合が多いとされています。外部からの圧力なしにそれを突き崩す事が非常に難しいという状況になる事が多いという事が分かります。旧日本軍の兵士たちが玉砕を強いられたのは、軍の上層部が責任を逃れる意味合いが強かったのです。いわゆる軍の上層部による「処刑」だった訳です。

◆追い出すという非効率作業

組織から誰かを追い出そうという行為を行う事は、チーム全体の士気を大きく低下させる事になることは確かです。本来のチームというものは、組織化されていて外部と競争しなければいけないのですが、内部で誰かを追い出そうとする事は、内部で闘争しているのと同じ状況になり、生産性を大幅に低下させます。

リーダーの決定によって、チームの誰かを追い出そうとすると、多くのチームメンバーが自分の生産性を高めようとする事よりも、いかに追い出されないようにするかという事を考え始めます。結果として、組織で新しい事が生み出されるという文化は失われて、組織全体が衰退に向かっていきます。このような攻撃的なリーダーがトップに就いたら、組織としてはかなりヤバい状況になります。

 


ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

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40代後半から50代のオッサンが若者からウザいと思われないようにする方法

  • 7 November 2014
  • のぶやん

40代と言えば、企業の中で給与も上昇して輝ける年頃だと思うのですが、40代後半から50代にさしかかってくると、チームから不要だと思われる事も増えてきています。チームで最も不要な人をあげろという質問をチームメンバーに対して行うと、年上の上司が不要で邪魔であると考える人も多いでしょう。40代後半・50代からは、チームに必要となる力量が若いとき以上に求められます。

エイチビイエムの美容師ニュースによると、男性の美容師は、20代から34歳までが9割を占めており、35歳以上が12%、40歳以上が6%しかいません。洋服屋さんであったり、美容屋さんなどのいわゆる「若者向けファッションのお店」では、若くないと通用しないという事が普通になっています。美容師の場合には、40代を過ぎたら違う職種に移るか、オーナーとして独立するかの選択しかないとまで言われています。

新しい事に興味を持って試すこと

2012年にYahoo! JAPANは井上雅博社長(55)が退任し、後任には宮坂学執行役員(44)が昇格しています。この井上社長が記者会見で述べた事が大変に印象的ではありました井上社長は記者会見で、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使ったことがなく、携帯電話もカバンに入れたまま。いつも引け目に感じていた」と退任の理由を述べています。記者会見でこんな事を正直に言える井上社長は、さすがだと思いますし、退任される決断もさすがと思います。Yahooの執行役員の年齢は、50代から40代前半へと大幅に若返りました。

ITの会社であるYahoo Japanの社長が携帯電話をカバンに入れたままで、SNSを利用した事がないという告白は衝撃的です。スマートフォンは、使い方を覚えると非常に便利なものなんですけど、井上社長であれば、お金も十分にあるし、全て送迎付きで電車移動もほとんどないでしょうから、スマートフォンを使うのが面倒だったという事でしょう。そして、SNSを使った事がないという事は、社長にずっといるべきではないという自身の判断も的を得ているわけです。

自分が詳しくないからという理由で、新しい技術を拒否してはいけない

年上の接待に疲れる

日本の社会では、年功上列社会となっている事が多いので、多くの会社において上司が自分よりも高い年齢である場合が多いです。その上司が能力が高くて尊敬できる場合には、年齢など全く問題にならない場合が多いのですが、その上司がチームメイトから評判が悪い場合には、年齢が高い事が「コミュニケーションが取りづらい」というマイナス要素として評価される事が多くなります。

会社のチームの中であまりに年齢が離れた人がいると、若い人がその人を接待しているような雰囲気になってしまうような状況を数多く見てきました。同じようなレベルの仕事をしているにも関わらず、相手が年上というだけで自分の価値観を押し付けてきたり、話を聞こうとしなかったりするという事は、若者の気分を不快にさせてしまいます。例えば、サイバーエージェントなどは、会社の雰囲気から20代・30代の社員が多くて、40代はほとんど居ないと言われています。

40代後半から50代の人は、若者の身になって考えてほしいものです。大した成功もしていないと言っては失礼ですが、普通のオヤジの話を居酒屋なんかでグダグダと聞かされるぐらいであれば、成功者の書いた本でも読めば良いと考える若者の方が圧倒的に多いのです。職場の若者は、高齢者の接待をしているような感覚に陥ってしまうこともあるほどです。

若い人から学ぼうとすること

20代後半から30代の人は、確かに経験という面においては、40代後半、50代の人に劣るかもしれません。しかし、最新の知識であったり、IT関係の知識においては、40代、50代よりも豊富に持っている場合が多いです。若い人の持っている知識を学ぼうとする事は、40代後半、50代の人にとっても、非常にプラスになる場合が多いです。

特に最近では、20代、30代前半の人は、ITツールなどに非常に敏感な人が多くて、新しいアプリであったり、ゲームなどを楽しんでいます。そうした社会の流行を知っておくだけでも、ビジネスにプラスになったりする事が多いのです。40代後半、50代になってくると、年下の人に対して偉い態度を取るようになる人がいますが、そんな事をしていたのでは、若者が心を閉ざして新しい知識を何も教えてくれなくなってしまいます。

若者の多くが好奇心旺盛で様々なものを吸収していけるので、若い人が興味を持っている分野について頭に入れておくことが非常に重要になってくるという事です。

若者の話を真剣に聞こうとすれば、自分が知らない知識を沢山教えてくれる

若い人をサポートすること

40代後半・50代になってきたのであれば、若い人をサポートしようという考え方も必要になるでしょう。若い人に対するサポートの方法にも注意が必要で、こうしろ、ああしろと命令口調で指示を出したり、こうした方が良い、ああした方が良いと自分の経験談を語るのではなくて、あくまでその若者の能力を発揮する方向に導いてあげる事が重要であると感じます。「こうした方が良い」という上から目線ではなくて、相手の話を良く聞いてあげて、自分で解決策を導く方向に持っていくということです。

相手をサポートする上で最も重要な事は、相手に対して興味を持つと言うことなのかもしれません。人間というものは、興味のない人の話を聞きたいと思うことはないのです。どんな人であれ、良い面というものがあるので、その良い面を発見する事によって、相手の話をもっと聞きたいと思うようになるでしょう。若い人を「自分の大切なパートナー」として尊重して、心を開いてもらえるようにする事が大切になるでしょう。

相手の話を調べること

各自の持っている情報であったり、興味と言うものは、各自が異なっている事が多いので、相手の話に興味を持って話を聞くという事が大前提になります。最初のうちは、会話のテキストに書いてあるように相手の話を聞いてあげているだけで相手が納得するという事もあるでしょうが、次第に反応が無い事に相手が「つまらない人」と思えるようになってきます。継続的に会う人に対しては、会話の内容にも変化を持たせていかないといけないのです。

会話に深みを持たせていくには、相手と話した内容に対して興味を持って、相手に聞いた情報を「後から調べておく」という事が大切になってくるでしょう。そうすれば、次回の会話の時に「以前に聞いたこの事について調べてみたんだけど・・・・」という会話の切り口を持たせる事ができます。若者が興味がある事について、自分も興味を持つ時間を作ると言うことは、会話を上手に聞く上でも重要であると感じます。そういった事を怠っていると、過去の自分の経験依存の会話になってしまって、詰まらない会話しかできなくなってしまいます。

若い人と会話した内容について調べると様々な知識を身に付けられる

例えば、高齢者の中でAKB48のメンバーを見て「全部同じに見える」という人がいますが、AKB48について聞いた時にAKB48のメンバーについて調べて、数人の名前を覚えておけば、何かビジネスの話題で役に立つかもしれません。最近では、エイベックス系のE-GIRLSの話を聞くことが多いですが、カラオケで若い女性が歌う事も増えているので、覚えておくといいかもしれません。

若者世代が何か消費行動を起こしたり、話題にしたりするという事は、その商品やサービスに何らかの魅力がある事がほとんどです。話をしている人がどのようなものに対して魅力を持っているのかという事を理解すると、自分が見えない世界であったり、面白さというものが見えてくるのかもしれません。

このE-girlsですが、1980年代におっさん達の世代に流行ったRYDEENをカヴァーしたりしています。基本的に若者狙いのグループであると思うのですが、セクシー系路線でおっさん世代を狙うような事もやっているみたいです。こういうものを共通話題に話を展開するのもアリなのかなと思ったりしています。

おじさんに人気の「おじぽっくる」

可愛くて気持ち悪いおじさんを部屋の中で探すと言うゲームです。非常に狭い部屋の中で展開されるアプリなのですが、個人開発にも関わらず、スマートフォンからの動きも非常にスムーズです。おじさんを見つけるという単純なゲームながら、作りこみがハンパなくて楽しめるゲームです。
おじぽっくる

*この記事の蛇足なんですけど、今勤務している会社に不満があって、「会社を辞めたい」とか言っている人に限って、会社を辞めて独立してやっている人の話に興味もなさそうで、話を聞いてくることもないんです。会社を辞めたいと思うのであれば、会社を辞めて何かの事業をしている人と話をして、それをメモして参考にするぐらいの事はあってもいいかなと思います。

会社を辞めたいのであれば、何か事業をするしかないんですけど、それをする自信がないのであれば、今の会社で全力を発揮して頑張る方法を考えた方が良いと思うのです。ダラダラ会社に不満を言っていると、30代ぐらいまでは良いのでしょうけど、40代、50代になると戦力外通知されてしまいますからね。

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オスカー・シンドラーに見る飲み友達の有効性

  • 7 November 2014
  • のぶやん

日本の組織では、旧ナチスにも似た「統制の取れた縦割り組織」の志向が非常に強いので、必ず「いじめ」というものが発生しやすい状況になっています。そうした企業の組織内部における陰湿ないじめというものは、仲間12人を山の中で虐殺した「連合赤軍」とか言われるアホ組織と似たようなものであると言えます。背景にあるものとしては、多様性を否定した上で、好き・嫌いだけで物事を判断して、リーダーとなる人が冷静な判断を下せない状況に陥るという事でもあります。

オスカー・シンドラーは、強制所所長である親衛隊大尉アーモン・ゲートと飲み友達で、その事から様々な優遇を受けられたとされています。オスカー・シンドラーは、楽天的な実業家であり、国家を利用して儲けようとしていました。最終的に1000命を超えるユダヤ人の命を救ったとされていますが、ユダヤ人の命を救う為には、ドイツ国家権力とのコネクションがいかに重要であったかという事が分かります。実業家たるものは、権力というものを否定していては稼ぐにも稼げず、人を救うにも救えないわけなんですね。こういった傾向は、メディアも同じみたい(田端信太郎のBBC訪問記)ですよ。

助けられる人は助ける

目の前に自分の力で助けられる人がいるならば、その人を助けられる努力をするという事が大切になると考えています。確かに、全く知らない怪しい人が助けてくれと言ってくるのであれば、それは助けるべきではないのかもしれません。しかしながら、自分が知り合いであったり、友達と言える人の多くは、自分と何かの縁があるのだから、何かの縁を大切にしてコミュニケーションをとっていくのは大事であると感じます。自分に社会的な実力がついてくれば、人を自然に助ける事もできるようになってくるかもしれません。

オスカー・シンドラー自体は、工場の労働者であったユダヤ人を助けた背景には、戦後を予想して有利な立場に立ちたかったなど、いろいろと噂されることもありますが、最も重要な事は彼がいたから1000名を超えるユダヤ人の命が救われたという事実だけです。他の工場においては、多くのユダヤ人が終戦間際にアウシュヴィッツ強制収容所に輸送されて命を落としています。オスカー・シンドラーは、事業家であって政治家ではなかったので、ユダヤ人に何ら悪い感情を持っておらず、客観的に人間として見れたことがわかります。

共通項が薄くなった社会

アンネの日記で知られるアンネ・フランクの父親であるオットー・フランクは、第一次世界大戦にドイツ軍の将校(少尉)として戦地で活躍しており、ドイツ人の強いアイデンティティを持っていました。ユダヤ人としての姿もあったようですが、クリスマスを祝ったりするなど、キリスト教の習慣を強く受けたドイツ人と言うべき人でした。そんなオットー・フランクが無理やりに「ユダヤ人」にさせられて、迫害を受ける訳です。本来は、ドイツ国民として活動すべき人まで迫害していたという訳です。

恋人同士になる人というのは、共通の話題があることが多いというのが普通です。特に1つの分野において、同じ興味・関心が非常に強い場合においては、恋愛感情に発展する可能性というのが非常に強くなると言えるでしょう。例えば、サッカーが趣味の男性と、サッカーを鑑賞する事が趣味の女性であれば、最初から同じ話題で盛り上がる事ができるので、カップルとして成立する可能性が極めて高いと言えます。しかし、こうした恋愛が長続きするかどうかというのは、また別の問題のような気がします。

会社の中に見られる多様性

日本においても、職業、職種が多様化してきています。名刺を交換したところで、「何をやってるか想像するのが難しい」という人もいるでしょう。例えば、芸能人がブログを中心に稼ぐなどという具合で、本業と見られるところで稼いでいない人もいます。また、会社の中においても正社員、派遣社員、アルバイトなどという多様な雇用形態の人が働く事が一般的になってきています。雇用形態の多様化は、会社の内部における共通の話題を失わせる事に繋がりかねず、チームのマネジメントするのが容易ではなくなります。正社員、派遣社員、アルバイトの仕事に対する報酬と言うのが異なっており、それによって意識、意欲などに大きな差が出てきてしまうからです。

チームとして同じ方向に向かっていこうと思っても、正社員とアルバイトでは意識に差があり、飲み会などの開催が難しい場合も増えています。逆に言えば、これまでの日本社会においては、多様性が持てなかった(持っていてもそれを表に出すのが極めて難しい状況にあった)という事なので、会社の中に多様性が出てきた事は、日本の会社内部におけるマネジメントが大きく変化してきている事を示しています。欧米では、こうした働き方の多様化をマニュアルで支えようという風潮があり、業務のマニュアル化が盛んで、人材の代替が利くようにされています。もっと簡単に言えば、最初から日本ほどチームとして動く事(或いは個人の裁量)に期待していないという事でもあります。

話題性と人脈を広げる

会社のサラリーマンとして毎日のように似たような生活ばかりをしていると、話題が偏ってしまう事が懸念されます。様々な価値観を持った人と触れ合っていくという事が重要であるという事は、多くの人と触れ合う事によって、話題が豊富になっていくので、多くの人と共通項を探しながら楽しく会話して仲間を増やす事ができます。そういった話題の豊富さというのは、オスカーシンドラーがユダヤ人を救う事に繋がったアーモン・ゲートとの関係にも見ることができるでしょう。

ラフに付き合える人脈が多いということは、自分の考え方にバランスを持たせる上では非常に重要なだけでなくて、ビジネスで誰かと「なめらかに付き合って共通項を探す」という上でも非常に重要であると感じます。共通項を探すだけではなくて、相手の話を良く聞いて、それに興味を持っていって、相手から影響を受けると言うのも自分を伸ばす良い方法です。例えば、料理が得意な人に料理を聞いたり、ジムに通う人から影響を受けたりと、良い影響を沢山受ける事もできます。人間は、良い方向にも悪い方向にも影響を受ける事ができます。人ができない体験ができたり、興味深いエピソードがふえたり、多くの人と会話して多様な話ができたりすることは、人間性を豊かにします。

相手の話をとりあず掘り下げて聞いて見て、自分の見識を広げていくのがいい

共通の体験をする

共通の体験であったり、共通の経験というものは、仲間意識という結束を強める事ができるとされています。特に何か困難が生じた時に一緒に乗り越えた仲間というのは、かけがえの無い「仲間」として認識される事でしょう。時間の共有という点においては、一緒に遊びに行くだけでも共通の体験という事ができるかもしれません。一緒に料理を作って見たり、一緒にジムに通ってみたりと、一緒に何か活動する事に参加すれば、一気に距離を縮める事ができます。

人間というものは、もともとコミュニケーションと言うものを求めており、実生活においても誰かとコミュニケーションをとりたいと思っていますが、インターネット上でも誰かに反応してほしいと思っています。共通の仲間を見つけながら同じ体験を通じて共感しあえるというのは、人間らしい素晴らしい事であり、その体験こそが共同体としての意識を高める。歴史的にユダヤ人が迫害された事でイスラエル建国に至ったのもそうした背景でしょう。

AKB48の距離の縮め方

AKB48では、AKB劇場などにおいてアイドルとの距離が近かったり、アイドルとの握手会などが開催されるのは、アイドルとの一体感を感じる事によってファン層を増やそうというところが見て取れます。今までは、アイドルなどは会った事がないのにテレビの中で見ているだけでした。テレビの中で見るだけで共感する時代が難しくなってきていて、実際に劇場に足を運んだり、握手会をする事で一体感が生まれるようになっています。

メディアで良く言われる事ですが、本を読めば全てが書いているところを筆者の講演会にわざわざ足を運ぶのは、その体験にお金を支払おうとしているからです。多くの人がお金を支払っても体験したいと思っているのは、誰かと一体感を持ちたいという欲求の現れでもあります。

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会社員など「組織に所属する」上で大切だと思うこと

  • 6 November 2014
  • のぶやん
会社員など「組織に所属する」上で大切だと思うこと

組織に所属しているか、組織に所属していないか曖昧な私が組織論について論じるのはどうかと思うこともあるのですが、あえて「組織に所属する上で大切な事」についてまとめてみました。組織に所属していて最も大切だと思うことは、自分の能力を最大限に発揮して、組織の利益を最大化するのと同時に、自分の能力を最大限に高めていく事だと思います。

読書、周辺の人間との会話などで自主的にインプットを行いながらも、アウトプットを行っていく事が大事になってきます。組織に属する以上は、収入の上限が勝手に決められてしまう場合が多いので、収入面で不満の場合には、アナウンサーのように力が付いた時点でフリーとして独立していくのが良いでしょう。1つの組織に所属せず、フリーとして活躍できるようになれば、自分の実力を直接知る事もできるようになります。

会社員など「組織に所属する」上で大切だと思うこと
 

組織に対して文句を言わない

組織に対して否定的な発言をしたり、文句を言ったりするのであれば、その組織から自分が離脱すれば良いだけです。所属する国家・民族などと違って、日本において「職業選択の自由」というものがありますので、所属している組織が嫌なのであれば、そこを出て行けば良いだけです。所属している組織に不満を言いながら、組織にしがみつくよりは、今いる組織の中で自分の能力を最大限に伸ばす方法を考えた方が良いでしょう。

確かに運が悪くブラック企業に入社してしまうという事はあるかもしれません。その時には、退職するまでの期限をしっかりと設定して、ブラック企業の中で自分の力を最大限に伸ばせるようにしておくと良いでしょう。ブラック企業だからと言って、学ぶ事がないかと言えばそうでもありません。悪い企業を反面教師にして自分の実力を伸ばして、次の企業に行くステップアップにしていくと良いでしょう。

メモを良くとること

人間というものは、どんなに優秀な人であったとしても、記憶力というものに限界があります。ビジネスの現場では、どんな時にもすぐにメモを取れるようにしておく事が大事になります。メモ帳を常に肌身離さず持っておいて、何か大事な事を聞いたならば、その瞬間にすぐにメモを取るようにしましょう。メモをしっかりと取っておいて、後からそれを仕事に活用する事が求められます。

仕事においては、誰もがミスをする事がありますが、大事になってくるのは、そのミスを絶対に繰り返さないようにする事です。ミスをした事を全てメモにしておいて、それを後から整理することが大事になります。同じミスを繰り返していかないという事は、個人にとっても、組織にとっても最も重要になります。組織としては、ミスを責めるのではなくて、そのミスを繰り返さないような対策を行っていく事が大切になります。

会話が新しいアイディアを生む

人と会話するという事は、脳を活性化させることであると言われる事があります。孤独な高齢者は不健康であるとされていて、1日に数多く会話する方が人が健康的に生活ができるというものです。確かに、人間にとって会話というものは、ストレス発散のひとつの機会ともなっています。また、新しいアイディアが会話から生まれると言うことも良くある事です。

会話を生み出す為には、人間同士が集まって、話をしていく必要があります。そして、面白いアイディアがそこから生み出されるという事です。1人で在宅で仕事をしていたのでは、人との会話量が減少してしまうので、クリエイティブな仕事が出来ないという事です。また、飲み屋で話す「雑談」は人間関係を円滑にするかもしれませんが、オフィスで話すクリエイティブな話題とは異なる場合がほとんどです。飲み屋でビジネスの話題は機密の問題もあってできませんから。

 

「家にいても自宅勤務ができる」という意見がもてはやされている時期もありましたが、これは非常にまずいことです。クリエイティビティは何げない会話から生まれます。もちろん例外はありますが、一般原則として在宅勤務はよくないアイデアだと考えています。

出展:http://gigazine.net/news/20141105-google-eric-schmidt/

挨拶をする重要性

イケダハヤト氏の持論によると、挨拶ぐらいできなくてもいいんじゃないか?と言っていますが、組織の内部で挨拶をする事は非常に重要だと感じます。挨拶が重要というよりは、むしろ「挨拶が自分に味方してくれる」と考えた方が良いでしょう。出来るビジネスマンというのは、相手に対して自分から挨拶をしに向かいます。そうする事によって、相手の事を尊重しているという事を伝える事ができるので、自分と相手の距離を縮める事ができるのです。

挨拶というものは、人類が歴史の中で人間関係を円滑にする材料として用いてきたものです。相手に挨拶をしておけば、とりあえず相手に対して敵意がない事を伝える事もできます。相手に対して敵意がない事を伝える事は、一緒にチームメイトとして活動していく上で非常に重要であると感じます。積極的に自分から挨拶して頭を下げて挨拶を行っておくだけで、人間関係が良好になるのであれば、挨拶をしないのは本当に損なことです。

お互いにサポートしあう

チームメイト同士におけるお互いのサポートというのも非常に重要になります。チームメートと日頃から円滑な人間関係を築いておいて、お互いにサポートしあう事が大切になります。誰かが手助けが必要な事があったら、ニコニコと笑顔で積極的にサポートするようにしましょう。また、自分が助けて貰った時には、しっかりとお礼を言うことも大切になってきます。

同僚をサポートする事によって、同僚から評価されるようになってくると、必ず自分に味方する人が増えていって、後々に良い影響を及ぼすようになっていくことは間違いなさそうです。

自分から前向きで明るいエネルギーを発し続ける事が組織を強い方向に導きます。

新しい事に興味を持つ事

新しい事に興味を持ち続けるという事は、自分が向上していく上で何よりも重要になってくる事と考えます。常に新しい事に前向きに取り組んでいかないと、いずれ自分の現在の知識が陳腐化してしまって、使い物にならない事に気が付く事になるでしょう。過去の自分の栄光にすがりつくことなく、とにかく新しい事に常にチャレンジし続けようとする精神が大切になってきます。

自分が新しい事に興味を持たず、全く成長が見られないということは、社会からは落ちていくという事を意味しています。どんどん積極的に新しい事に興味を持って、組織であったり、自分がどのようにすれば改善できるかという事を考えて行動していく必要があるでしょう。

身だしなみに気をつけること

組織で働く人間としては、基礎中の基礎ではありますが、身だしなみに気を使う事も大切になってきます。最初に注意したいのは、履いている靴です。靴を見るとその人の人間性が分かると言いますが、常に清潔感のある靴を履いているだけで、人からの印象を随分と良いものにする事ができます。また、シャツにアイロンをかけておくという事もかなり重要になってきます。シャツは、目線がいきやすい場所だからです。

口臭などがあると最悪なので、常に歯科クリーニングを受けるなど、口臭予防に努めていく事が大切になります。また、携帯電話をいじっている時などに爪を見られる場合が多いので、爪の清潔感にも注意しておきたいところです。あとは、髭が生えているかであったり、体臭などの状況などをチェックするのが良いでしょう。

モチベーションを維持する事

組織の中で働く場合には、自分のモチベーションを維持する事が生産性をあげていく上で最も重要になってきます。モチベーションが低い状態で仕事に挑んだとしても、仕事から生まれる成果物というものは、高いものではなくなってしまいます。どうせ仕事をやるのであれば、高いモチベーションで仕事に挑んだ方が良いにきまっています。自分のモチベーションを仕事のどの部分に向けるかを真剣に考えるべきでしょう。

仕事でどんどん伸びていく人材というのは、仕事に対するモチベーションを高く保っている場合が多いです。仕事に対するモチベーションは、何であっても構わないでしょう。何となく過ごしてしまう職場においては、モチベーションが下がってしまいがちです。モチベーションを上げていく為には、自分の目標を明確化して、目標に向かって挑んでいくような姿勢が大事になっていくでしょう。

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