マネジメント

経営管理論は、組織・団体(主に企業)の管理についての実践的な技法(経営管理)の確立を目指す学問であり、経営学を構成する分野の一つ。 20世紀初頭、科学的管理法を提唱し、「経営学の父」と呼ばれたフレデリック・テイラーがその始まりとされており、また「管理原則(管理過程論)の父」と呼ばれたアンリ・ファヨールによる研究により、学問として成立。その後、主にアメリカで研究が発展した。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)

労働力以外の資本が何か?優秀な人は会社で労働力として長く働かない

  • 25 November 2015
  • のぶやん

資本主義でサラリーマンがますます「負け組」になっている事は明らかです。世界中の労働人口が増えていて、会社の考える『優秀な人材』などいくらでもいるようになってきているのです。

日本におけるサラリーマンの給料は、国際競争の中で毎年のように削減されており、年収はバブル時代よりも100万円以上下落して、更に消費税などの税金が増えているので、サラリーマンの生活がどんどん苦しくなっているのです。

能力があればサラリーマンなどやらない

まあ、20代の一時的に「サラリーマンをやってみました」ぐらいならいいかもしれませんが、能力がある人がいつまでもダラダラサラリーマンを続けるとは思えません。何故ならば、金銭的に考えて、サラリーマンが得られる給料というのは、ほとんど決まっていて、20代で400万とか、30代で500万円とか、生活の質がそれで限定されてしまうからです。

能力がある人というのは、自分が1年間に400万円、500万円以上稼ぎだす事を知っていますので、サラリーマンなどやらずに自分の会社でも作って、年収1000万以上を実現しようとするでしょう。最初は困難かもしれませんが、40代・50代になって年収が軽く数千万円になり、株式で多額の資産を保有する中小企業のオーナーというのが沢山います。共通点としては、若いうちから独立を目指している人が多いという事です。

優秀であれば、会社にしがみつかない

今の時代は、会社にしがみついたところで、良い将来など約束してはくれません。20代、30代であれば、会社でも「チヤホヤしてくれる」かもしれませんけど、40代、50代になって、それなりの地位にない人というのは、「単なるあまりもの」という事になります。日本の大企業だって労働者に厳しくなってきていますので、40代、50代でリーダー格として業績が出せなくなった人に去って貰いたがっています。40代、50代の人というのは、企業の内部でも余ってきていますので、「代わりがいくらでもいる」という状況です。

20代、30代のうちに大事な労働力を安価に会社に提供する羽目になって、自分が資産を築けないまま40代・50代に突入して、そこでリーダー格として実力を発揮できなければ人生オワコンです。簡単に言ってしまえば、会社に依存しようとしたって、会社は思っているほど自分の事を考えてくれないという事です。「誰かが自分の事を考えてくれる」などという事は、この世の中ではあり得ないのです。会社は、労働者に対して良い話をするのですけど、最終的に会社に都合が悪くなった時点で、簡単に切り捨てようとします。そういった事例を私が会社の内部にいた頃にも沢山見てきました。

優秀であれば、沈む会社と縁を切る

船が沈もうとする時には、最後に一緒に沈みたいと思うのは名誉を重んじるとされる軍隊の船長ぐらいのもので、通常であれば船が沈もうとする時に誰もが逃げ出します。会社だって、ヤバそうな時というのは、外に出ていけそうな人から次々と逃げ出していきます。社長が尊敬できない人間であったり、会社の成長が見込めない、周囲にいる社員の質が低いようであれば、優秀な人はますます逃げ出そうとするでしょう。

こういった傾向というのは、会社に限った話ではなくて、全てのコミュニティやグループに共通しています。クールな所に人が集まりますし、良い人材がまた、良い人材を集めてきます。若手で今後伸びてほしい社員などが、会社に見切りをつけてやめていくようであれば、その会社自体が将来的に長く存続する事が難しいかもしれません。残念ながら、日本ではそうした「腐りきった会社」というものが、公的資金の注入を受けるなどして生き残ってしまって、日本経済を更にボロボロで更生不可能なほどに破壊してしまいました。まるで、弱体化していく旧ソ連のようです。

他人に依存しようと思ってはいけない

他人に依存しようと思った時点で、相手に利用される事になってしまいます。ビジネスの世界では、自分から他人に依存しようと思うから失敗します。他人に依存しようと思うのではなくて、パートナーシップとして形だけでも対等な関係に立つ事にするか、相手から話がくるまで自分の資産・能力を磨き上げるかという事になるでしょう。他の人に何かを依存しようと思った時点で、そこから相手に利用される事になってしまうのは、ビジネスとしての基本です。

他人に依存して何かをして貰おうと思うのではなくて、自分の裁量でできる範囲というのが何かを常に考える必要があるでしょう。会社から放り出されて、自分に何が残っているかという事です。労働力というものは、年齢とともに驚得ますし、知識というものが本当に30代よりもずっと成長したかという事も自分に問い直さなければいけません。また、労働力、貯蓄、知識以外にどういった資産があるかも良く考えなければいけないでしょう。

早めに独立を視野に入れていく

20代であれば、会社でスキルや人脈を付けていくのに懸命に働くのもアリかもしれませんが、30代になったら独立を視野に入れていかないと独立なんてできません。「優秀だ」と言われる人は、現在の場所に留まらないで、常に新しい事を始めるなど「進化を遂げていける人」です。1年前に会った人が1年前と同じような話をしていたら、それは優秀とは言えないでしょう。1年ぐらいで新しい事に切り替えてどんどん前に進んでいければ、10年後に相当の成長を見込めるという事になります。

自分が進化できると、成長できるようであれば、給料無視で安い給料で働き続ける若者がいるのもこのためです。一般的に優秀とされる人材というのは、成長意欲が非常に高いので、中小企業あたりで採用したとしても上司が使いこなせない場合がほとんどです。優秀な人間というのは、事業主どうしでビジネスパートナーとして選ぶのが良いのであって、雇用関係に置くべきではないという事でしょう。優秀な人というのは、謙虚さ・自信・客観的な分析力というのを持ち合わせていますので、普通であれば少しビジネスのお話をしてみれば分かります。

優秀な人が事業者となりたがるのは、1つの会社の雇用関係だと、他の会社から給料が得られないと言うリスクが大きいからです。事業者としてパートナー契約で複数の会社と事業を行っていた場合には、どこかの企業と取引ができなくなったとしても、別の企業と取引を行う事ができます。優秀な人材というのは、癖がありまくりだから優秀なのであって、その癖というのは会社で扱える範囲を超えている場合がほとんどです。逆に言えば、そういった人材を扱う事ができるのであれば、その会社は大きく成長できる会社と言い換える事も出来るでしょう。良い人材が集まりそうな会社は、魅力的で癖がある人が沢山いる会社という事になりそうです。

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高額化していくユニクロに絶対に行くべきでない理由

  • 24 November 2015
  • のぶやん

ユニクロは、2015年になって客足が90-95%と大幅に減少しているにも関わらず、売上高が逆に増えてしまっています。言い換えれば、それだけ1人あたりの客の単価を上げて、「高級路線」を突っ走っているわけですけど、はっきり言って、ユニクロの品質は数年前とほとんど変化しないどころか、逆に他社と比べてもそれほど品質が良いと言えない状況になってきています。

品質が大幅にあがって、それで客足が遠のいたけど売り上げが伸びたというのあら良いのです。ユニクロの場合には、客足が遠のいた分を値上げによってカヴァーしようとして、そのままの商品を単にジワジワと値上げしていっています。これは消費者として敏感に反応すべきでしょう。言い換えれば、ユニクロで買うべきではないのです。2014年4月に消費税が5%から8%に値上げになった影響もあるので、感覚としてはユニクロは1-2年で20%ぐらい値上げした感覚があります。そして、品質・ファッション性にほとんど変化がありません。

客数が伸びていないにも関わらず売り上げが伸びる状況


http://www.fastretailing.com/jp/ir/monthly/

ユニクロで買うとすぐに分かる

私はユニクロに2ヶ月に1回ぐらいは入店して、良いものがないかをチェックしてますが、置いてあるものというのはいつも同じようなものばかりです。だから、他の人がユニクロを身に着けていると、すぐに「あ、ユニクロを着ている」と分かってしまうんですね。別に分かっても問題はないんですけど、他の人が着ているのをみると、「やっぱりダサい」と思わざる得ないのです。そうなんですよ、最近のユニクロはベーシックを追求しすぎて「やけにダサい」というのが多いのです。

以前であれば、女性だって「ユニクロだけど清潔感があるからいい」ぐらいに思ってくれたかもしれませんが、最近の女性というのは、ユニクロなどに慣れてきているので、全身がユニクロだとばれちゃうんですよ。敏感な女性だと、シャツとかユニクロにするだけでもすぐにわかってしまいます。なんか、ユニクロで買い物しているとなると、ファッション性としては「ダサい男」というイメージになってしまいますね。恐らく、女性だって同じで「かわいい服が見当たらない、ユニクロだっさー」と思っている女性は多いと思います。

消費者を馬鹿にした値上げラッシュ

客足が大幅に減少しているにもかかわらず、値上げを続けて売上高を伸ばしているユニクロですが、このようなやり方が長く続くとは思いません。ユニクロは、広告・宣伝によって「どこにでもあるコンビニのような感覚で購入できる店」として客足を伸ばしてきたのですが、最近はお店に入っても「買う商品が見当たらない」という事が増えているのです。感覚的に「ちょっと高いな」と思う事が多くなって、買った後にも後悔する事が増えます。この服がこんなに価格がしたんだと。

本当に服屋で行く場所を知らないという人はユニクロに行けばいいけど、ユニクロに行くよりだったら価格帯が一段安いH&Mの方が良い服が見当たります。H&Mは、必ず店内で割引を行っている場所があるので、割引の商品を買うか、高くてもそこそこファッション性のある良い商品を置いていたりします。このH&Mで高めの商品がユニクロの普通ラインに並ぶ商品だったりするんですよね。ファッション性はもちろん、H&Mの方がいいのです。好みの問題もあるでしょうけど、私は遠くてもH&Mに行きたいな。

ユニクロは情報弱者が行くところになった

先日、H&M渋谷で買ったパーカーだって、割引で700円で売ってました。新品で700円のパーカーなんて、H&Mでしか買えないです。しかも、品質が悪いかと言えば、もともと3000円ぐらいで売っていたものなので、それほど品質も悪くないわけです。別に何回か着てダメになったら、捨てちゃえばいい。H&Mなら500円の割引券にする事も出来ますしね。言い換えれば、700円で買ったものを1年後に引き取ってもらって500円割引券がゲットできれば、200円で買ったことにできる訳です。H&Mはこういう割引商品を頻繁に置いているので最強です。

ユニクロなんて全然割引セールをやってくれないし、割り引いたと言って1年前の価格で売ってたりする訳ですよ。全く同じものをです。今では、ユニクロというのは、相当に鈍感な人が行く場所になっていると思います。看板が大きくて店舗に入りやすいし、ベーシックな服装だから着やすいし・・・・みたいなおばちゃんが行く場所かよ!と突っ込みたくなるのがユニクロです。20代・30代がファッションを求めていくような場所ではありません。とにかくダサいです。

実際にユニクロの店舗に若者はいない・・・いたとしても買わない。ユニクロは、若者にとって、単に高くてダサい商品でしかなくなってきている。ユニクロで買えるのは、ファッショに興味がないけど、とりあえず服を買っておきたいというファッション情報弱者のサラリーマンぐらいなのかもしれないですね。

どうせダメになるシャツなら安い方がいい

インターネットでユニクロと同じようなシャツは、ユニクロの半額から3分の1で売られています。ユニクロと見た目がほとんど同じで価格が3分の1になるなら、そっちの方がいいです。もともと、安いシャツなんて、インターネットで買ったって、ユニクロで買ったって、何回か着ればダメになるんですよ。1000円のシャツでも、4000円のシャツでも、安物に変わりはないのだから、見た目が同じならば安い方がいいに決まっています。4000円のユニクロのシャツがいいか?と言えば、いいものもあるかもしれないけど、洗うとすぐにダメになるのは同じです、シャツなんてそんなものだから。

特にインナーのシャツなどは、すぐにダメになってしまうので、庶民であればは常に新しいものを着こなして、いた方が格好良く見えるでしょう。常に新しいものを購入するには、ユニクロは高すぎるのです。給与が30万円とか40万円とか、そういう層にとってユニクロをガンガン買っている余裕はないでしょう。シャツばかりではなくて、高く見える靴であったり、カバンなどにもお金をかけなくてはいけません。

ユニクロの夢のない賃金体系

ユニクロの賃金体系を見ていると、本当に夢のない賃金体系だなと思わずにはいられません。小売り、特に洋服を販売する仕事なんて、本当に夢のない商売だなと思いますね。だって、最低年齢32歳~のスーパースター店長レベル(部長級)でようやく1000万円を超えて、35歳~のスーパースター店長(部長級)という凄いレベルの店長で年収が2500万円ほどですからね。ちなみに、このレベルというのは、部長級のレベルでこれなんで、他の大企業に勤務するのとあんまり変わらないわけですよ。違いと言えば、「若くても、まあ、チャンスはあるかもね」と言ってる事ぐらいのものです。

こういう賃金体系を見ていて思うのは、本当に若くて優秀で自分に自信があれば、自分でビジネスをやる訳だから、人の会社で賃金体系に期待して働く事はないよね、という事です。一時的に働くかもしれないけど、しっかりとしたビジョンと野望があれば、そこそこ経験を積んだらすぐに辞めちゃうんじゃないかな。

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チェーン店居酒屋ワタミの経営危機に見る居酒屋のマネジメント経営

  • 17 November 2015
  • のぶやん

ワタミの経営状況が危ない

居酒屋ワタミの経営状況が一気に傾いた事が報道されています。ワタミは最終利益段階で、14年3月期には49億円、そして15年3月期には126億円の赤字を計上下という事で、それまで積み上げてきた現預金2015年3月31日時点で95億円ほどあった現預金は、6月30日に53億円となっていて、現預金が48億円しか残っていない状況になります。負債の330億円(短期・長期の借り入れの合計)を返済できる状況にはなくて、銀行から一括返済を迫られた時点で事業継続が不可能になると言う状況です。毎月、10億円もの赤字を出していたのでは、この53億円の預貯金もすぐになくなくなるのも時間の問題と見られていて、経営危機が表面化しています。

ワタミが急に経営危機に直面したのは、2014年4月に15%値上げを断行したのが失敗の原因とされています。このワタミが値上げした時期としては、2014年4月1日に消費税が5%→8%に上げられたのと時期が重なっていて、消費者としてワタミが20%近い大幅値上げを決行したという事になりました。言い換えれば、ワタミに行くと「ムチャクチャ高い会計になる」という印象を持つ人が多くなったのです。1回入店するだけで、5000円も支払っていたのでは、学生・サラリーマンは破綻してしまいます。最近の学生・サラリーマンが1回の飲み会で出せる金額は、2500円ぐらいで以前よりも更に金額が低くなっているのです。お客が想定している金額よりも1000円以上高い支払いが来るので、客足が遠のいて当然でしょう。

値上げしたのに商品レベル変わらず

ワタミが2014年4月に値上げしたのですが、その後の商品レベルというのは、良くなっていませんでした。ひと昔前と違うのは、客のレベルが格段に上がっているという事です。学生などは、インスタグラムなどで日頃から料理の写真を頻繁に見ており、食べログなどで日頃から「安くて美味しいお店」を検索しています。女子会などもオシャレに開催するのが常になっていて、合コンでワタミなんて絶対に選ばれる事はありません。食べログなどでは、チェーン店というだけで圧倒的に不利になるのです。食べログで、3.2以下のお店は、危険すぎるお店だから入らない方が良いお店なのですが、ワタミの多くのお店で3.01しか付けられていないのです。食べログ評価で3.01などというお店は、絶対に行くべきではないお店です。

お客さんは、スマートフォンで情報を即座に取得できる時代になっています。その点にチェーン店居酒屋がついて来れていないのです。特にワタミなど全国展開している大規模居酒屋では、値上げしてもお客さんは減らないという自信過剰な態度で挑んだ結果として、大幅に客足が離れて取り返しがつかない状況になっています。あれ?チェーン店なのに全然安くないし!何だか損した気分!というのが客の正直な感想でしょう。既に多くの人は、最初にお店を決めておく場合には、チェーン店など絶対に選ぶことはないでしょう。チェーン店を選ぶときは、行き当たりばったりで看板を見て決めた時ぐらいのものです。そもそも、唐揚げとかもともと食べたくないのに、居酒屋の唐揚げとか滅茶苦茶不味いし、刺身なんて居酒屋で注文するものじゃないと思うし。

飲み放題が流行らない

ワタミが提案している「飲み放題で3900円」というプランだって、最近では全く流行らなくなってきています。そもそも、最近の20代というのは、お酒を飲まない人も増えてきていて、飲んで1・2杯という人も多いのです。飲み放題で3900円と言ったところで、ほとんど飲まないので損した気分にしかなりません。しかも、出てくるお酒は薄くて水みたいな不味いお酒。料理と言えば、チェーン店特有の見飽きるような料理ばかりで新鮮味がゼロ。もちろん、チェーン店だからインスタグラムなどのSNSにも投稿できないので、リア充アピールをする事もできません。

ワタミの社長の話では、ワタミの客層が20代・30代が60%弱という事で、若い人をどうやって狙うかを社長自身も良く分かっていなかったように思います。基本的には、20代は「全くカネがない」状況なので、全くカネが無い人をひきつけるような安さの戦略というのは、当然ながら当然の事です。更に言えば、スマートフォンやSNS(特に写真SNS)を多用する世代であるので、ダサいものを提供する事に敏感で、ダサいところに寄り付きません。チェーン店に行くのはダサいから、もう少しオシャレに、個性的なお店を食べログで検索していきたいと言うのが若い人の考え方です。「ワタミはどこでもある」=いつでも行けるから、行く必要がないと判断されています。お金は大事に使わないといけないので、SNSにアップロードできる「オシャレなお店」に行く必要があるのです。

値上げを続けるユニクロとディズニーランド

値上げを続けているのは、ワタミだけに限った話ではありません。消費税の増税が言われる中で、ユニクロ・ディズニーランドなども値上げを続けていますが、これらの企業の業績は目先は絶好調です。ただ一つ言える事は、賢い消費者ほど、既にユニクロもディズニーランドも利用してはいないという事でしょう。ユニクロもディズニーランドも、値上げを繰り返して時代に合わなくなって高すぎるという点では一致しています。そこで消費を繰り返すという事は、貧困者が更に貧困になっていくようなものです。ユニクロは家電と同じで「展示場」ではありますが、購入する場所ではありません。ユニクロは、値下げ幅も小さくて、大幅に値下げした商品を店頭に並べるH&Mとは比較にならないのです。広告・CMのブランディングイメージで売っている会社で、そうしたイメージに騙された消費者が行く場所となっています。

ディズニーランドにしても、海外に本当に旅行に行った方が明らかに楽しいのに、東京からとても遠くて、あんな混雑した場所に大金を払って行くのは、本当に馬鹿げています。実際にディズニーランドに行った事はありますが、楽しさが分かりませんでした。乗り物に乗っても、買い物しても、やっぱり海外旅行の方が楽しいよね、と思う事ばかりだったのです。自ら進んでいきたい場所ではないという事だけは確かですね。テレビなどを良く見る賢くない消費者に向けて、広告をガンガン打ってブランディングさえ確立してしまえば、頭の悪い消費者は高くても買ってくれるだろうという経営判断は、確かに正しいと感じます。単にワタミの場合には、一気に15%も値上げしちゃったので、「消費者にばれちゃった」とうだけのことで、年に3%ずつジワジワ値上げすれば、消費者も気が付かなかったかもしれませんね。

東京ディズニーランドにおける外国人の比率は僅か3%ほどであり、東京に来た外国人が必ず立ち寄るスポットではありません。外国人向けのツアーに東京ディズニーランドを入れてしまうと、交通費・食費・エントランスフィーで1万円ほどかかってしまって、ツアー自体が高額になってしまうからです。また、外国人観光客も、東京に来てディズニーランドをそれほど望んではいません。ディズニーランドに喜んでいくのは、海外旅行にそれほど行く事ができない「夢があると勘違いしている層」という事ができると思います。少なくとも、私の周囲にいる海外に良く行く人は、ディズニーランドなど行こうという話題が出てきません。夢というのは、自分で作り出すものであって、ディズニーランドにカネを払って買うものではないからです。

貧乏であればあるほど、労働に忙しくなってしまって、情報に疎くなりがちです。自分の情報などが乏しくなって、テレビばかり見ていると、CMなどに影響される事が自然に増えてしまいます。言い換えれば、誰かにコントロールされる機会が増えてしまうという事で、ますます貧困に陥るという連鎖に陥ってしまうのです。
 

「カレーハウスCoCo壱番屋」のハウス食品への売却

先日、「カレーハウスCoCo壱番屋」に1年ぶりぐらいに行ってみたけど、メニューはどれも高いと感じました。1000円ぐらいだったかな、カレーの量もそんなにないのに、1000円ぐらいするココイチは、学生・サラリーマンが昼に気軽に入る所じゃないような気がします。創業者がハウス食品に売却したのはは、カレーを高い値段で売って利益が出ていたのを分かっていたのだと思います。松屋でカレーが330円ですけど、ココイチでは同じカレーが1000円もします。1000円のカレーの割には「凄くおいしい」と感じるわけでもなくて、食べた後に「ああ、高かったな」と感じるのです。いくらカレー専門店とは言っても、他の外食チェーンと比較すると、価格が高すぎると思うのです。ブランディングで売っているだけで、実際はそんなに客の満足度は高くないと思います。

松屋のカレーを褒めている訳ではないです、松屋のカレーは塩分が異常に多い事で不健康なようなので、松屋でカレーは注文しません。すき家のカレーに至っては、並450円で大盛りカレーみたいな具が入ったカレーが出てくるのですけど、これが不味いんです。どんな添加物を入れているか分からないですが、途中から不味くて具合が悪くなってくるんです。味の深みとか、そういう次元の問題ではなくて、「外見だけカレーぽく見えるように作られた何か」だと思うんですね。

ハウス食品としては、カレーの原材料を提供していたという事で、「内情を良く知っている」と思っているのかもしれませんが、経営の実態としてブランディング依存で高い価格を維持する戦略であり、こういったやり方は長続きしないのではないかなと思うのです。確かに目の前のココイチの業績は悪くないのですが、お客としてお店に行った肌感覚では、清潔感も今一つ、バイト1人が忙しそうで提供が遅い、挙句の果てに宣伝されているほどおいしくない、会計は高いというものでした。簡単に言ってしまえば、リピートしたいという気にならないですね。

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成長の方向性を自分で決めていくべき

  • 6 November 2015
  • のぶやん

企業の内部で働いていると、昇給・昇格試験というものがあって、企業によって試験の内容は異なるんだけれども、トラブルが起こった時にどのように対処するかという筆記試験の問題と、その後にグループディスカッションなどが設定されている場合も多いです。就職の採用試験のようにコンサルティングの会社が入って事業を行っている場合もあります。

方向性を自分で決める時代

日本の多くの企業においては、年功序列のシステムが完全に崩壊していて、年齢を重ねても昇進・昇給する事がなくなってきました。企業の内部にいても、立ち回り良く実力を示せなければ、いつまで経っても昇給・昇格せずに、平社員のままという事も増えてきています。名前が良い企業に勤務していたとしても、ずっと平社員という事が良くあります。少子高齢化で上層の方が辞めていかないので、下の方から這い上がっていくのは大変です。

昇給・昇格すれば、年収というのがどんどん伸びて行く事も期待できますが、昇給・昇格がなければ、年収を伸ばせる見込みがほとんどありません。年齢を経ると、転職も不利になってくるので、40代を過ぎて昇格しなかったとしても、現在の企業にしがみつくという選択肢しかなくなってきてしまいます。

苦手を削って得意分野を伸ばす

誰しもが得意分野・苦手分野というものがあります。ビジネスにおいては、自分の得意分野を見極める事が何よりも重要になってきます。例えば、ある人は電話を受けながらメモを取る事ができなかったりして、1つの作業ができるのですが、2つの同時作業が苦手という場合があります。別の人は、2つの同時作業であれば得意であるのに対して、1つの事柄に集中した仕事が苦手としている場合があります。苦手としている仕事を続けるよりも、自分の得意分野で能力を発揮した方が明らかに良いのです。学校の側がそうした個性を伸ばす教育をしていないので、自分でも個性に気が付かず、企業に入っても個性を伸ばし切れていない場合が多いのが残念です。

得意分野に集中・特化して長期的に自分の資産を伸ばしていくと同時に、苦手分野を克服する事が重要になるでしょう。今の自分の強みが何か分からない時は、自分がやっていて苦痛にならない事を続けるのが良いでしょう。やっていて苦痛でない分野を伸ばしていって、最終的に誰も真似できないレベルまで仕上げる事ができれば、自然と仕事の需要もある事になります。

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起業家に「ラーメン代稼ぎ」が必要となる理由

  • 24 October 2015
  • のぶやん

職業柄だと思うのですが、起業家の友達がかなり多いのですが、多くの人が投資家から投資を受けて事業を行っています。会社をすぐに上場させた人であったり、上場してないけど少し大きくしていたり、全くダメで資本を使っていたり、起業をやめておいた方がいいのではないかと私が止めたくなる人まで、いろいろな人がいます。私が思うのは、個人事業であれ、会社であれ、黒字にするのはやっぱりすごく大変だという事です。

元になっている文章は、lamen profitableというものです。1年とか、2年とかで成功できない場合には、お金がなくなってしまうから、自分の生活費を稼ぎながらチャンスを目指すというのが「ラーメン代稼ぎ」の目的であるとしています。そして、それが会社が存続できる「最低限の条件である」としています。つまり、会社というものは、社長などを含めた会社の労働力を賄えない状態で存続し続けるのが難しいのです。資金調達も慌てる必要がなくなり、それが交渉を有利に進める場合もあるという事です。

とある起業家の例から

私の良く合っている友人は、1年前に会社を作ってアプリ開発を行う会社を設立しました。その構想は悪くないもので、とりあえず事業計画書のようなものを仕上げて、ウェブサイトを作って開発に着手しようとしていました。ここにきて、国の助成金に目を付けた彼は、国の助成金の為にプレゼンテーション資料を仕上げて(私も資料作成を手伝いました)、プレゼンテーション資料が良かった事もあって、見事に助成金をパスする事ができましたが、この助成金の申請資料を作成する為に1ヶ月から2ヶ月ほどの時間を使ってしまいました。この補助金の審査が通ったのは良かったのですが、国の補助金はその用途に制限がある上に、先に自分でお金を支払わなければいけないので、手元にお金が無ければ銀行借り入れが必要になるなど面倒です。頭を悩ませた彼は、補助金を使わない方が良いだろうという選択をしました。

更に最近になって、彼は会社の決算を自分で行うという事で、会計ソフトで1ヶ月を使って会社の決算を行いました。この会社の決算で彼は会計の勉強になったという事ですが、この決算のおかげで、会社の事業自体がまた1ヶ月ほど遅れる事になりました。会社設立から1年を経て、彼は自分の会社が大赤字で資本金もほとんど残っていない事に気が付きました。「アプリの開発が思ったように進まなかった」と彼は言います。そりゃあ、そうでしょう、社長である彼は、助成金やら、会計ソフトやらで忙しかったのですから。そうして事務所の費用や、交通費などで会社が赤字となり、彼はどこかの会社で働いて体制を立て直すという事にしたのでした。

お金があると心の余裕が出る

会社のスタートアップの状態では、役員報酬が最低限に抑えられてしまうので、全く儲かっていない会社から給与もまともに出ないので、自分自身でも生活費が必要になってしまいます。自分自身の生活費は、貯金がなければ貧困状態でまともな生活が過ごせないですし、貯金があったとしても1年間の生活費というのは、300万円ほどかかってしまうので、会社から収入がない状態では何年も生活していけません。多くの起業家が苦労したとはいっても、さすがに全く貯金も収入もないような状況では、生活がすさんでしまいます。私のお会いした”IT会社の社長”でも、ドミトリーで生活して事務所に通っていましたが、着ているものとかを見ても、本当に大丈夫なのかとこちらが心配になるほどでした。

自分自身の経験と合わせてみると、スタートアップだろうが何だろうが1ヶ月に自分で使うすべての使うお金が15万円を下回ってくると、まともな生活とは呼べなくなってくると思うのです。たまに旅行に行ったり、友達と遊んだり、そういった人間的な生活を過ごさないで仕事に全力を尽くすことができるのかどうかというのも疑問です。ラーメン代金として、上記のURLで発言しているポール・グレアムさんは、$3000(25万ぐらい)と発言していて、25万ぐらいあれば、普通の生活は過ごせるよねという話をしています。

稼ぎが上向けば投資家すらいらなくなる

お金が回ってくると、余裕もできて食べるものも良くなるし、住む場所も良くなって、そういった多少の余裕は、良いサービスを生み出す上で大事なのではないかなと思ったりするのです。ラーメン代で300万稼げる人は、全力で取り組めば1000万円、2000万円の利益を1-2年で稼げるようになる事は難しい事ではないかもしれません。そうすると、小さな金額のお金で投資家を探す必要がなくなってくるので、投資家を探して交渉を行う時間も節約する事ができるようになります。何より、会社の利益が自分たちの生活を上回った時点において、既にある程度の金銭を決済する権利を持つことが出来るので、1人、2人の人を継続的に雇い入れたり、何か備品を買ったりすることが「誰の許可も必要なく自由に」「自分たちの裁量で」行う事ができるようになります。

お金が無くても事業をやりたいという事であれば、誰かから資金を借りてきたり、投資を受けたりする必要があります。その時間というのは、実際に事業をやるのと同じぐらいに手間のかかる作業です。投資を受けたからには、投資家の意向に沿って経営が行われるようになるので、投資家との話し合いなどに時間がかかるという事です。資金の調達先ばかりを考えていると、サービスを考える時間が減る事は容易に想像できます。

現実にラーメン代を稼ぐのが難しい

現実問題として、実際にやってみるとラーメン代を稼ぐという事も「かなり簡単だ」と言えるほど簡単ではありません。簡単だったら、多くの人は会社を作ってラーメン代を稼いで次のチャンスを狙うでしょう。ラーメン代を稼ぐのにも時間がかかる場合もあるでしょう。しかし、関連したビジネスを行うのであれば、このラーメン代稼ぎが次のビジネスに資産として活用できる事は間違いなさそうです。お金を稼ぐ経験からできた人脈であったり、システムの作り方、そしてお金の出し入れのノウハウなどが、ビジネスを拡大する時に活用できるのだと感じます。ラーメン代を稼げないぐらいなら、ベンチャービジネスも考えるなという事でしょうかね。

ここで言われているラーメン代を稼ぐといのは、外でコンビニのバイトしたり、起業に派遣社員で週5で働いて・・・・という意味ではないと思うのです。あくまで、個人の器、会社の器を使って労働を請け負うという意味でしょう。ウェブの製作であったり、コンサルティングなどを安くてもいいので会社を通じて請け負ってみんなでやって、半分の時間をサービス開発に充てるような形だと思います。それで生活費をねん出したりして時間を稼ぐという事でしょう。こうしたやり方をすれば、業界に人脈も出来上がるので、別の仕事が舞い込んでくるというのは良くある話です。

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悲惨すぎるコンビニオーナ―の実態!格差社会が固定化されてブラック企業から抜け出せないオーナーやアルバイトたちの悲惨な末路

  • 22 October 2015
  • のぶやん
コンビニのヵ国労働
コンビニの過酷労働

以前のブログでも書いたのですが、時給1000円で働くような作業をしている人は、それをいかに抜け出すかを真剣に考えないと、ダラダラと過ごしていると将来が非常に危険な状況になる事は間違いなさそうです。時給1000円で働くと、手取りにすると13万円から15万円ぐらいになるので、本当に最低限でギリギリの生活しかできない状況になります。こんな状況では、将来を考えることなど本当に難しい状況になってしまいます。

韓国・香港でアルバイト生活が不可能

韓国・香港から来ている人と一緒に遊んだ時に彼らが良く言うのは、「日本ではアルバイトでも生活できるけど、韓国・香港だと不可能だ」という事です。韓国・香港では、コンビニの店員が4500ウォン(450円)であったり、35香港ドル(500円)だったりします。日本と食品の物価がそれほど変わらない国で、家賃も高いにも関わらず、こうした生活ができないレベルの給与形態で働く人がいます。更に法で定められた最低賃金を守らない雇用主の下で働いているアルバイト労働者も多いようです。韓国のコンビニだと時給300円という所もあって、フルタイムで働いても月収7,8万円です。

日本においては、単純労働のアルバイトであったとしても、時給1000円を超える場所は結構あります。単純労働のアルバイトを行っていたとしても、生活としては成立している事になり、韓国よりも良い暮らしができる事は事実です。言い換えれば、韓国・香港などと比較して考えると、奴隷でありながらマシな生活を過ごせる水準であると考える事も出来ます。ただし、日本のアルバイト店員などが「まるでフルタイムの社員であるかのように」扱われて高いコミットメントを求められるという事も事実で、アルバイトなのに世界最高水準の笑顔とサービスをすることを求められます。また、結局のところ時給が少し安くても高くても、生活水準が低い事は変わりない事実だという事です。10万円か15万円かという差でしかありません。


引用元

オーナー自体が儲かっていないコンビニ

コンビニの場合には、コンビニ店のオーナーと言っても、フランチャイズシステムなので、本部に対して費用が発生してしまいます。フランチャイズというシステム上、独自性を全く打ち出すことができず、コンビニの経営者というのは、リスクを負った会社員のような位置づけになってしまっています。コンビニは、ほとんど定価で販売していますが、「水道光熱費数十万円」「自分自身の給与とアルバイトの給与」「土地・建物の維持費」「廃棄費用」などを合わせると、利益がほとんど出ない仕組みになっていいます。バイトの費用を削る為にオーナー家族が店舗で仕事(服装が普段着だったりして分かる)をしているのを良く見かけます。一家の手元に残る年収が200‐300万円で労働が非常に大きいというのです。

契約期間が15年(セブンイレブン)・他は10年ほどとなっているので、オーナ―が高齢だったり、売り上げが悪くて費用対効果に見合わないと本部が判断した場合には、コンビニが契約解除させられて閉店する事になってしまいます。本部がノウハウを提供するので、経験がなくても出来るとするフランチャイズのチェーン店ですけど、実態として本部の奴隷のようになってしまうという問題点があるという事です。売り上げがあがると、競合店舗を作ってくるなどして、オーナーの事を考慮する事はないと言うことです。お金だけ出して、あとは本部にお任せという「自分が考えなくても良いシステム」というのは、問題だらけという事が分かります。自分の頭で考えないとダメなんですね。



このオーナーさんは、都市銀行国際部を脱サラしてコンビニを始めました。
固定21万円+利益の70%を上限に本部から還元があるということです。


自分で思考して判断して仕事をすること

コンビニのオーナーが大変だと言うことは、その下で働くアルバイトはもっとヤバいという事が簡単に予想する事ができます。時給が固定で決まっていますが、コンビニのアルバイトであったり、牛丼チェーン店の店員などのアルバイト歴というのは、全く職歴として使えません。言い換えれば、生活費を稼ぐためだけに働いているという状態で、完全に時間の浪費と考える事もできるでしょう。そこで学ぶ事はほとんどなく、安い労働力として工場労働者のように働かなくてはいけません。

ほぼ全てのコンビニ経営のマニュアルから店のレイアウトから、ノウハウとういものが本部が持っている形になっていて、オーナーがその他の事を頭で考えて経営を補足して、その下で働くアルバイトというのは、何も考えることがありません。言い換えれば、本部にも搾取されるし、オーナーさんにも搾取されるという地位がコンビニのアルバイトであるという事ができます。こういった状況に置かれるのを長期間続けるべきではありません。「自分で思考して判断する」という事が生活の改善に繋がっていくのです。

安易にお金を投資しないこと

コンビニチェーン店を見ると、コンビニ店のオーナーというのは、お金は出さなければいけないし、労働力の提供まで行わなくてはいけないという事で、本当に地獄だなと思います。一国一城の主というのは名ばかりで、実態としては金銭的にリスクを負わされた上に、時間も労働力も奪われるという事になりかねません。実態としては、会社員より酷い扱いになってしまう訳ですが、その原因となっているのは、ノウハウを持った本部の指示どうりに動かないといけないという制約です。

1国1城の主を考えるのであれば、安易にノウハウを相手に持たせないで、自分なりのノウハウを構築して資産と一緒に投下しないといけないんだと考えます。お金だけ出すのでは、不利な契約をしてしまうので、力を持つことは限られると言う事です。既に良い立地場所に土地、不動産を保有していて、あとはセブンイレブンのノウハウだけあれば開業できるという事であれば、コンビニを始めてもやっていけるのかもしれませんね。

言われたとおりやる場所で働かないこと

働く場所を選ぶのであれば、自分で思考して判断する事ができる裁量権が高い場所を選んで働く事が良いでしょう。たとえ、時給が低かったとしても(普通は裁量権が高くなると貰えるお金も高くなる)裁量権が高い場所であったり、勉強になる職場を選ぶ事が必要になるでしょう。コンビニで働いたり、単純作業の工場で働いたりしても、自分の実力を伸ばすことも資本を蓄積する事も出来ません。

自分の実力を伸ばしたり、資本を蓄積するためには、自分の頭で考える事を増やしていく必要がありそうです。お金と時間をどのように使えば、次のお金を生み出せるかを考えて行く事です。資本主義の社会なので、どうやってマネタイズまで持ち込むかを考えるのが必要になります。自分で資本を保有していくとともに、それを使って自分が得意としている事を他の人ができないレベルまで極めていく事が重要なのだと思います。

労働者が投資する事の危険性

サラリーマン労働者にとってみると、投資する事というのは、非常に危険な事です。日頃から労働者として働いていれば、多くの人が投資の勉強などしておらず、お金を労働で稼ぐことができても、お金をどのように投資してお金を回収するかという事について無知であるからです。そこでコンビニチェーン店のようにノウハウを持っているところにすがりつこうとすると、不利な契約を結ばされる羽目になって、逆に搾取される形になってしまいます。多くの人は「自分がやれば儲かる」と根拠なき自信に満ち溢れていますが、コンビニチェーン店で儲かるのは、土地・建物を良い場所に保有している人であり、その人は別にコンビニをやらなくても誰かに土地・建物を貸し出せば収益が上がるのです。コンビニチェーンでもそうだけど、仕組みが出来上がった誰か他人に依存しようとすると負け組になります。

お金を儲けようと思うのであれば、他人に依存しようとするのは辞めた方がいいという事でしょう。それは、資本にしても技術にしても、他人に依存せずに自分自身でできそうなところを全部自分でやっていく必要があります。自分でリスクを取る為に必死で勉強して、自分で何かの価値を生み出していく必要があるのです。人が何か良い条件を持ってきてくれるというのは大きな間違えで、良い情報・良い条件というのは、誰も他人にあげたりするものではありません。

労働力の価値が低下している

日本のサラリーマンの平均賃金は、バブルの時から100万以上も下落しています。更に消費税などの税金が上昇したので、可処分所得も落ちています。言い換えれば、労働者が働いて得られるお金というのが、ここ20年ほどで大幅に減少しており、労働者の生活が苦しくなっている事を意味しています。大きい企業に資本・技術などのすべてが集中するようになった結果として、個人の立場が弱くなっており、日本人の労働者における実質賃金が大幅に低下しています。サラリーマンにうまみがほとんどないにも関わらず、選択肢がない労働者がサラリーマンを続けています。

年収が下落しただけではなくて、1人あたりに求められる効率化も変化しつつあります。会社の内部においても、1人1人が独立して考えるように要求されるようになってきました。何故かと言えば、考えない部分は、更に安いアルバイトなどを使うようになってくるので、今まで通りの賃金がほしかったら、もっと成果を出すぐらい考えろという事なのです。

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時給1500円になれば、非正規労働者が楽になれるか?SEALDsに見る「個性発揮する場所」の重要性

  • 12 October 2015
  • のぶやん

都心の生活だと、1ヶ月の給与が手取りで20万円を下回ってくると、生活が厳しいと感じるようになると思います。デフレだと言われていますが、消費税などは逆に上がっているので、所得が低い層の生活はほとんど変わっていないか、逆に苦しくなっている可能性があるでしょう。

東京の最低限の生活に必要な20万円

最初に考えるのが家賃で、東京の近郊でまともなところに住もうと思ったら、1人暮らしで65000円ぐらいが相場になるでしょう。65000円を割ってくると、条件がかなり悪くなってしまって、それ以下に家賃を下げるのは現実的ではありません。65000円だから良い部屋に住めるという訳ではなくて、1人暮らしで最低限のお部屋に住みたいと思ったら、それぐらいの価格を支払わなければいけないという事なのです。

朝にパンを食べて(300円)、昼、夜に松屋で定食(590円)を食べたとすれば、1日の食費というのは、1500円ほどになります。カフェに行ったり、コンビニで少し買い物をしたり、自動販売機でジュースを購入する事を考えると、普通に1日2000円ぐらい使ってもおかしくないでしょう。1日2000円の食費がかかったとすると、1ヶ月で60000円になります。仮に1日1500円で抑え込んだとしても、1ヶ月45000円です。

非正規雇用者の月収16万円

非正規雇用者がコンビニなどで時給1000円で働いたと仮定すると、1日8時間ほど働いて8000円になり、20日働くと16万円となります。更にここから年金・国民健康保険・税金などを引かれると、手取りは約13万円ほどになると予想されます。これで東京で暮らしていくとなると、相当に切り詰めた生活をしない限り無理だと分かります。家賃が65000円、食費が35000円だと計算しても、残る余剰金が僅か2万円となってしまって、生活として成立しないレベルの金額で貧困層と言えるでしょう。ただ、そうした人たちが増え続けています。

時給が1500円にあがると、収入が単純に1.5倍になる計算になるので、月収16万円の人が月収24万円になる可能性があります。ただし、収入だけが上昇して仕事内容がまったく変わらないという事にはならないと思うので、時給が上昇した分だけの貢献度が求められる可能性があります。今まで2人でやっていた仕事を1人でこなしたりするなどの部分が増えて、仕事が更にキツいものになると思います。ユニクロなどは、時給をあげるぐらいなら正社員にしてしまえという事で、地域正社員というポジションを作って、正社員化するような働き方を進めました。時給はアルバイトよりもあげるが、それだけコミットメントして貰うという意識です。このコミットメントは、アルバイトと比較にならないぐらいの重労働となる訳です。

アルバイトで独自性を打ち出せないか

社会人になって、時間とお金が自由に使えるという人は、それほど多くありません。1日8時間アルバイトをして貰える給料というのは、20万円を下回る状態なので、時間もなければお金もないという状況に陥ってしまいます。このような状況になってしまうと、余裕がなくなるので、別の活動ができない状況になってしまうでしょう。将来の夢などがあったとしても、諦めないといけない状況になるかもしれません。例えば、最近私が会った人でコールセンターでアルバイトしている人は、ブログを書いてアフィリエイトしていると言ってましたが、アフィリエイトは片手間のブログで儲かる時代ではありません。

今の時代に求められるのは、アルバイトなどで夢を実現させたいというのであれば、その状況を早めに脱却して自分の生活を立てた上で、そこから勝負をしかけるぐらいの技量が必要になると言う事でしょう。もしくは、正社員から能力を発揮して、独立していくという道筋もあります。いずれにしても、中途半端な気持ちで取り組んだところで、お小遣い稼ぎが精一杯という感じになってしまう事は明らかです。成長する企業などでは、アルバイトから社長になる道もあるようです。2015年にワタミの新社長にバイト出身の清水常務が就任したり、吉野家の社長がバイト出身だったりしたことは有名です。現実的には、そういった事はほとんどないと思った方が良いでしょう。

企業の内部で働くアルバイトの中には、様々な技術を身に着けられるものが沢山あったりしますが、私が知っている範囲で言えば、募集人数が1人とかいう『誰もがやりたい仕事』というのは、求人雑誌に出てこないで知り合いから紹介されるという事がほとんどです。求人雑誌に出てくるような仕事では、大量に人数を募集するものが大半であり、それらの仕事は技術を身に付けるものとは程遠い場合が多いのです。言い換えれば、そういった求人誌に出てくる仕事をしていたのでは、いつまでたってもその状態から抜け出せないという事になります。

私が出会った人では、こんな人もいました。アルバイトをしながら小説家になりたいという人だったのですが、具体的に何かやっているかと聞くと、日記すら書いていない。読書をするのが好きで、小説を読むのが好きだから小説家になりたいという事です。1年後に会った時も、彼はアルバイトを変更しただけで、小説を書いてはいませんでした。アルバイトの経験だけでは、日々の刺激が少なすぎて、小説を書こうと言う動機もネタもないのかもしれません。

40代・50代の中高年フリーターが急増

日本で40代・50代の中高年フリーターが急増して問題になっています。40代の中高年ニートは2014年時点で約45万人。これは2004年の約30万人から15万人も増加しているという事です。一度は正社員として就職したけど、それを辞めてフリーターになった人であったり、学生を卒業してからずっとフリーターで生活してきた人というのもいるようです。正社員などの求人の多くが35歳までの状態なので、これ以上の年齢になると非常に厳しい状況になる事が分かるでしょう。35歳ぐらいになるまでに何らかの対策を進めておかないと、40代になってから就職するのは厳しいと言わざるえないでしょうね。何も技術を持たないのであれば、当然ながら労働力が強くて吸収の早い若い人を選びますから。

SEALDsの事を「就職できなくてふるえる」と言ってた人がいたけど、今の時代には何にせよ目立たない人というのは何の役にも立たないです。逆に言えば、どんな立場であったとしても、目立てばいい事は結構ある。実際、SEALDsで中心だった奥田愛基さんは、国会で答弁の経験を得た上に、一橋大学の大学院に進学できた。就職できなくてふるえるのは、実は市議という身分にしか当選していない自分が落選した後のことだったりするんですけど、自分の事を棚にあげて若者を批判して、後からその結果が自分に降り注ぐことでしょう。

さて、技術を身に付けるのが第一段階で、技術から更にセンスを身に付けるという第二段階に持ち込まないとお金にならない時代になっています。普通は20代で技術とかセンスを総合的に身に付けて、30代以降で活躍と行きたいところなんですけど、高齢化と高度化が進んでいるから35歳ぐらいまで技術とセンスを身に付けたとして、40代では既に活躍し始めないと遅すぎるんですよね。他の人が見て「これは凄い」と思うものをサクッと作ってしまわないといけない。もちろん、パクリじゃなくて独自のやり方で。

面白さ・表現・他との違い

今の時代に求められているのは、他の人と自分がどのように違うかという事です。以前の1億総中流と叫ばれた時代とは明らかに違っている今を認識する必要があるのだと思います。それは、単にFacebookに掲載されている自分の写真が可愛いとか、そういったレベルのものではなくて、他者と明らかに違うものに情熱を注ぎこんで行く事が大事になるのだと思います。

多くの人はお金を存分に使って様々な事にチャレンジするほど余裕がないので、お金があれば他者との差別化が容易になるというのは、その通りだとお澪ます。しかしながら、お金があったからと言って、他者と差別化が完璧にできるかと言えば、それも違うと思います。オリンピックのエンブレムとか、ロゴとかの問題を見ても、コネで作ったものは気合が入っておらず、最悪のコピー作品と騒がれました。

SEALDsが自分たちで活躍の場を作る意味

SEALDsの活動というのは、自分たちでパンフレットを作ったり、動画を製作したり、デモを行ったり、広報から警察との交渉まで、全てを自分たちで行っています。今の時代は、動画を製作するスキルであったり、パンフレットを作るスキルというのは、学生でも頑張れば可能であるという事を示すと同時に、作成したものが多くの人に見られるという凄いチャンスを作り出しています。社会人になってくると、いかに自分が時間をかけて作ったとしても、それが社会に注目されないと言う事が良くある事で、成功体験を作るというのが容易な事ではありません。SEALDsのように自分たちで様々なものを作り上げて、注目を浴びると言う成功体験は、今後の彼らの人生に大きく役に立つ事は間違いなさそうです。

例えば、写真を撮影しても、動画を撮影しても、パンフレットを作製したとしても、自分がラップをやっていたとしても、歌手になりたいとしても、誰からも注目される機会とチャンスがなければ、飛躍する練習すらできません。アイドルグループが女優のきっかけとなっている人もいるように、SEALDsという団体が各個人の飛躍のステップとして機能している事は間違いありません。それが政治的な主張であるかどうかは、そこにはあまり関係ありません。仲間とのコミュニケーションスキルであったり、人前で話をするスキルであったり、デザインのセンスなどをどんどん磨いていく団体として機能している事は間違いないでしょう。

傍観者ではお金は得られない

このSEALDsデモに限ったことではないのですが、「当事者意識」というのが更に求められるような時代になってきたと感じています。政治の傍観者として見ていただけでは、どんどん自分たちの権利が侵害されていく事に国民が気が付き始めたのです。経済でも同じことが言えて、自分で主体的になって何かの経済活動を行わないと、どんどん搾取される側になっていってしまうのです。単に傍観者として見ているだけでは、何ら金銭が得られない時代になろうとしています。自分が主体的になって稼ごうという気持ちと努力が不可欠です。自分がいま、何ができるかを良く考えて、自分の能力を最大限に発揮していける方向性を模索していくべきでしょう。

1500円に賃金を上げろと叫ぶのも主体的な行動として素晴らしいと思いますが、更に言えば、「ニート株式会社」みたいにみんなで何かをやってみようという経済的にも行っていけるところまで発展していければ、もっと展望が見えてくるのだと思います。

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タレントのヒロミが干された理由に見る仕事のやり方

  • 13 July 2015
  • のぶやん

タレントのヒロミと言えば、テレビのレギュラーを10本抱えて、月収数千万と言われた大物タレントだったはずなのですが、最近になって全く見なくなりました。それもそのはず、ヒロミさんが39歳からのTVのレギュラー番組はゼロで、完全に「干された」状態になっています。既に10年間も空白期間ができてしまったという事です。「年下の後輩芸人や若手スタッフにエラそうに接してしまった」からだと分析しているそうです。

ヒロミがテレビから干された理由

若手スタッフに優しくしないといけない理由

芸人さんとかプロデューサーとかスポンサー側から来てる人間(電通関係者)とかにばかり気を使って、若手芸人、若手スタッフに偉そうにする人も多いのかもしれないですね。そういう人はヒロミのように「干される」のでしょうね。テレビ局とか大手メディア企業の場合には、かなりの割合でコネ入社がいるという事は有名です。つまり、若手スタッフだろうがなんだろうが、最も下っ端で働いているように見える人が「実際の人脈が凄い」という事が結構あります。

名前を聞いたら分かるような大企業の息子さんとかですね、そういうスポンサー側に立つような人と関係・コネがあるような人が下っ端の中に混ざっていたりするわけです。特に10本もレギュラーがあると、スタッフの中にそういう人が結構混ざってくるでしょう。そのスタッフが家に帰ったりした時に「ちょっとヒロミは使えないよ」とスポンサー企業の社長にまで聞こえていたりする。

若手だろうが何だろうが、人脈を持っていた人と仲良くしておけば、いろいろな場所で名前が出てくるようになって、次の仕事に繋がっていく事が想像できます。逆に若手スタッフに偉そうに接したりしていたら、プロデューサーとかと雑談している時とかに「ヒロミさんはちょっとダメですね」などとスタッフにダメだしされたら、プロデューサーだって次の仕事でスポンサーに推薦しずらくなりますよね。

とんねるずが生き残っている理由は、やはり「上下関係関わらず仲良くしている」という事だと思います。特に得意の「内輪ネタ」は不評ではありますが、スタッフをいじったりするのは、日頃からスタッフと仲良くしていないとできないですからね。

自分のキャラクター確立と周囲の配慮は別物

自分のキャラクターを確立する事は、芸人にとって何よりも重要で、ヒロミがレギュラーを10本も抱えていたという事は、それだけ「芸風を確立できていた」ということなのでしょう。「元祖毒舌欧」とまで言われるキツいキャラクターは、確かに受けていたのですが、そのキャラクターがスタッフにまで及んでしまって干されたのかもしれません。芸人たるものは、テレビの前のキャラクターと、実際のキャラクターを使い分けないといけないんでしょうね。テレビの前で毒舌ならば、裏側で優しくしないといけない。マツコ・デラックスさんとか、テレビの前で毒舌で通ってますけど、本当は凄く優しい人らしくてスタッフにも人気が高いという事です。

自分のキャラクターはキャラクターであっていいと思うんですけど、それはテレビの前で終わらせておいて、後からフォローする能力がないとうまく付き合えないという事でしょうね。番組内部で毒舌したら、後から「ほんと、いつも申し訳ありません」みたいな。そういうフォローがないと、人間関係で緊張感が出るようになっちゃうのかもしれません。

ヒロミがテレビから干された理由

 

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